ストックホルム県の公共交通(バス・地下鉄・近郊電車)を管理するSL (Stockholms lokaltrafik) が5月1日から思い切った料金制度を導入した。距離に関わらずすべての運賃を一律20kr(=300円)としたのだ。
距離に関わらないのだから、どこからどこまで行こうが20kr。ストックホルム県内で一番短い区間は127番バス沿線のTyska BottensVäg – Nockebyhov間の65メートル。キロ当たりの運賃に換算すれば307kr。一方、長い区間となると例えば861番バスの始点から終点、Kullstaplan – Gullmarsplan間の60キロ。キロ当たりの運賃は0.3kr。この差なんと1000倍。(もちろん、たった65メートルのためにバスに乗る人はいないだろうから、極端な比較であることは承知の上で)
随分思い切った運賃改正だが、これは乗車の都度に切符を買う場合の話。月間定期券のほうは、35年前からずっと県内一律料金だった(現在600kr)。だから、“県内一律料金”制度が、その都度買う切符にも適用された、というだけのことなのだ。
県内一律だと、ストックホルム市内に住んでいて短い距離を行ったり来たりする人は損をし、郊外から遥々やってくる通勤者などが得をする。だから、狙いの一つは、市内に住む人と、郊外に住む人に対する通勤費用の均等化だと言えるかもしれない。市内に住むことの経済的メリットが減れば、過密を緩和できる、ということだろうか(郊外からの通勤にかかる時間的費用は変わらないが・・・)。さらに、ストックホルム市内の住宅費用は高く、高所得者が主に住んでいるとし、一方で低所得者は郊外の比較的安い住宅に住んでいるとすれば、所得の再配分効果もあるのだろう。
とにかく、この改正で、公共交通の運賃が大幅に低下する。(というのも、20krと言えば、これまでは市内の初乗りがこれくらいの値段だったので) これで、マイカーの利用を控えて、公共交通に切り替える通勤客が増えることが、一番の狙いかもしれない。ただし、SLはそもそも採算が採れるのか、その議論はあまり聞かれないのだが、どうなのだろう?
最後に、ストックホルム県の北端から南端までの160kmも、20krで行けるのか!と期待される方もおられるかもしれないが、残念ながら無理。この場合、何度も乗り換えなければならない。一枚の切符で乗換えができるのは1時間以内。だから、単純計算で所要4時間とすれば、80krかかるということになる。
距離に関わらないのだから、どこからどこまで行こうが20kr。ストックホルム県内で一番短い区間は127番バス沿線のTyska BottensVäg – Nockebyhov間の65メートル。キロ当たりの運賃に換算すれば307kr。一方、長い区間となると例えば861番バスの始点から終点、Kullstaplan – Gullmarsplan間の60キロ。キロ当たりの運賃は0.3kr。この差なんと1000倍。(もちろん、たった65メートルのためにバスに乗る人はいないだろうから、極端な比較であることは承知の上で)
随分思い切った運賃改正だが、これは乗車の都度に切符を買う場合の話。月間定期券のほうは、35年前からずっと県内一律料金だった(現在600kr)。だから、“県内一律料金”制度が、その都度買う切符にも適用された、というだけのことなのだ。
県内一律だと、ストックホルム市内に住んでいて短い距離を行ったり来たりする人は損をし、郊外から遥々やってくる通勤者などが得をする。だから、狙いの一つは、市内に住む人と、郊外に住む人に対する通勤費用の均等化だと言えるかもしれない。市内に住むことの経済的メリットが減れば、過密を緩和できる、ということだろうか(郊外からの通勤にかかる時間的費用は変わらないが・・・)。さらに、ストックホルム市内の住宅費用は高く、高所得者が主に住んでいるとし、一方で低所得者は郊外の比較的安い住宅に住んでいるとすれば、所得の再配分効果もあるのだろう。
とにかく、この改正で、公共交通の運賃が大幅に低下する。(というのも、20krと言えば、これまでは市内の初乗りがこれくらいの値段だったので) これで、マイカーの利用を控えて、公共交通に切り替える通勤客が増えることが、一番の狙いかもしれない。ただし、SLはそもそも採算が採れるのか、その議論はあまり聞かれないのだが、どうなのだろう?
最後に、ストックホルム県の北端から南端までの160kmも、20krで行けるのか!と期待される方もおられるかもしれないが、残念ながら無理。この場合、何度も乗り換えなければならない。一枚の切符で乗換えができるのは1時間以内。だから、単純計算で所要4時間とすれば、80krかかるということになる。
2回目のストックホルム訪問から戻ってきました。
こちらでSL料金の謎(?!)が溶けました・・・。
私は窓口で10枚つづり180krの回数券を買って、「スタンプから1時間以内ならどこでも行けるよ~」と言われたのですが、その後ホテルで会った人は24時間パスが60krで「3回乗ったら元が取れる」と言われて買ったと。
5月1日から変わったんですね。
天気にも恵まれてよい旅になりました。
また行きたいと思っています!
以前は初乗りが14.5kr(綴りを買った場合)だったので、高くなったのですが、ゾーンを気にせずに乗ることができるようになりました。
24時間パスのほかに、3日パスと言うのもあるらしいですね。
私も先週はストックホルムにいましたので、もしかしたらどこかですれ違っていたかもしれませんね。ストックホルムはどこがお気に入りですか?
今度は船にも乗ってみたいです。
私が行ったときは天気が良くローゼンダールガーデンはすごい人でした。
スウェーデンにもゴールデンウィークがあると思いました・・・。(日本はあまり天気が良くなかったそうです)
9時くらいまで明るいのもびっくりしました。
そして乾燥がすごかったので、ヴァセリンを買って、水が手放せなかったです。
東洋人はあまり見かけなかったですね。
ストックホルムは全てお気に入りです!!
特に好きなのは、アスプルンドの設計した図書館と森の墓地です。他の建築にも行ってみたいです。
あとガムラスタン散策が楽しかったです。
Yoshiさんのお気に入りはどちらですか?
来年はウプサラのサマーコースに行けたらいいなと密かに思っています。
別のブログ(プライベート用)で旅行記を書いているとことです。
> ウィークがあると思いました・・・。
メーデーの休日のことでしょうかね。それとも、平日でものんびりとしていて、休日のようだったのでしょうか。
ともかく、天気がいいときのストックホルムは最高ですね。
ゴールデンウィーク中なのに、日本人があまりいなかったというのは、面白いですね。スウェーデンよりも、やはりドイツ、フランスのほうなのでしょうか。
私はこれといった観光地は、あまり足を運んだことが無いのですが、Kaknastornetの見晴らしが一望できるレストランや、運河沿いのレストランで、夜遅くまでビールを飲んだりするのが好きです。それから、Sodra(南島)のMedborgarplatsenでの日向ぼっこも最高です。
私のGWのイメージは天気が良くて行楽日和。そしてその後またちょっと寒くなって、梅雨に突入・・・。
今年のGWの海外渡航者は過去最高だったそうです。渡航先は近場のアジアが多いようです。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz06q2/501212/
スウェーデンには次にいつ行けるかわかりませんが、旅の楽しかった思い出とまた行ける日を楽しみに仕事に励みたいと思います。
ところでnyponsoppa(ローズヒップスープ?)はスウェーデンではおなじみなんですか?