ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

今日は天皇誕生日

2006-12-23 15:54:23 | 皇室報道

今日はいわずと知れた天皇誕生日です。

 天皇陛下、73歳のお誕生日おめでとうございます。

幾久しく健康を維持され、お健やかにお過ごしになられますように・・・

別に天皇制支持者というわけではないんですけど、今の東宮家の事を

考えると、陛下には1日でも長く元気でお過ごし頂きたいと思います

これは何も天皇家に限ったことではなく、一般家庭においても

高度経済成長期に頑張って一財産築き上げた今の70代の援助なしには

現在の40代家族は成り立たない・・・というところなんですよね

(我が家なんかその典型・・・情けないっ

 

 さて・・陛下の記者会見の文を見てみると、今年は例年と違って

お立場ぎりぎりに色々と言及していらっしゃるのが特徴です。

 

 悠仁親王誕生について

 

秋篠宮妃には喜びとともに心配や苦労の多い日々であったと思います」と

さりげなく秋篠宮妃をいたわるお言葉がありました。

これは部分前置胎盤というリスクを抱えた出産であったことと、懐妊初期からの

雑誌等による「雅子様の気持ちを考えると・・」というバッシングの事も

さしているのではないかという事です。

そして悠仁殿下の事は「立派な新生児」と評され、大勢の人が祝ってくれたと

お喜びでいらっしゃいます。

最近の悠仁の様子として浮かぶのは、私の近くでじっとこちらを見つめて

いるときの顔です」ともおっしゃって、「おじいさま」としての素直なお喜びが

伝わってきます。

その悠仁殿下の教育については

今は秋篠宮、同妃、眞子、佳子の二人の姉に愛情深く育てられていく事が

大切だと思います」と非常に秋篠宮家を尊重していらっしゃいますね。

また、今回は眞子様が皇族として両親を支えられた・・というような、お褒めの

言葉もかけられていて、天皇として紀宮降嫁の後、皇后や他の女性皇族の

役割を果たす立場としての眞子内親王への期待の大きさが伺われます。

 

 東宮家について

これが一番大きな違いだったと思いますが、雅子妃のオランダ静養については

医師団がそれを評価しており、皇太子夫妻も喜んでいたので

良かったと思っています」とあっさり。

愛子内親王については

愛子は幼稚園生活を始めたばかりで、風邪をひく事も多く、私どもと会う

機会が少ないことです。いずれは会う機会も増えて打ち解けて話をする

ようになる事を楽しみにしています」

と・・「おじいさま」としての心配の顔がのぞいていました。

愛子内親王について「敬宮」と呼ばないのも異例なら、「会う機会が少ない」と

はっきりおっしゃったことが本当に異例ですね。

 

 また今年は靖国問題についての昭和天皇のメモが発見されて

それへの言及もありましたが、陛下は「戦没者追悼は大事」と

当たり前の事をおっしゃいました。

考えてみれば当たり前の事を当たり前におっしゃったことが異例といえば

異例なのかな・・・・と。

 

さらっと読んでしまえばそれまでの記者会見文なんですけれど、今年は

近年にも増して陛下の素直な気持ちが伝わってくるような気がして、

現在の天皇家が抱える公私の苦労の程がわかるような気がします。

来年は、皇室にもっと大きな風が吹くのではないかと・・思いますけどね。

 

 

 

 

 

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嫌われ松子・Dr.コトー最終回

2006-12-22 10:47:41 | ドラマ・ワイドショー

 嫌われ松子の一生 

要するに壮大な宗教的テーマを持ったドラマだったわけですね

原罪」と「償い」と「救い」を扱った非常に中身の濃いお話でした。

赤木さんが言ってましたよね。

松子は洋一を道しるべにしたかったのだ」と・・・

「原罪」が松子が生まれ育った環境で培われた性格にあり、嫌な事からは

とことん目をそらし、自己中心的な前向きさを備え、でも満たされないし

自信がないから「誰か私を導いて欲しい」と思う・・これが「罪」なのね。

「救い」は稀代の悪女が聖女に変わった瞬間ではないでしょうか

 

要するに、「悪女の深情け」的女性がいました。

彼女の愛情はそれをかけられる男性にとっては重くてしょうがない

また関わった男性は何かしらリスクを背負わされる・・・

最後に出会った龍洋一が彼女から離れたのも、まさに「愛の重さ」ですよね。

でも、そんな彼女は実はせっせと洋一の為にお金を貯めていた・・・

それを知った洋一は大粒の涙を流す

この「大粒の涙」が「救い」だったのではないかと思うんですよ

確かに死に方としては悲惨極まりないものではあったけど、彼女が残した

ものを考えると、松子の一生は決して「嫌われ」だけで終わらなかった

そこにも救いがあったのだと思います

 

ラストに流れた映像のように、松子の家族全員が健康で心も穏やかで

不幸なトラウマを背負う事がなければ、彼女の一生も全く違ったものに

なっていたかもしれません

今、子育て中の身としては「親が作る環境」によって子供の人生が大きく

違ってくる事の重さを感じています

 

非常に秀作でした・・・・(でも何度も見たいドラマではないのよね)

 

