スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

スウェーデン・サバイバル・グルメ

2007-03-10 19:27:26 | Yoshiの生活 (mitt liv)
日本を離れて生活していると、やはり日本食が恋しくなるもの。

値が張る日本料理なんて敢えて食べなくても、スウェーデンの食事で何とかやって行ける、と普段は思えるけれど、誘惑に負けて、ふと味噌汁や醤油味の食べ物を口にしようものなら、その瞬間から、トンカツが食べたい! しめ鯖が食べたい! 何とかの醤油煮がたべたい!と欲望にキリがなくなってしまう。私は喫煙者ではないが、おそらくタバコと同じようなものかもしれない。

というわけで、これからはたまに「スウェーデン・サバイバル・グルメ」と題して、スウェーデンで生き残っていくために、私が頑張ってチャレンジしてみた日本料理を紹介していきたいと思う。

ちなみにここでの「サバイバル・グルメ」とは、
_____・あまり時間を掛けずに作りたい
_____・“男の料理”(つまり、分量いい加減、見た目もあまり気にしない、食べられたらそれで満足)
_____・あまりお金も掛けたくはない(とは言いつつ、たまに奮発してみたり)。基本的に、あるもので済ます。
_____・長年のスウェーデン生活のために舌の味覚が麻痺し、何でもおいしいと思ってしまう私が作る料理
というような「私流」料理なので、本格的な日本料理を堪能してみたい、という方は、他のブログをお探しください(笑)。

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「しめ鯖」編

グルメ好きには全く向かない、と言われるスウェーデンだが、嬉しいのは魚介類がそこそこ手に入ること。サバもそのうちの一つ。ヨーテボリ港沖合いなど、西海岸でも釣れるのだが、魚屋さんの店頭に通常並んでいるのは、大西洋で取れたものだ。(以前の書き込み:ヨーテボリでサバつり

サバはよく買って帰り、塩を適当に振ってしばらく待ち、塩サバとして焼いて食べることが多いが、今回は「しめ鯖」にチャレンジ。

レシピはここで入手

このレシピには、サバの鮮度が重要、と書いてあるが、私が買ってきたサバは、大西洋で釣られ、冷凍状態でスウェーデンへ輸入され、解凍したものだろうから、鮮度?って何のこと?という状態。しかも、自宅でさばくのが面倒なので、既に3枚におろしたものを買ったから、この点でも、さらに鮮度は落ちているに違いない。

しかも、レシピによると、天然塩を使え、と書いてあるが、自宅には普通の食塩しかないので、それで我慢。「サバイバル・グルメ」はこうでなくっちゃ!

幸い、自宅には輸入された「ミツカン酢」があったから、正真正銘の米酢。「サバイバル・グルメ」派としては、スウェーデンで酢といえば一般的な「リンゴ酢」とか「白ワイン・ビネガー」などを使うべきであろうが、私にも少しは贅沢をさせて!

で、寝かせること、一晩。

昼ごはんまで待ちきれず、朝ごはんとして白米とともに「しめ鯖」を食べる。

うん、上出来! あまりにおいしくて涙が出た。

サバを漬けていた酢は、捨てるともったいないので、キュウリの酢の物でも作ろうか。