スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

今度はヨンショーピン!

2005-11-13 02:07:30 | コラム
また、やられた!

つい一週間前にヨーテボリ北部で現金輸送車の襲撃事件があり、その後の現金不足の記憶がまだ青ざめない時に、また起こった。しかも、今回のはヨンショーピン。

日本語教室をアレンジしているFolkuniversitetetと同じ建物の一階に、スウェーデン中央銀行のヨンショーピン支店がある。ヨンショーピン地区の現金はここに集積されており、ここを警備する民間の警備会社の事務所も併設されている。ここが今朝7時半に暴走してきた車に突っ込まれ、4~7人の強盗に襲撃された。ホンの数十秒のうちに現金が奪われ、市内を走り抜けて逃げていったという。現場は市の中心部であるのにもかかわらず、目撃者の話だと、警察の到着までに30分近くかかったとか。

これだけですまなかった。犯人が置き土産を残してくれたのだ。しかも、現場とはまったく関係ないところに!

ヨンショーピンは県庁所在地ということで、県庁や県警、税務署や農務庁などの公共機関が集まっているところがある。ヨンショーピン大学もこの地域に併設されている。ちょうど大学とこの地域の間を抜ける道路上に、強盗事件を前後して、おかしな車が止められているのを誰かが発見した。ただの駐車違反かと思いきや、中からは爆発物らしきプラスチックの物体と電線が出てきた。

とっさに、周囲には退去命令が出され、官庁や大学の建物がすべて閉鎖。3000人が直ちに退去した。マルメから爆発物処理班が急行し、午前中かかって爆発物の撤去が試みられたとか。でも、どうやら幸い爆発物ではなかったらしい。近くに県警本部があるため、警察の捜査活動を妨害するつもりで置かれたものと見られている。実際、事件の直後に、警察はこちらの車の対処と周辺の安全を優先せざるを得ず、現場への到着にてこずったのらしい。

官庁街では仕事ができず、大学もすべて休講となり、暇をもてあました人々は警察の作業の間、近くの(私が以前住んでいたところの近くの)体育館でコーヒーがふるまわれたとか。この辺は、ヨンショーピンらしく、のんびりしている感じがする。

それにしても、こんなことがヨンショーピンでも起こるとは。月曜日の日本語の授業はどうなるのかな・・・?

テレビのニュースより
映像1
映像2

最新の画像もっと見る

コメントを投稿