yomoblog

南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

Sharom means Peace

2011-11-13 | いろいろ
先週、安曇野の「シャロム・ヒュッテ」という宿に友人と泊まって来ました。
マクロの食事を出す手作りのお宿です。

宿の壁に掲げられたのがタイトルの、「Sharom means Peace(シャロムとは平和)」の文字。ヘブライ語でシャロムとは、平和という意味なんだそうです。

野菜は自然農を中心に、有機農法も一部試しています。
ぼくは初めて自然農の本格的な畑を見ましたが、不思議な心地よさでした。
秋で夏草が枯れているからか、野菜と環境が調和した美しさがありました。
ちなみにここで「自然農という生き方(川口由一、辻信一)」という本を手に入れ、なんというか、すごくよい本でした。
自然農がやりたくなります。

宿のツアーのとき自己紹介して、「進むべき道を悩んでいる」と話したら、「<深刻>に考えずに、<真剣>に考えたらいいんですよ」と言われました。
ついつい行き詰まっていることに気付かされました。


シャロムは手作りで建築したそうで、部屋の内外に暖かいぬくもりがあります。
安心する落ち着いた宿です。


スイッチカバーも、木彫り。
このほか、ベッドも手作りでした。


大きな切り株をつかった、ロビーのテーブル。
周りは興味深い蔵書で囲まれています。


宿の2階から、併設されたレストランを望む。


(ヒエちゃん、山ちゃん、誘ってくれてありがとう)

味噌開き

2011-11-13 | いろいろ
中川村にあるホンムネくんで開かれている「味噌部」。
今日はうれしい味噌開きの日でした。
ぼくは味噌仕込みはしてないんだけど・・ちゃっかり混ぜてもらいました。
仕込んだそれぞれの樽をあけて、味噌の「きき味噌」。
同じ所で仕込んでも、甘み、塩辛さ、コクが微妙に違っていて不思議。

うちからはつくばで仕込んだ、地大豆キノシタマメの自家製味噌を持参しました。
まさに手前味噌だけど、うちのが一番濃い色で後味の甘みがよかったなぁ。
さすがキノシタマメ。
つくばのお近くでこれを味わってみたい人は、2月ごろにつくば市農業課が募集する「農産物オーナー制度」を申し込んでくださいね。

さて、きき味噌のあとは、持ち寄りご飯で食事会。
すべての味噌をミックスした味噌汁をはじめ、自家製のパンや、おにぎりなどなど、暖かい日差しの中でおいしくいただきました。
味噌部の代表からここに至るまでの熱い思いを聞かせてもらったり、子どもが子ども同士で楽しく遊んだり、新たな友人に出会ったり・・何気ない日常の幸せを感じる時間でした。

この冬は、味噌部で味噌をしこうもう~!

いつの間にか進んでいるリニア計画

2011-11-13 | いろいろ
関東地方の人はほとんど知らないだろうけれど、長野県やその南部の南信州ではリニアが本気で論じられている。夢の話だった「リニアモーターカー」が、いつの間にか、実際の計画としてJR東海がやろうとしているのだ。

飯田では、各県一つのリニア駅をどこに置くかで熱く盛り上がっていて、「ぜひ飯田市に、そして現飯田駅に」というのが地元の主張だったけれど、残念ながら(?)現在の飯田駅からは少しずれることになった。
でも、そもそもリニアなんていまさら必要なのか?というのが、首都圏(関東)の人の正直な感覚でしょう。
今の東海道新幹線で全然困っていないし、大阪にどうしても早くいきたきゃ飛行機に乗ればいいし。
東海道新幹線を、日本の新幹線をベースに作った中国の新幹線並みに改良すれば一番安くすむんじゃない?

南アルプスをトンネルでぶちぬき・ぶち壊し、80%以上が深い地下トンネルを通り車窓も見えず、無人運転の遠隔操作、電磁波に囲まれた電車は、楽しい電車?
そのちょっとしたベンリを求めた結果の莫大な建設費は誰が払う・・JR東海で払いきれる?
もう若者、赤ん坊へ繰り越す借金がいい加減にしてくれ。
東電への融資だけも膨大なのに。

「もっと速く、もっと大量に」という近代化思想には、もういい加減目が覚めたポスト3.11な私達ではないのだろうか。
(3.11直後に、皮肉にも事業計画が正式決定されたのだが)
永続可能な社会は、今のベンリと引換なんだろうか。
引退間近の脂ぎったおじさんたち、もう未来を食い潰すのはやめにしてくれないか。

・・と、モヤモヤと日頃思っていたら、
ちょうど日本自然保護協会のアセスに関する意見が記事になっていました。

原発的なものへの無邪気な幻想と腹黒い陰謀、やってくる現実の悪夢。
3.11から学ばなければならない。

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「リニア計画アセス方法書の撤回求める 日本自然保護協 」(11/11 信州毎日新聞より)


 日本自然保護協会(東京)は10日、JR東海がリニア中央新幹線東京―名古屋間の環境影響評価(アセスメント)の手法案を記した方法書に問題点が多いとし、いったん撤回し、手続きのやり直しを求める意見書を同社に送った。問題点として「動植物の現状把握に漏れが多く、基礎的な作業を欠いている」など7項目を指摘した。

 意見書はリニア計画について、南アルプス国立公園などの山岳部から里山まで生物多様性を保全する上で重要な地域を貫く「7都県にまたがる大規模開発」のため、「アセスはこれまで以上に慎重に行う必要がある」と強調。7都県ごとに公表されている方法書に加え、県境を越えて生態系の広がりを総合的に把握できるようにするため、全区間の方法書も作るよう求めた。

 トンネル掘削などから大量に出る残土の処分計画について「記載が不十分」、工事用道路の整備も「現段階での具体的な考え方を示すべきだ」とした。東海地震は、建物倒壊が起きやすい阪神大震災と同じような揺れ方になる可能性があるとし、「安全基準の妥当性から検討し直すことが必要」とも指摘した。

 JR東海は10日、アセス法に基づく方法書への意見募集を締め切った。長野を含む7都県ごとに意見の概要をまとめ、各都県に送付する。