2007年、一般財団法人 日本出版クラブに、翻訳者のためのライブラリー「洋書の森」を発案し、主要メンバーのひとりとしてその創設にご尽力くださった加賀雅子さんが、去る7月8日にご逝去されました。
長引く出版不況下で進む翻訳者と翻訳出版点数の減少傾向を危惧し、自らも翻訳出版コーディネーターの仕事をしながら、エージェンシー・出版社・翻訳者の三者が効果的に連動できるシステムを常に模索し、新人翻訳者の育成とスキルアップ、訳書のプロモーションへと精力的に翻訳出版の活性化に努められました。
2018年に出版クラブ社屋移転とともに、ライブラリーは閉館となりましたが、その志はセミナー事業へと受け継がれ、出版翻訳に携わる翻訳者の交流・研鑽の場として今日に至っています。
ご尽力に感謝し、心よりご冥福をお祈りいたします。