 Dr.コトー診療所 

「医者とは何か」「どうして自分は医者なのか」

これが今回の全編を彩ったテーマでした。

彩佳さんのオペを引き受けたコトー先生

鳴海先生の家で、彼の植物状態の奥さんを見せられ

妻は生きているか死んでいるかどっちだと思う?」と問われます。

医者であること」「家族であること」は相容れない感情だというのです。

コトー先生は彩佳さんのオペで自分を見失ってしまい・・・・

いつも沈着冷静なコトー先生の狼狽ぶりには本当にびっくりしました。

 

結局は「この患者はただの乳がん患者」と思いこんで冷静にオペは

終了したのですが、この時のコトー先生の無力感は可哀想でした

つまり医者といっても人間。

人の命を救うことは神の領域に手を出す事」まさにその通りですね。

人間としての医者は、常に謙虚でなければいけないということです。

 

迷いつつもコトー先生は鳴海先生に

人間として答えるならあなたが生きている思う限り生きている。

医者として答えるならあなたが治療を続ける限り生きている。

いつか奇跡が起こるかもしれない。絶対はないのです」

と答えます

綺麗さっぱりとはいえないけど、「医師としての万能感」をかなぐり捨てた

コトー先生は人間としてまた一歩成長したんでしょうね。

 

和田さんの言うとおり、この先、島の人達と親しくなればなる程、その命を

失う辛さを体験しなければならないわけで・・・・

それでも「島の医者」としての道を続けるコトー先生はすごいなと思います。

 

 今回初めてコトー先生の「お母さん」が出てきてびっくり。

そういえば彼にも親がいるんだって事、今の今まですっかり忘れていました。

そのあたりのエピソードもいつか聞けるといいですね。

 

今シーズンのコトー先生は予想外の出来事に翻弄されつつ

(ガンが治ったり、彩佳さんのオペに狼狽したり、自殺されたり)

実は自分が患者さん達に癒されている現実を知りました

日本中のお医者さんの中で、患者さんに癒されていると感じる人が

どれだけいるでしょうか・・・

治してやってる・・と思うドクターの方が多いんじゃないかなーーと思いますけど。

 

また続きが見たいです。

島の若い人達が漁業や医者の卵として育っていく過程も含めて

「離島のこれから」を見ていきたいと思いました。

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役者魂・僕の歩く道・14才の母

2006-12-21 10:51:48 | ドラマ・ワイドショー

 この年の瀬にばたばたと人が亡くなってしまう・・寂しいですね。

昨日の岸田今日子さん逝去もショックでしたが、青島幸男氏や

カンニングの中島忠幸氏の死もショックですね。

岸田さんが脳腫瘍、青島氏が骨髄異形成症候群、中島氏が白血病・・

みなさん、本当に大変でした。ご冥福をお祈りします。

 

 役者魂! 

 ここに来て急に失速して来たというか・・当たり前の展開になってきて

ちょっと拍子抜けしました

やっぱり「演劇」と「家族」の物語はまとめるのが大変っていうか・・・

どうにもならなくなってしまった?みたいな感じがします

とりあえず桜子達は実のお母さんの下へ行き、瞳美はまた一人に

なってしまうわけですが・・・

来週は嫌な予感。経理の森山未来君、また瞳美ちゃんに迫ってた

なんていうか・・最初の「ロミジュリ」的恋愛劇がなければそれもいいけど

あんなに大騒ぎの後「やっぱり瞳美さんが好き」では通らないような気がします。

来週ははちゃめちゃで終わるんでしょうね。

 

 僕の歩く道 

これまた収まるところに収まって終わった印象があります。

都古ちゃん、あっさり結婚したと思ったらあっさり離婚して

この「あっさり感」に違和感がないと言ったら嘘になりますけど。

さすがに河原さん、ちょっとかわいそうな気が?(出番、あれだけか?)

ロードレースに出る事になった輝明君にはグループホーム入所という

新しい展開が

今更手放したくないお母さんの気持ち、すっごくよくわかります。

自分が元気なうちは自分でみたい」という考えね。不憫でしょうがないんでしょう。

でも都古ちゃんは輝明君の将来的な自立の為には

グループホーム入所もいい事だと思っています。

自閉症といっても、訓練次第によっては普通に近い生活をしてく・・

これは必要不可欠の課題だと思いますが、まだまだ「子供を施設に入れて」

なんて偏見の目があるのも事実ですから難しいかも。

それでも最終的には輝明君、自分で入所を決めてよかったね

(そこまでの判断力があるかどうかはいささか疑問だけど、最終回なので

許してしまおう)

結果的に、都古ちゃんや職場の関係で、輝明君は一人前の「男」に

なったということ よかったね。

いささか平凡な終わり方でしたけど、これはこれでいいと思います。

 

 14才の母 

うーん

最後までつかみどころのないドラマでした。

でも反町効果だったのか、先週の視聴率は21%

やったねーー

まず、母乳がぽたっの件・・そうすればドラマチックだけど、ありえません。

っていうか全然でないって事がありえないのねーー

で、早速小児ICUに持っていった・・これもありえないなあ

通常は面会時間も決まってるし、母乳も専用の容器に入れて届けるのが普通。

母乳って時間が経つと真っ赤に変色するんですよーー

(私、一度搾乳した母乳をそのままにしてたら真っ赤になってびっくり。

姑が「母乳はそもそもお母さんの血だもん」と言っていたのが印象的でした。

 

一番頭にきたのが、お母さんが自殺しかかってるのにぼーーっとしている

桐ちゃんの姿

あまりにも・・・ばかか?あんたは。常識的に考えてもすぐに救急車を

呼ぶでしょう こんなんで、よく「18になったら結婚したい」なんて

言うよね (18になってから言いなさい)

桐ちゃんママのおっしゃる通り「甘いわよ」です。

こればっかりは未希ちゃんがどんなに「変わりません」と言おうが

「甘いもんは甘いのっ」です

無事に出産出来たのも退院できたのも、全部親掛かりだったという事を

本質的にはわかってないのよ

だから「親の世話になりたくないから働く」みたいになるんじゃないの?

