野田政権は30日、南相馬市、田村市、川内市の一部地域を、4月から「避難指示解除準備区域」に指定し、「立ち入り規制を緩め、道路の通過や一時帰宅もより柔軟に認め」る方針を発表しました。この「指定」によって、「警察の検問所は移設され」ゲートが解放、その分、空き巣等の治安の悪化が懸念されます。南相馬市では、「住民らによる『見守り隊』を発足させ、・・・住民を雇って巡回してもらう」、「川内村でも24時間体制で巡回」するそうです。雇用が生まれるのは良いことかもしれませんが、本来警察が行なう仕事を、住民にさせることは本末転倒ではないでしょうか?(引用は『朝日新聞』)
そうした治安の問題もさることながら、心配なのは被曝です。(政府が低線量としている)「避難指示解除準備区域では、住宅の外の線量が毎時1μSv前後のところが多い」とのことで、外部被曝だけでも、年間5mSvに達する「放射能高線量被曝地帯」であり、「強制避難」すべき地域です。こうした地域に住民の立ち入り(被曝)を許し、ましてや警察の下請けのような危険な仕事を認めるとは、信じ難い失政です。
「環境省は(避難指示)解除後に、建物などの線量調査を始める予定で、・・・『(その)結果を元に除染の進め方を個別に相談』」していくそうです・・・。なんと、除染はおろか、線量調査すらしてない状況で、避難指示を解除するなど考えられません。立ち入り規制緩和は、その第一歩なのでしょうが、到底認められるものではありません。
米国の原発会社を持ち、自らも技術者であるアーニー・ガンダーセン氏は、日本の放射能汚染をチェルノブイリの2~5倍と推定、今後100万人の癌による死亡者が出ると推測しています。チェルノブイリでは事故後、何十万という労働者を事故処理作業員として送り込み、(正確な数字は分かりませんが)その殆どの方が、その後、癌や白血病などで亡くなっています。日本の今回の方針が、そうした「事故処理作業員」として住民を利用するものであるならば、それはつまり、旧ソビエトと同様の棄民政策を行なおうとしていることを、否定することはできないと思うのです・・・
P.S. ガンダーセン氏によると、現在福島第1原発で、一番危ないのは(5階にある)4号機プールだそうです。この使用済燃料プールの危険性は多くの識者が警告されていますが、「核暴走」によって注入していた海水の塩素が「放射化」して米国にまで到達しており、極めて危険な状態だった、そして今後も決してその危険は去っていないということなのです。ちなみに、同燃料プールが爆発する事態となれば、これは世界的な放射能汚染の危険性があることは言うまでもありません・・・
P.S.2 現在は殆どセシウムしか話題になりませんが、(骨癌を発症させる)ストロンチウムや(重いからそれほど飛ばないといわれながら)筑波でも検出された猛毒のウランやプルトニウムの危険性の情報や、それらの調査はほぼ皆無の状況です。希ガスとして事故当初放出されたキセノンやクリプトンは、肺癌を誘発するそうです。情報やデータがなければ、因果関係も証明できませんし、賠償を請求することすら叶いません。今後、汚染した魚介類等を食べて知らないうちに被曝しても、それが原因で病気を発症しても、どうすることもできません。やはり政府は、情報を隠しながら、調査を行わず、(分からない形で)少しづつ国民が健康を害し、命を落としていくのを静かに「見守る」つもりなのでしょう・・・
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成24年3月31日)
そうした治安の問題もさることながら、心配なのは被曝です。(政府が低線量としている)「避難指示解除準備区域では、住宅の外の線量が毎時1μSv前後のところが多い」とのことで、外部被曝だけでも、年間5mSvに達する「放射能高線量被曝地帯」であり、「強制避難」すべき地域です。こうした地域に住民の立ち入り(被曝)を許し、ましてや警察の下請けのような危険な仕事を認めるとは、信じ難い失政です。
「環境省は(避難指示)解除後に、建物などの線量調査を始める予定で、・・・『(その)結果を元に除染の進め方を個別に相談』」していくそうです・・・。なんと、除染はおろか、線量調査すらしてない状況で、避難指示を解除するなど考えられません。立ち入り規制緩和は、その第一歩なのでしょうが、到底認められるものではありません。
米国の原発会社を持ち、自らも技術者であるアーニー・ガンダーセン氏は、日本の放射能汚染をチェルノブイリの2~5倍と推定、今後100万人の癌による死亡者が出ると推測しています。チェルノブイリでは事故後、何十万という労働者を事故処理作業員として送り込み、(正確な数字は分かりませんが)その殆どの方が、その後、癌や白血病などで亡くなっています。日本の今回の方針が、そうした「事故処理作業員」として住民を利用するものであるならば、それはつまり、旧ソビエトと同様の棄民政策を行なおうとしていることを、否定することはできないと思うのです・・・
P.S. ガンダーセン氏によると、現在福島第1原発で、一番危ないのは(5階にある)4号機プールだそうです。この使用済燃料プールの危険性は多くの識者が警告されていますが、「核暴走」によって注入していた海水の塩素が「放射化」して米国にまで到達しており、極めて危険な状態だった、そして今後も決してその危険は去っていないということなのです。ちなみに、同燃料プールが爆発する事態となれば、これは世界的な放射能汚染の危険性があることは言うまでもありません・・・
P.S.2 現在は殆どセシウムしか話題になりませんが、(骨癌を発症させる)ストロンチウムや(重いからそれほど飛ばないといわれながら)筑波でも検出された猛毒のウランやプルトニウムの危険性の情報や、それらの調査はほぼ皆無の状況です。希ガスとして事故当初放出されたキセノンやクリプトンは、肺癌を誘発するそうです。情報やデータがなければ、因果関係も証明できませんし、賠償を請求することすら叶いません。今後、汚染した魚介類等を食べて知らないうちに被曝しても、それが原因で病気を発症しても、どうすることもできません。やはり政府は、情報を隠しながら、調査を行わず、(分からない形で)少しづつ国民が健康を害し、命を落としていくのを静かに「見守る」つもりなのでしょう・・・
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成24年3月31日)