今回の公定歩合の引き上げに対する、もっともな批判としては、まず「今後、秋から冬にかけてはインフレが落ち着くと見られているから、今回あえて利上げをする必要はなく、様子を見るべきだった」というものが挙げられる。これまで価格上昇が続いてきた原油も再び価格が下がると見られているし、農産物などの価格上昇も一段落したのではないか、と考えられている。また、世界的な景気もスウェーデン国内の景気も、今後低迷して行くであろうから、インフレもそれに伴って自然に抑制されると予想されている(住宅価格の下落、総需要の減退などを通じて)。

中央銀行総裁 Stefan Ingves
(注:報道陣に対して中指を立てているわけではありません:-)
しかし、それ以上に私が、問題ではないか?と感じるのは、最近のインフレ現象のように、インフレの主要因が世界的な原油高や穀物などの一次産品の価格の高騰といった外的要因である場合に、公定歩合という武器がインフレ抑制にどこまで効果を持つのか、という点である。
インフレがもし、スウェーデン国内の景気の過熱といった「国内要因」によって引き起こされている場合、モノやサービスの供給量を需要量が超過しているわけだから、公定歩合の引き上げなどによって市場に出回るお金の量を引き締めたり、投資需要などを抑制することで、インフレを抑えることはできるであろう。
これに対し、インフレが原材料価格の世界的高騰といった「外的要因」や、いわゆる「輸入インフレ」によって引き起こされている場合、公定歩合を引き上げて通貨量を抑制したとしても、インフレに与える効果は果たしてどこまであるのだろうか? しかも、70年代のオイルショックを考えれば分かるように、外的要因によるインフレの際は、国内の景気は冷え込んでいることが多い(スタグフレーション)。だから、そんな状況で利上げが行われれば、景気をさらに悪化させてしまうことになる。景気のさらなる悪化の結果として、最終的にインフレは抑えられる、という主張もあるかもしれないが、その犠牲はあまりに大きい気がする。
ちなみに「外的要因」によるインフレであっても、公定歩合引き上げがインフレ抑制の効果を持つ可能性が、もう一つありそうだ。利上げによって、為替レートをクローナ高に誘導することで、クローナ建ての輸入価格が引き下げられる、というチャンネルである。しかし、中央銀行は果たしてどこまでこの効果を意図して利上げを行ったのだろうか? それに、今年に入ってから二回の公定歩合の引き上げにもかかわらず、現在はクローナ安の傾向が続いているから、輸入価格はむしろ上昇している。(「だからこそ、利上げによってクローナ安傾向に歯止めを掛けようとしている」という主張もあるかもしれないが)
中央銀行に言わせれば「インフレの抑制」という自分たちの使命を果たそうとしているだけ、ということかもしれない。だとすれば、その使命そのものをより正しく定義する必要があるのではないだろうか。例えば、「国内の要因によるインフレの抑制に努める」という風にして、エネルギー価格や輸入価格の影響を排除した物価指標をもとに金融政策を決める、とか。

中央銀行総裁 Stefan Ingves
(注:報道陣に対して中指を立てているわけではありません:-)
しかし、それ以上に私が、問題ではないか?と感じるのは、最近のインフレ現象のように、インフレの主要因が世界的な原油高や穀物などの一次産品の価格の高騰といった外的要因である場合に、公定歩合という武器がインフレ抑制にどこまで効果を持つのか、という点である。
インフレがもし、スウェーデン国内の景気の過熱といった「国内要因」によって引き起こされている場合、モノやサービスの供給量を需要量が超過しているわけだから、公定歩合の引き上げなどによって市場に出回るお金の量を引き締めたり、投資需要などを抑制することで、インフレを抑えることはできるであろう。
これに対し、インフレが原材料価格の世界的高騰といった「外的要因」や、いわゆる「輸入インフレ」によって引き起こされている場合、公定歩合を引き上げて通貨量を抑制したとしても、インフレに与える効果は果たしてどこまであるのだろうか? しかも、70年代のオイルショックを考えれば分かるように、外的要因によるインフレの際は、国内の景気は冷え込んでいることが多い(スタグフレーション)。だから、そんな状況で利上げが行われれば、景気をさらに悪化させてしまうことになる。景気のさらなる悪化の結果として、最終的にインフレは抑えられる、という主張もあるかもしれないが、その犠牲はあまりに大きい気がする。
ちなみに「外的要因」によるインフレであっても、公定歩合引き上げがインフレ抑制の効果を持つ可能性が、もう一つありそうだ。利上げによって、為替レートをクローナ高に誘導することで、クローナ建ての輸入価格が引き下げられる、というチャンネルである。しかし、中央銀行は果たしてどこまでこの効果を意図して利上げを行ったのだろうか? それに、今年に入ってから二回の公定歩合の引き上げにもかかわらず、現在はクローナ安の傾向が続いているから、輸入価格はむしろ上昇している。(「だからこそ、利上げによってクローナ安傾向に歯止めを掛けようとしている」という主張もあるかもしれないが)
中央銀行に言わせれば「インフレの抑制」という自分たちの使命を果たそうとしているだけ、ということかもしれない。だとすれば、その使命そのものをより正しく定義する必要があるのではないだろうか。例えば、「国内の要因によるインフレの抑制に努める」という風にして、エネルギー価格や輸入価格の影響を排除した物価指標をもとに金融政策を決める、とか。
わたしは、博士課程(文学)の学生で、現在、ウップサラ大学に留学していて、9月末には帰国する予定です。ちなみに、管理人さんと同い年です。
わたしもブログを運営しているのですが、先日、「スウェーデンにも右翼がいるのか」という質問があったため、次回の更新で、少し取り上げようと思っています。その際に、こちらのブログの記事をいくつか紹介したいと思っています。
また、わたしのブログに、佐藤さんのブログをリンクしたいのですが、かまいませんか?わたしのブログは、以下の通りです。
http://blog.yahoo.co.jp/megamiyoutae
文学研究にあたって、スウェーデンの政治や社会についてももっと知りたいと思いつつ、なかなかそこまで手が回らないのが現状です。これから、佐藤さんのブログを拝読して、勉強したいと思います。
博士論文、がんばってください。
リンクは構いません。今後ともよろしく。
これからも更新楽しみにしています。
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