プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

規制委員会 柏崎・刈葉原発(6・7号機)の審査に

2013-11-14 10:21:34 | 日記
 簡易タンクからの汚染水漏れを想定しながら規制できなかった原子力規制委員会、レベル(水平)の取れていない敷地にタンクの設置を許した同規制委員会、トリチウムの海への放流を容認した規制委員会、除染の基準を(空間線量から)個人の被曝線量へと緩和する姿勢を示した規制委員会、規制の名に値しない政府や東電に追従、或いはその露払いをしているかのような規制委員会が、原発事故の対応能力欠如が明らかとなり、原発運転の資格を失った東電に、(申請却下ではなく)原発再稼動の審査をしようとしています。最早(東電同様)、今の規制委員会に規制する能力と資格があるとは思えません。

 東電は現在、「フィルター付ベント」設備の工事を行なっています。新基準では設置が義務付けられる(福島第1原発と同じ)BWR(沸騰水型の)原発だからです。何故このような重要な設備の、設置工事が終わらないうちから、申請ができるのでしょうか?兎に角、現実に過酷事故が起きた日本において、今の新規制基準、申請基準が余りにも甘過ぎると思います。(これまでも数々書いてきましたが)例えば、ヨーロッパでは当たり前になっている「コア・キャッチャー」ですが、(今から取り付けられないのでしょうが)何故設置が義務付けられていないのでしょうか?メルトダウンした場合に燃料が、自動的に冷却プールに流れるという、過酷事故を想定すれば当然必要な設備だと思います。新基準は、事故の教訓どころか、事故の前から指摘され、或いは世界では既に採用されている基準すら満たしてはおらず、これでは安全を担保できるとは到底思えないのです・・・

P.S. (これまでにも書きましたが、某週刊誌によると)東電は、フクイチなど廃炉や汚染水問題を対処する部門を赤字会社として切り離して、残りの部門で黒字化を目指しているとのことで、これには政府経産省と綿密に(メールの遣り取りなど)相談しながら生き残りを図っているとのことです。刑事責任も取らない、幹部も誰も事故の責任を取らない、赤字化した経営責任すら取らない、(破綻処理なしでの)税金投入と電気料金値上げ、そして粉飾決算による黒字化、さらには「フクイチ」切りで全てを清算する、そんなシナリオが現実のものとなろうとしているのです・・・

P.S.2 1号機の格納容器からの水漏れが、2ヶ所で映像に捕らえられました。ただ、正確な場所の確認はできていないそうです。(地震によるものだと思いますが)圧力抑制室の(上部の)どこかが破損して、そこから冷却した後の高濃度汚染水が漏れ出ている可能性が高いようです。また、格納容器に繋がる(格納容器に付いた水滴を排水する)塩化ビニール製の配管も破断(折れて)いました。現場の放射線量は、0.9~1.8Svとのことです・・・

P.S.3 (自動車を批判しながら、その恩恵を享受している私ですが、)軽自動車税が年間7,200円から1万4200円に、7,000もアップしそうな様相です。消費税の引き上げに伴って、「自動車所得税」を引き下げる(それで終わりではなく)、その代わりに(今度は)、軽自動車税を上げるそうです。よく意味が分かりません。TPPで米国から、日本の軽自動車税が安いから米国の車が売れないと難癖を付けられ、「非関税障壁」だと断罪されたからというのが本当のところかもしれません。いずれにしても、特に地方では「庶民の足」となっている軽自動車税を2倍にされたのでは、(仕事用と自家用など2台以上持っている方も多く)消費増税の上に、さらに庶民は重税に苦しむことになります。どうか、お考え直し戴きたいと思うのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年11月14日)