スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

新聞広告コンテスト

2006-08-22 06:32:59 | コラム
今回は選挙情報じゃなくて、新聞広告のコンテストの話。
日刊紙DN主催で、広告コンテストが開かれている。ノミネートされた十数の広告がトーナメント形式で合わせられ、読者が投票する。

決勝まで勝ち残ったのは、この2つ!
VS

まず最初のは男の子の顔にインパクトありすぎ。車の窓に貼りついた男の子の写真がすべてを物語っている。Coop Extraというのは生協(Coop)の経営する量販店。子供が車の中で窒息しそうになるくらい買い物ができる安さ、だとか。

次のは、IKANO銀行。「この夏、あなたの貯金の利率は、ださいウェアを着た、汗臭い選手が決めてくれる。」つまり、さらなる高さに挑む高飛びの選手のように、うちの銀行の貯蓄利率も限界に挑んでるんですよ、ということ。この夏、ヨーテボリで開かれた「ヨーテボリ陸上」とも掛けてあるかもしれない。ちなみに、このIKANO銀行は、IKEAが今世紀になってから始めた銀行部門。業務多角のための、銀行業界への新規参入だ。店舗を持たず、インターネットや電話を通じた業務なので、コストを低くすることができる。その結果、住宅ローンのような貸出の利率を低く抑えられ、一方、お客から預かった預金には、他の銀行より高めの利率が付けられる、という。SEBやNordea、Föreningssparbanken(貯蓄銀行)、Handelsbanken(商業銀行)といった大銀行が支配してきたスウェーデンの銀行業界の隙間をついた面白いニッチ産業だ。


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