桐ちゃん、働いていたけど実際には15歳で就職の道はないよーー

せいぜいバイトだと思うけど、いくらにもならないと思うし

今の桐ちゃんが考えなければならないのは、お母さんの事じゃないのか?

若い時は「学校なんて先でも卒業できる」と簡単に思うかもしれないけど

実際には時間に追われて勉強する気もなくなるのがオチ

中学だけでもきちんと出て、せめて定時制でもいいから高校を出て・・・

そうしていかないとそれこそ働く事もできないのよ。

 

それでも結果的には未希ちゃんの言いなりになってしまうパパとママ。

最後まで甘すぎる両親でしたね

それでも最終的には視聴率がよくて、これは成功したドラマだったと

言えてしまうのが悲しい・・・・・

 

今週は「コトー」が最終回、来週は「役者魂」が最終回。

今期のドラマで一番面白かったのは何ですか?

年間を通してはいかがですか?

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最近バトン

2006-12-21 10:21:52 | つれづれ日記

 ハトはは様からバトンが回って来たので・・・

ふぶき・・・いきまああーーーーす

 最近バトン 

ルール・・・ここ1週間のお話でいくんだそうです。

最後に最近な質問を追加するとか・・・

 

  最近の自分


あまり落ち込むこともまく、わりと意欲的

ブログを書いてドラマみて脚本をちょこちょこ書いていて、家事も育児も

しっかりこなし、「主婦」さんしてます。


 最近通勤・通学途中で良く考えてる事

通勤も通学もないんですけど・・・外出した時にはよく脚本のネタを

考えてます。


 最近ハマっている事


キシリッシュガム。これ、おいしいよねーー

まるでタバコを吸う様に噛んでます。


 最近よく聞いている音楽


やっぱり宝塚の音楽。最近見た「タランテラ」というショーの音楽が

素晴らしくてハマってしまいました。


 最近よく見る人


人・・・に会ってる?いやーー家に閉じこもりっきりかな。

いやいや、ヨンジュナを保育園に連れて行く時、よくすれ違うお母さんが

いるんですけど、双子のママですがめちゃくちゃおしゃれ。ミニスカートに

ブーツにお化粧ばっちり。若いっていいなーーといつも思いますね。



 最近よく見るTV


まず帯ドラマ。それから録画しているテレビ。

時代劇チャンネルの「吉宗評判記 暴れん坊将軍」とあの名作

燃えよ剣」(栗塚旭さん、最高!と、思ってたら「暴れん坊・・」にも出てた)

衛星劇場では「冬のソナタ

アニマックスでは「桜蘭高校ホスト部」に「エマ」かなーー

ファミリー劇場では沖雅也が出ていた「太陽にほえろ

ミステリチャンネルでは「名探偵モンク

それに毎日「芋たこなんきん」「君の名は」と結構忙しい毎日です。

 


 最近なんとなく寄ってしまう場所


保育所の帰りに必ずローソンによります。「黒酢ダイエット」を買います。


 最近叶って欲しい願い


ジュニアの受験がうまくいきますように!あんなに頑張ってるんだもん、

ぜひぜひ志望校に入れてやって下さいませ、神様。


 最近よく使う言葉


チョームカツク とかーー 「仕舞には怒るよ」っていうと

必ず姫が「いつも怒ってるじゃないの」と突っ込みます。


 最近、高いけど食べたいもの


昨日、「美登利亭」という洋食屋さんで1260円のハンバーグランチ

食べました。至福の時間でしたわーー


 最近買ったもの


昨日、デパートのバーゲンに行って「先着100名様限り子供用コート

3150円」をゲットしましたっ

それから新しいブラジャーを買いに行ったんですけど、結果的に

ボディスーツも買ってしまいました・・・・・


 最近一番大事なもの。大切な物


ヨンジュナちゃんです 可愛い可愛いヨンジュナちゃんに夢中


 最近のやりたいこと


スポーツジムに行ってマシントレーニングをやってみたいです。

それからエステに行って綺麗になりたいわ。


 最近した妄想


宝塚の世界って「妄想」だらけですのでねーー

きゃーーっ 相手役は私よっ 私っ」と思って舞台を見ています。


 最近したゲーム


ゲーム・・実は嫌いなんだって事がよくわかりました。

せっかくテトリスを買ってもらったのに、全然やってないんだもの。

でもその割には「百人一首」や「株式トレーダー」が欲しいとかつぶやくわ。



 最近買った一番高いもの


宝塚の「堕天使の涙」「タランテラ」のDVD1万円。


 最近いやされるもの


ヨンジュナちゃんの笑顔です。彼は「微笑みの貴公子」ですので

家族全員が彼の微笑みに癒されているのです。


 最近したメールの話題(云える範囲で)


メール・・・・?あまり来ないし送らないし?

