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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

棚田百選:千代のよこね田んぼ

2013-09-12 | 田んぼ

飯田市千代地区に、「よこね田んぼ」という棚田百選に選ばれている棚田があり、行ってきました。

ちょうど稲刈りが始まる、たわわにお米が実った時期で、それはきれいな棚田でした。
ユーモアある案山子が並んだかかしコンテストも実施中。

飯田の市街地から30分くらい、ずんずんと山の中に入って行くと、ぽっこりと千代の街があって、そのわきにひっそり棚田が広がっています。


地元の保育園が作っている田には、こいのぼり。


きれいな棚田でしたが、ここがある「千代」という地区がいい雰囲気のところです。
マイクロ小水力発電も、最近できました。
その事例報告をしていただく講演会を、仕事で企画しています。9/14(土)、飯田合同庁舎で10時からです。

地名の「千代」って、「千年つづく時代」ってことですよね。
持続可能な社会って、わかりやすくいうと、千年先もずーっとつづく未来ということだと思います。
過疎化する中山間地ではあるけれど、千年続く地域社会が、いまここから発信できるのでは?!と思っています。
魅力的な地域です。


田んぼに咲いていたセリの花

2013-08-03 | 田んぼ
7月は田んぼの草取りの時期。

自然農ではできるだけ草も生かして、生き物がたくさんいる場を作ろうとする考え方ですが、さすがに苗が他の草に負けて埋没するとどうしようもないので、幼児から青年になるまでの間は、他の草を抑える必要があります。

6月下旬の田植えのあと、7月は草取りの時期。
去年はこの時期にあまり田んぼへ行かず、1度しか草取りしませんでした。
それが原因で収量が少なかったのかな、という経験があり、今年は7月中旬からまめに、毎週末草取りしています。

写真は、先週の週末の様子。
セリとか、カヤツリグサとか、名前もわからない色んな草がありますが、地表ギリギリのところで鎌で刈ったり、稲への影響が大きいと思われる草は、土の中の深い所で根から切っています。
切ったり、抜いた草は、丸めて苗の脇に置いていきます。
その草は、腐食したり、あるいは根が生きていてまた伸びてきたり。
また伸びてくることもあるので、1~2週間したら、まるめて置いた草をまた天地返しして根を剥がします。

草取りも、一気に田んぼ全面は刈り取りません。
クモとか、オケラとか、いろいろ生き物が居るんですが、寝床がいっぺんになくならなように、一列空けて草をとったり、特に稲が負けている列だけ優先してとったり、田んぼ全体を見ながらやりすぎないバランスを考えます。

こういう草取りをするのも7月まで。
8月は田んぼの中を歩き草をとると、稲を痛めてしまうので、行いません。
稲の成長に任せます。
なので、今週末までがギリギリ、草取りできる時期かな?

さて、田んぼに白い可憐な花が咲いているな、と思ったら、セリの花でした。
初めてみました。
なんだか、そのまま残したくなりました。
(花が咲く前は、こんにゃろーという感じにガンガン抜いてたんですが。でも、太くて長い茎の存在感の割には、稲への影響は無いようです。むしろ共生している感じ)


田植えのようす

2013-07-06 | 田んぼ
2週間前の週末ですが、田植えをしました。

かみさんも1条、手伝ってくれました。ほおっかむりがばっちりです。
でも慣れない作業で、腰がいたくなり、作業後はご機嫌悪かったなあ・・

去年は友だち2人に手伝ってもらったので、1日で楽に終わりましたが、今年は自分一人で2日かかりました。
面積は半畝なので広くはないのだけど、自然農の場合は、ひょいひょいと苗を植えることができません。
苗を植えるところだけセリなどの草をかいて、小さいシャベルのような道具でザクっと穴を空けて、大きく育った苗を1~2本ずつ深く植え付けて、さらに周りの土にぐっと密着するように押さえつけます。野菜の苗を植えるような感じで、1箇所ずつ植えていくので、とっても時間がかかります。

なんとか植えられた苗たち、すくすく大きく育つように、夏場の草取りを今年はしっかりやりたいと思います。




自然農の田んぼ  発芽して雑草取り

2013-05-22 | 田んぼ

4月の3週目に種まきした田んぼですが、今年は寒くてようやく発芽してきました。
掘ってみたところ、写真のように籾から元気に芽が出てきています。

とは言っても、お米よりも雑草の種のほうがはるかに勢いがいい!
下の写真の緑の草は、ほとんどが雑草です。
赤い軸の双葉の雑草がたくさん生えていました。


自然農であっても、育苗のとき(赤ちゃんのころ)は手をかけて雑草を抜いてやります。
かぶせていた藁を外したら、一本ずつ、雑草を抜いていきます。

けっこう、目と腰に来る・・

2時間半くらいかけて、抜き終わりました。
この状態では稲の芽だけです。
右が黒米、左が天龍乙女。黒米はすでに刃先が黒いです。


最後に、米ぬかと油粕を一握りまいて、上から細かく刻んだ藁を布団のようにかけてあげて完成。
カラスよけのネットを張って、6月下旬の田植えまでしばらく待ちます。
もう一度くらい草取りするかもしれません。

ちゃんと発芽してくれていて、よかった~
元気な苗になってください。

田んぼの種まき

2013-04-16 | 田んぼ


4/13に、今年の田んぼの種まきをしました。
去年教わったことだけど、細かいところは忘れています。
作業は師匠の山本さんの説明を聞いてから。

上の写真、まずは苗床の整備。
自然農はできるだけ草を抜いたり、耕したりしない農法だけど、お米の苗を育てるときは結構手をかけます。

まずは苗床の場所を決めて、表面の根っこの層から上を、鍬でザクっと剥がしていきます。
広さは1畝作るときで1.2m×2m。
僕は今年も半畝なので、1.2m×1mです。

次に、削った土をサクサクと2方向からかる~く耕します。
雑草の細かい根っこを切って土を細かくします。
自然農で唯一耕す場面です。

耕したら、鍬の背でパンパンと固く叩いておきます。
固くすると土中の水が吸い上がってきます。


次に、できるだけバラけるように、種を指の間からこぼして撒きます。


その次が、自然農の一手間。
一粒一粒が、それぞれよい条件で発芽するよう、撒いた種を等間隔に並べ直します。
細かく根気のいる作業です。
気の済むまで、粒を並べ直します。やり過ぎると目が痛くなる・・



僕の田んぼで撒いた様子。
今年は、天龍乙女と黒米を半々にしました。


低温を避けるために、上からわらを敷きます。


さらに寒冷紗と、カラスよけの白いネットもかけて完成です。


10日くらいで発芽するとのこと。
1ヶ月くらい、このまま育苗します。

この日は暖かい春の一日。
元気に発芽して、よいお米が穫れますように。
桜もまだ咲いていて、ホトケノザなど野草も咲いて、でも遠くには雪山も見えるという贅沢な伊那谷の風景でした。