CNNは、今回のタンクからの汚染水漏れを「フクシマ・リーク」(福島の漏洩)と呼んで大きく伝えています。海外メディアからは、総じて東電や日本政府の対応への厳しい批判が見られます。一方、日本のメディアの取り扱いが概して小さいと指摘するのは、ニュース解説で人気の池上彰さんです。どうもメディアの(今回の漏洩を小さく見せようとする)その姿勢も、政府や国会の姿勢に倣ったもののようです。
レベル3の異常な事象や「フクシマ・リーク」が、タンクから漏れた300トンの高濃度汚染水だけを指しているのだとしたら、1~3号機の建屋等から駄々漏れ状態の汚染水や、建屋地下等から流入する地下水や汚染されて海へ流出する地下水、それにトレンチに溜まった超高濃度の汚染水の漏出を合わせれば、自己評価のレベルはどこまで上がってしまうのでしょうか?
放射能汚染水のことを考えると、夜も切れ切れの睡眠しか取れない、3.11直後の状態に戻ってしまいました。突っ伏して目をつぶったまま、憂鬱な思いが鉛のように背中に張り付いてゆくのです。(某雑誌を立ち読みすると)実は亡くなられた吉田元福島第1原発所長は、レベル3から4の汚染水漏れ事故を予告していたそうです。しかし、お金のことしか言わない(東電)「本店」には、吉田所長の言葉は届かなかったのでしょう。
汚染水問題については、与党からも「汚染水は国際的問題とされつつあり、海外で訴訟も起きるかもしれない」、「危機感が足りなさ過ぎる」(塩崎元官房長官)との声が上がる中、汚染水問題についての(国会閉会中に開かれる)衆議院産業経済委員会の審査が先送りとなり、対応の鈍い政府の姿勢を国会が追認する形となっており、如何にも汚染水問題への腰の引けた対応が鮮明になっています。
こうした状況に、試験操業目前に計画を延期せざるを得なかったいわき市漁協組合長は、「汚染水対策が遅れてもいいと思っているなら、とんでもない問題意識の低さ」だと怒りを隠しません。生活が掛かっているのですから、当然ですが、世界的な環境汚染とその影響を考えると、莫大な賠償金が請求される可能性すらあります。(既に有事であって)最早、手を拱いている時ではないことは間違いがないと思うのです・・・
P.S. (某週刊誌では)冷却水に(融点の低い)鉛の粉を少しづつ混ぜて、溶融デブリを鉛でコーティングする方法を紹介していました。小出先生も、こうした方法を取り入れてやって行かなければいけないとコメントしていました。(全体を上手くコーティングするというのは難しいと思いますが)冷却水がデブリに触れ難くなればなるほど、冷却水の汚染度合が低くなるわけで、やってみる価値はあるかと思います。兎に角、考え得る全ての方法、技術を使って、汚染水問題に取り組まなければならないということだと思うのです・・・
P.S. お金のことしか言わない(東電)本店にとって、実は財政支援は大きいのです。その(後方)支援すら、政府は自らの責任が問われることを嫌がって、これまで見て見ぬ振りをしてきたわけです。国内外の批判の高まりで、やっと一番後ろに立ったのではありますが、ALPSの増設にも予算が付くそうです。只、汚染水対策は待ったなしで、一刻を争う事態だという(地元の方と同様の)認識を持って頂きたいと思うのです・・・
P.S.2 300トンの汚染水漏れに関して東電は、長さ2.5センチ、幅1ミリの隙間から汚染水が漏れたとの推定を、規制委員会の汚染水対策作業部会で報告しました。東電協力会社の会長が、「タンクは工期が短く、金もなるべく掛けずに造った。長期間耐えられる構造ではない」と証言していますが、この程度の隙間でも、漏れ出るタンクだったということです。また、(汚染水の)漏洩時期を、「約20メートル離れた場所で働いていた作業員の被曝線量が7月から上がっているため、漏れ始めは発覚の1ヶ月以上前としている」とのことですが、(先日も書きましたが)作業員の方の被曝管理をきちんとしていれば、もっと早く「漏洩」(リーク)に気が付いたはずだと思うのです・・・
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年8月31日)
レベル3の異常な事象や「フクシマ・リーク」が、タンクから漏れた300トンの高濃度汚染水だけを指しているのだとしたら、1~3号機の建屋等から駄々漏れ状態の汚染水や、建屋地下等から流入する地下水や汚染されて海へ流出する地下水、それにトレンチに溜まった超高濃度の汚染水の漏出を合わせれば、自己評価のレベルはどこまで上がってしまうのでしょうか?