すっごく事務的な感じでしか書かないわよーー


 最近あった悲しいこと


娘のメールをみちゃったんですけど・・・3年生の先輩で不登校の子が

いるんです。とてもいい子なんだけど、生活がルーズでねーー

夕食を友達の家に食べ歩きしているなんて話を聞いて悲しかったし、

姫が「クリスマスプレゼント何を貰いますか?」ってメールしたら

現金を貰って自分で買う」という答えが返って来て。

それを見たらとっても悲しかったです。

 また、先日姫の演劇部の部長さんに私が書いた「銀河鉄道の夜」の

脚本を見せたんだけど、その部長さん、「銀河鉄道の夜は読んだ事が

ないので脚本を読んでも意味がわからない」って言ったそうで・・・

悲しすぎます。この国語力。


 最近あった萌な事


やっぱり宝塚の舞台を見て、堕天使ルシファーの朝海ひかるさん

完璧に「萌え」ましたーー



 最近読んだ本


群ようこ著「馬琴の嫁」

これねーあっという間に読んでしまって面白かったです。


 最近食べたウマーなもの


やっぱり近くの韓国料理屋さんで食べた「かき」かな。

アルミホイルに生牡蠣と辛めのたれを入れて炭火で焼くわけ。

で牡蠣を食べ終わったらそこにご飯を入れて雑炊状態に・・・

冬限定メニューなんですけど、本当においしいです。


 最近しまった!と思ったコト


しまったっ 年賀状の印刷、まだやってなかったっ

 

では追加して

 最近大変だったことは?

 

どなたでもよろしいです。ぜひぜひ受け取ってくださいませ。

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岸田今日子さん死去

2006-12-20 17:54:31 | ドラマ・ワイドショー

 また一人、偉大なる女優さんが逝ってしまいました。

  岸田今日子さん死去 

大好きな女優さんでした

といっても、代表作といわれる「砂の女」をみていないので、エセファンと

言われてもしょうがないのかもしれませんが・・・

やっぱり「ムーミン」の声のインパクトは大きかったのではないかと思います。

私はむしろ「大奥」の方なんですよね。

1968年版「大奥」では怨霊の役だったんですけど、その雰囲気の

すごかったこと。最終回の恐ろしさは今でも覚えています。

それから2回目の「大奥」(1983年)では

思えば大奥とは・・」ってナレーションでしたけど

最終回にはご出演されて、これまたインパクトのあるご祐筆でした。 

赤い運命」にもでてらした?

奥様は魔女」では米倉涼子のお母さん魔女でしたよねーー

すっごく好きでした。

それから「動物のお医者さん」のおばあさん・・・これまた面白かったなあ。

あいのうた」ではお医者さんでしたけど、静かな演技の中に光るものが

ありました。

岸田さんといえば「犬神家の一族」のような、ちょっとキワモノの印象が

あったと思います。

 

 脳腫瘍だったんですね。76歳

お若く見えたからそんなお歳とも思っていませんでした。

だって・・・吉行和子さん達と楽しそうにおしゃべりしていたではないですか?

そんな映像を見たのもつい最近のことと思っていましたのに。

ご冥福をお祈りします。

 

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宝塚コラム・・責められているのは歌劇団です

2006-12-20 16:37:04 | 宝塚コラム

 まさか、週刊新潮に宝塚の記事が載るなんて・・・

いつぞやの宙組組長退団劇以来ではと思うのですが

ショックでした。タイトルが。

 「悲しき宝塚宙組トップ本公演たった1回で肩たたき

宙組新トップスター、貴城けいがお披露目と同時にさよならするという

お話です。

 はたして本当にそうなのか・・・・ その通りだから悔しいっ

最も優しい宝塚ファンの間では「1作退団」とは言わずに「博多座」も含めて

1作半退団」と言っているようです

それでも本公演が1つに違いなく、さらに言うなら柄違いの再演物という事で

貴城ファンは泣くに泣けない、どこに怒りと悲しみをぶつけたらいいのか

全くわからない状態なのです

 

宝塚のスターがトップに上り詰めるには、ファンの奉仕精神があってこそ。

どんな真冬の寒い時でも真夏のうだるような暑さの中でも、チケットをさばき、

お茶会に通い、グッズを買い込み、差し入れをして

入り待ち出待ちをして耐えた日々・・それがトップ就任で「報われる」と

思った瞬間、退団なのだから あまりにひどい状況です。

 

この新潮の記事によると、貴城が退団せざるを得なかった背景として

表向きには

実力があっても人気が今ひとつだったり、次にスター予備軍がいると

活性化を図ることがある。宙組では和央&花總の長期政権のあと、

貴城を挟んで、その次には天海祐希以来の大物を呼ばれる大和悠河

控えているので運がなかったのでしょう」

と書かれています

まあ・・それは当たっている部分もあるというか。

大和が天海以来のスターかどうかは別として(比べられていいスターじゃ

ないと思いますけど)

月組時代から御曹司として大切にされてきたのは事実。でもそれをいうなら

貴城だって雪の御曹司として抜擢され続けて来た筈なんです

ただ、確かに貴城けいの78期は、一期上の77期と、震災直後の81期の

間に挟まれて、かなり損をして来たのは事実です

 

だからって・・・大和が貴城の上を行くという発想が私には出来ないんだけど。

人気は別として、今宝塚に必要なのは人気先行スターよりも、

きちんと脚本を解釈して名作へ持っていける実力派スターなのだと思うので。

 

でも、この退団劇の裏事情として

小林公一VS植田紳爾」の内部抗争に巻き込まれた結果と書いてあるのは

興味深いです

小林公一とは現理事長で、創設者の小林一三のひ孫になるんですかね。

植田前理事長はあの有名な「ベルサイユのばら」を作った演出家です。

現理事長と前理事長が対立していた・・(いる?)なんて話、知らなかったです

 

だって、前理事長だって匠ひびき絵麻緒ゆうを1作退団させ、

悪政「新専科制度」を作った・・宝塚ファンにとっては

ファンに宝塚離れを起こさせた張本人」と見られています。

スターに優しかった歌劇団を「金権主義」に陥らせ、その結果数々の

「退団」という悲劇を生んで、ファンを宝塚から離していった人です。

その余波が今の本拠地の観客動員数の伸び悩みに繋がっているはず。

 

そして小林理事長はどうかというと・・・申し訳ないがこれまた前会長

小林公平氏と親子二代で「劇団を私物化」しているんではないかと

思われる人で・・・・

(公平氏の自画自賛の「花の道より」だのプロでもないのに舞台製作に

原案をいれたりするやり方はよくないと思います)

現理事長になってからは、組育ちのスターを他の組に落下傘トップさせたり

意味のない組替えをしたり、再演ばかりして食い繋ごうとしたり・・・

ファンのニーズを全く無視した上層部主導の悪政が続いています

 

2代の理事長による、この「宝塚ファン無視の人気先行主義」は

そのままスターそのものの財力に頼る結果となり、結局は、後ろ盾のない

スターはあっさり退団していくしかなく・・・

(花總まりの12年という在位の理由は何だったのか聞きたくなるよね)

 

要するにさまざまな要因の犠牲になったのが、今回の貴城けいです。

どうせ1作退団なら育った雪組でさよならさせてあげたかったけど、

絵麻緒ゆうに続いて二人も1作退団させたら外聞が悪いとでも思ったのか

突如としての宙組への落下傘トップ、そして相手役はこれまた

繋がりなしの紫城るい・・という結果になりました。

(雪で1作退団したら間に挟まった朝海が悪者になってしまうから?

また雪は先に高嶺ふぶきの2作退団もやってますので・・・・)

 

要するに雑誌で責められているのは「歌劇団」であって貴城けいじゃ

ありませんよ

貴城は退団記者会見の時に黒い衣装を着ていたそうで、その時に

公一氏に「なんでそんな黒いのを着てるの?」と聞かれて

私のお葬式ですから」と答えたそうです

(どこの世界に1作退団したいトップがいるんですか?この公一氏の台詞が

ほんとなら・・・あまりにも考えなしのおぼっちゃんだよっ

また、大劇場千秋楽のさよならショーでは「蛍の光」を歌ったそうで・・・・

そういう骨のある、立派なスターだったんですよ。

 

前回・・2002年の匠ひびき・絵麻緒ゆうの1作退団は、

連動して組子の大量退団に繋がり、流せない程の涙と

切り刻まれるような痛みを宝塚ファンに与えました

(オーバーじゃないですよ。本当にファン辞めた人が多かったと思うもん)

今また同じような事をやって、一方で「人気者」スターをトップにしても

観客動員が伸びなければ明日はわが身の恐ろしさ

いつになったらスターが動員よりも作品の完成度に拘る事が出来る時代に

戻ることが出来るのかしら?

そして、いつになったら宝塚にはまともな座付作家が登場するのか・・

動員の悪さ、人気の陰りは全て「脚本・演出」を担当する座付き作家の

責任、ひいては企画を立てる歌劇団の責任であることに少しも早く

気づいて欲しいです。

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のだめ・タイゾー

2006-12-19 12:02:26 | ドラマ・ワイドショー

 ほっ・・・

周到な駆け引きの結果、やっとヨンジュナ君は保育園に行ってくれたのでした

彼の涙とぐずりんぼに家族中が翻弄された朝でした

 

 のだめカンタービレ 

とうとう来週で最終回かあ・・早かったなあ

面白いドラマは早く終わってしまうのね。

予告編を見たら目を真っ赤にして指揮する千秋様

思わず胸キュン 絶対見なくちゃ。

 

さて、今週はのだめちゃんの2次予選と本選の模様をがっぷりと

ピアノ演奏で見せてくれましたーー

(これだからクラシックファンがつくのよね)

でも、その前にいきなりR☆Sオーケストラに入りたいと言って来た

ヴァイオリンの高橋君 妖しすぎーー

シャツのボタンを外していく千秋様に

いいから早く脱げよじれったいなあ」には目が点。

(しかもバックミュージックはアランフェスだよーーぴったり

きよらじゃなくても真澄ちゃんを呼んでしまうって

しかも「あの沢山の音がまぐわう感じ」

「エクスタシーに身を委ねる美しい指揮者、タキシードの男達」

だのって・・「やおい言葉」の連発にみているこっちが恥ずかしい

高橋君、君はウケ?セメ?なんて事を考えてはいけません。

千秋様はノーマルなお方なんですからーーー

でも、どーして千秋様はそういう方々におモテになるのでしょうか?