放射能汚染水のことを考えると、夜も切れ切れの睡眠しか取れない、3.11直後の状態に戻ってしまいました。突っ伏して目をつぶったまま、憂鬱な思いが鉛のように背中に張り付いてゆくのです。(某雑誌を立ち読みすると)実は亡くなられた吉田元福島第1原発所長は、レベル3から4の汚染水漏れ事故を予告していたそうです。しかし、お金のことしか言わない(東電)「本店」には、吉田所長の言葉は届かなかったのでしょう。
汚染水問題については、与党からも「汚染水は国際的問題とされつつあり、海外で訴訟も起きるかもしれない」、「危機感が足りなさ過ぎる」(塩崎元官房長官)との声が上がる中、汚染水問題についての(国会閉会中に開かれる)衆議院産業経済委員会の審査が先送りとなり、対応の鈍い政府の姿勢を国会が追認する形となっており、如何にも汚染水問題への腰の引けた対応が鮮明になっています。
こうした状況に、試験操業目前に計画を延期せざるを得なかったいわき市漁協組合長は、「汚染水対策が遅れてもいいと思っているなら、とんでもない問題意識の低さ」だと怒りを隠しません。生活が掛かっているのですから、当然ですが、世界的な環境汚染とその影響を考えると、莫大な賠償金が請求される可能性すらあります。(既に有事であって)最早、手を拱いている時ではないことは間違いがないと思うのです・・・
P.S. (某週刊誌では)冷却水に(融点の低い)鉛の粉を少しづつ混ぜて、溶融デブリを鉛でコーティングする方法を紹介していました。小出先生も、こうした方法を取り入れてやって行かなければいけないとコメントしていました。(全体を上手くコーティングするというのは難しいと思いますが)冷却水がデブリに触れ難くなればなるほど、冷却水の汚染度合が低くなるわけで、やってみる価値はあるかと思います。兎に角、考え得る全ての方法、技術を使って、汚染水問題に取り組まなければならないということだと思うのです・・・
P.S. お金のことしか言わない(東電)本店にとって、実は財政支援は大きいのです。その(後方)支援すら、政府は自らの責任が問われることを嫌がって、これまで見て見ぬ振りをしてきたわけです。国内外の批判の高まりで、やっと一番後ろに立ったのではありますが、ALPSの増設にも予算が付くそうです。只、汚染水対策は待ったなしで、一刻を争う事態だという(地元の方と同様の)認識を持って頂きたいと思うのです・・・
P.S.2 300トンの汚染水漏れに関して東電は、長さ2.5センチ、幅1ミリの隙間から汚染水が漏れたとの推定を、規制委員会の汚染水対策作業部会で報告しました。東電協力会社の会長が、「タンクは工期が短く、金もなるべく掛けずに造った。長期間耐えられる構造ではない」と証言していますが、この程度の隙間でも、漏れ出るタンクだったということです。また、(汚染水の)漏洩時期を、「約20メートル離れた場所で働いていた作業員の被曝線量が7月から上がっているため、漏れ始めは発覚の1ヶ月以上前としている」とのことですが、(先日も書きましたが)作業員の方の被曝管理をきちんとしていれば、もっと早く「漏洩」(リーク)に気が付いたはずだと思うのです・・・
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年8月31日)