 

さて、のだめちゃん、お熱を出したばっかりにストラヴィンスキーの

曲を覚えられず、頑張って譜読みをして会場入り・・・

しかし行きのバスの中で「きょうの料理」の着メロを聞いてしまったが為に

大変なことに

な・な・なんと、「ペトルーシュカ」が途中で「きょうの料理」になっちゃった

この時の千秋様の台詞「これはペトルーシュカじゃない」には

大爆笑

あ・・そっかーー千秋様は「きょうの料理」のテーマ曲を知らないのねーー

真顔で言ってほしかった「きょうの料理だ」って

 

そんなめちゃくちゃな演奏をしてしまったのだめちゃんは、そのまま会場を

でてしまい・・そこに千秋様が登場して

一緒にヨーロッパへ行かないか?」

あれ?もしかしてこれは・・・これは・・プロポーズなのかっ

ちょっとのだめちゃん、愛の告白だよーーと思っていたら

コンクールに出たのは金の為、遊ぶ金ほしさですよ・・」と色気のない事を

自由に楽しくピアノを弾いて何が悪いんですか」と言われたらもう

どうしようもないけどねーー

大勢の観客の満足そうな拍手を聞くために弾いていたんじゃないの?

楽器の演奏って決して自己満足で終わってはいけないものなのよ。

やっぱり人に聞かせてこそ「音楽」なんじゃないかと・・・

 

で、いよいよ来週は千秋様がのだめちゃんをおいかけて九州へ行く・・と。

先週は北海道へカニを買いに行き、来週は九州か・・忙しいわね。

ところで、のだめちゃんのあのドレス・・・

自分で用意しているとは思えないんですけど、やっぱり先生の奥様の趣味?

買ったのか貸衣装なのか、ちょっと気になる私です。

普通の方はああいうドレスをどうやって調達しているんでしょうね。

 

 SMAP×SMAPに出たタイゾー議員 

昨日の「スマスマ」のビストロスマップにはあ・の・杉村太蔵君がご出演

一見して「太ったわね」と思ったのは私だけでしょうか

幸せ太りというよりは「議員太り」とでもいいましょうか・・・

お金がざくざく入ってきていいもの食べてるんだなーーという感じでした。

 

彼は今は全然手をだしていない「ニート政策」の一つ

新卒採用という言葉を募集要項から外して欲しい」と力説していましたけど

いまだにそれしか政策はないのかーーと言ったところで・・・

で、さらに感じたのが、「1年も議員をやると喋り方が変わるのね」という所。

喋り方は多くの政治家そのもの、曖昧で回りくどい言い回し

もしかしたら彼の尊敬する武部幹事長に似ているのかもしれませんね。

でも、「もしタイゾーが総理大臣だったら?誰を何大臣に任命する?」の

部分で言い出したことは、まさに小泉さんそっくり

責任は自分が全部とります(っていって○投げする)」所ねーー

さすがに小泉チルドレンです

 

それにあの「名刺」ねーー あれ本物なのかな?

衆議院議員 杉村太蔵」とだけ書いてあるセンスの悪い名刺。

私は名刺を作っていたのでわかりますけど、あの文字の大きさといい

殺風景さといい、もし型押しでもあったらヤクザの名刺と変わらないわよ

(紙が地紋入りだったりするとよけいに)

通常は名前の横に小さく「自民党」とか入れると思うんですけどね

 

タイゾー君を見ていると、やっぱり人は教育次第っていうか?

若いということは何色にでも染まれるということで、すっかり「自民党」色。

政治家として身に付けて欲しくないものばかり身に付けてしまった感じです

そのうちどっぷり腹が出て顔色も黒くなって、脂ぎった中年おじさんになるの

かもしれませんねーー

 

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都知事が連発した「タダ働き」

2006-12-18 16:54:13 | つれづれ日記

 昨日の「スタ☆メン」にご出演の石原都知事は、いつもの強気な

発言は控えめだったような気がします

心に後ろ暗いものがあったのか、単なる歳だったのか・・そこらへんはよく

わかりませんけど

 

 まず「公費の無駄使い」という事についての追及

大阪府知事に比べて倍以上のホテル代なの交通費だの・・・

これについては終始言い訳に徹したような気がします

この方、追及されるとすぐに細かい事を言い出すのよね。

「あの時、あの都市に行ってああしたこうしたのはこういうわけがあったから」と。

一晩中でも、ひとつひとつの外国視察の理由付けを聞かされそう

都知事としてきちんと収支を見る事は出来ないのか」と弁護士さんが

突っ込めば「そんなの無理だよ」と一刀両断

 

 4男をえこひいきする・・公費を使って渡航させた疑惑については

本当に細かいスイスの鼓の公演の絵がどうのこうの・・と・・・

これまた理由付けばかり聞かされてしまいました。

例の「余人をもって代えがたい」の意味。

大急ぎでとんぼ帰りのただ働きをやってくれる人なんて早々いないので

そういう意味の余人をもって代えがたい」だとおっしゃったんですね

そして「ただ働きしてくれる人がいないから」を連発していました。

 でも、そもそも都知事が立ち上げた「東京ワンダーサイト」の

トップは都知事の息がかかった人で、そんな人ならやっぱり「4男」を

推薦するでしょうよ・・・とは都知事自身思わなかったのかしら?

自分をトップにしてくれた人の息子をないがしろにする人はいないって

 

太田光氏はこの点について

都知事にその気はなくても、ムード的にそういう判断を回りがしてしまう

と言いました。

つまり

「都知事をこんな安いホテルに泊まらせることは出来ない」

「都知事にエコノミーなんてとんでもない」

「都知事の息子を持ち上げておけば何かと都合がいい」

と・・・回りが悪いんだと一見言っているようですが、もっと突っ込めば

さすがの都知事も「はだかの王様」になりつつあるんだと言っている様な?

 

びっくりしたのは「バカの壁」の養老氏が都知事を擁護した事ね

彼もまた国家公務員をずっとやってきた経験をふまえて

政界と財界の繋がりなんて(要するにコネクション)沢山ある。都知事の

場合は表に出ただけまし。都知事は都知事をしていなければもっと

稼げた筈なので、これくらいいいじゃないか。都民は石原さんを都知事と

して採用したんだから、それなりの報酬を払うべき」

それなら今すぐ都知事を辞めてくれていいんだよーーてな気持ちに

なってしまいます

 

都知事が息子を優遇するのは、ある程度「ツー」といえば「カー」で

言う事を聞いてくれるからではないかと思います

でもだからって身内を優遇していいとは思わないんですが。

「タダ働き」とはいっても、その後、「都」という後ろ盾が着く事がわかっていたら

いくらでもタダ働きしてくれる芸術家はいるのでは

 

バブル全盛期であればまだしも、庶民が「ワーキングプア」に陥って

どうにも抜け出せずにいるような時代背景の中で、どのような理想や

構想があっても、公費は倹約しなければならないし、身内を優遇する様な

事は避けなければならないはずです。

 

そういう意味では、この石原都知事は、石原真理子と同様に

「バブルな80年代」を引きずっているのかもしれませんね。

 

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復活のイ・ドンゴン

2006-12-17 12:11:33 | ドラマ・ワイドショー

 な・な・なんとーー

イ・ドンゴンが昨日来日してたんですねーー

何でもファンクラブ結成の為とかーー

おめでとうございます。

しかも 彼、映画で復帰する事が決まったんだそうです。

ハン・チェヨンと共演するいま愛する人と暮らしていますか?」

だそうです。

日本で公開されるのはまだまだ先の話でしょうけど、とりあえずよかった。

だって「スマイルアゲイン」以降、彼の名前が全然浮上しなくなったでしょ?

密かに心配していたんです

1年以上も充電期間をおくなんて、まるでヨン様みたいじゃないのーー

ムードも似ているけど、やることも似てるのかーーー

 

でもでもでも

来年からは本格的に俳優業に復帰するそうなのでよかったよかった

私としてはドラマに出て欲しいなあ・・・と思います。

だって映画は一回ぽっきりだけど、ドラマは20回くらいあるからね。

毎週彼の顔をみれれば嬉しいわ

 

思えば「パリの恋人」で見た時は「へんな人ーー」と思ったけど

ガラスの華」で完全に参ってしまいました

ランラン18歳」にいたってはもうメロメロ状態

結局私って男性に求めるものは「気品」「包容力」なんだって事に気づきました。

ヨン様しかり、イ・ドンゴンしかりです。

来月から衛星劇場で「スマイルアゲイン」が放送されるので楽しみです。

 

 最近、玉山鉄二君が「お父さんは韓国人です」って韓国で

おっしゃったそうです。

私が好きになる俳優さんって、何気に韓国系の人が多かったのね。

(一目ぼれした金田賢一様もそうですしね。懐かしいーー

その細き道」の彼なんて貴公子そのものでしたのよーー)

頼りがいのありそうな大柄が魅力なのかしら?

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宝塚コラム・・・さよなら朝海ひかる

2006-12-16 20:11:47 | 宝塚コラム

 ついに「さよなら朝海ひかる」を書く事になってしまうとは・・・

時の流れは速いのね・・・いえいえ、4年もよく頑張ってくれた・・と、感謝すべき

なのかもしれないですよね 

とはいうものの、この寂しさは当分埋めようもないと思います。

トップになる前から・・そしてなってからも、彼女に対しては厳しい評価ばかり

してきた私です(素人のくせにごめんなさい)

今だって、けちをつけようと思えばいくらでも・・・でも、それもこれも同郷の

よしみで許して欲しいです。

結果的に、どんなにああだこうだ言っても決して嫌いになれなかった男役。

そして常に「護ってあげたい」と思わせる男役でした。

 

彼女につけるキャッチフレーズがあるとすれば

さよなら、永遠の弟役者・朝海ひかる」でしょうか

そう、朝海ひかる・・・あなたはどんな時でも「護られる」「庇われる」のが

似合う不思議な、そして憎めないトップスターでした

 

私は花組をあまり見なかったので、彼女の名前を知ったのは1997年の

TCAスペシャル97」のビデオの中でした。

当時、同期の安蘭けい成瀬こうき春野寿美礼は知っていました。

その時に名前を覚えて、次に見たのが宙組の「香港公演」のビデオの中。

ドレス姿でとっても綺麗な人をみて「この人素敵」って思ったら実は男役で

びっくりしたやら「なんでーー」と惜しむやら

で、実物を見たのが宙組の「エクスカリバー」でした。

その時に仙台出身だとわかって、俄然注目するようになったのですが。

まだ当時はめちゃくちゃ可愛い男役といった風情でした。

 

宙組「エリザベート」大劇場公演を経て雪組に組替え。

(歌が不得手なエキセントリックなルドルフで・・・・)

そうそう77期で「3兄弟」と呼ばれた時期がありましたよね

この頃もやっぱり安蘭や成瀬の方が実力的には上で、朝海はどこまでも

「可愛い男役」だったと思います。

何と言ってもその華奢な体つきと綺麗な顔はどうみたって娘役向きで

いつか転向してくれないかと密かに祈っていたほどです

それが劇団のプッシュを受けて、安蘭や成瀬を蹴落として雪のトップに

なった時、正直これはミスキャストだと思いました。

(ダンス力はあるにしても、横に並ぶ娘役が軒並み太く見えるようでは

男役としてちょっと・・・と思ったんです)

 

今でもそうですけど、朝海ひかるは決してファンにこびるタイプではありません。

どちらかというといつも自分の世界に閉じこもって、孤独の中で自己完結

していそうな人でした。

ファンを見ていない・・・とでも言いましょうか。

トップになった時も「荷が重い」という風情を隠そうとせず、誰かに頼りたいと

いつも思っているような? そんな頼りなさを持っていた人だったのです。

 

正直にいいましょう。

大劇場お披露目「春麗の淡き光に」は貴城けいの方が素敵でしたし、

上手でした。

演技力も滑舌も歌唱力も何もかもです。

ショーでだって藤井先生が考えてくれた渾身のデュエットダンスで

相手役に微笑まない彼女に腹を立てたものです

男役・・そしてトップスターに必須条件の「包容力」「観客サービス」というものが

朝海には欠けていました。

回りへの信頼も当時はあったのかどうか・・・という所でしょうか

「この先トップとしてやっていけるのだろうか」と随分不安になったものです。

 

けれど、朝海ひかるのすごい所は1作ごとに、薄皮が

一枚一枚はがれて脱皮していく蝶のように成長したことです。

「今回は歌が上手になったね」

「今回はとっても笑うようになったね」

「よかったー組子に思いやりを示すようになったんだーー」

みたいな? ファンをみーーんな「お母さん」状態にしてしまう不思議な人。

そしていつの間にか一本立ちして、実はどんなに踊っても息が切れない

恐るべき腹筋を持ったタフなスターになっていました

 

彼女には「娘役との普通のラブシーン」を求めるのはムリだったけれど、

孤高の天使を演じさせたら天下一品でした。

孤独で寂しがりやの少年を演じさせたら本当に一番でした。

彼女につきまとっている「愛され感のなさ」がファンを魅了してやまないのだと

(ちょっとやおいが入るけど、ファンが彼女を幸せにしたいと思うタイプ)

そういう意味では、彼女もまた「仙台が生んだ稀代の名トップ」なのだと

思います。

 

この3年間、成長していくトップスターの姿を見る事が出来たのは

本当に幸いでした。朝海ひかるを見る度に新しい発見があり、それは

ちょっと誇らしくもあり・・・・

男役に向くとは言えなかった華奢な肢体とあまりに美しすぎる顔。

でも、頑張ったよね。本当に頑張った・・・

細い体から出る声は誰よりも大きくてどこまでも天井知らず。

細い足はまるで羽根が生えてるみたいに軽やかで疲れ知らず。

彼女の可能性は尽きない泉のようで、観客に発見と安心を与えました。

 

色々特性を持ったトップスターは多いけれど、怪我や病気が相次ぐ昨今、

常にマイペースで変わらない姿を見せてくれた事は幸いでした。

ありがとう。

 

私が心配なのはむしろ退団後の事。

どうするのか今はまだわからないけど、彼女の前にあるのは現実の社会です。

今までのようにま正直だけでは渡っていけない荒波を

どうやって超えていくのでしょうか。

少し愛想を覚えなさい。嫌な仕事でも我慢なさい。いつもあなたを助けて

くれる人達に心から感謝して欲しい。

退団後も変わらずあなたを応援し続けるファンには優しくして欲しい。

「ガラスの心」を強化して、強くたくましく生きていってほしいのです。

 

そして、疲れたら仙台へ戻ってらっしゃい

霊屋橋の上から広瀬側を眺めつつ萩の月を食べましょう。

あなたの母校のそばにある大年寺山に上ってみるのもいいしね。

行き詰まったら原点に返るのが一番・・・・・

こんな風に先々まで心配させてしまうトップスター、それが朝海ひかる

だったのです。

純粋無垢で孤独で孤高の天使・・・・さよなら。

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