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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

自然農の田んぼ草取り

2012-07-26 | 田んぼ
毎月第二土曜日は、田んぼ教室の日。
7月は「草取り」の講習でした。

自然農では、代かきをしないので、田植えをしたら稲に負けず劣らず、雑草が茂ってきます。
本当にあっという間に、草が伸びてくる。もちろん稲も伸びているけれど。
でも、3月に初めて寒風の中、現地で田んぼ教室の説明を聞いた時、枯れ草だけで緑色はまったくない場所だったのが、数カ月すると新しい命の緑でわんさかとしているのが、とても不思議だし圧倒的です。
その中で、「ここは稲の場ですよ~!」と人の勝手で整備させてもらうのが、草刈り。
名前がわかるのはセリくらいですが、背の低いのや、赤いのや、まるで稲のようなものまで、いろいろと雑草はあります。

稲の周りの草を、根本から鎌で刈り取り、引きぬいて、くるっと裏返して畝間に戻します。
できるだけ根っこがまた活着しないように、反転させます。
でも一気にすべての草を刈り取ってしまうと、蜘蛛やらカエル、バッタなどいろんな生き物にも具合が悪い。
なので、今回は1畝ずつ空けて、一週間ずらして、半分ずつ刈り取るように教わりました。
刈り取る畝間、そのままの畝間、を交互にします。

草だらけ・・どこに稲があるかわかりますか?よーく見るとわかるかな。


白い卵を抱いた蜘蛛がたくさんいました。かわいいー。初めて目にしました。

意外に刈り取る作業は骨で、1列刈り取るのに20分~30分。10畝あるので、2週間に分けたとしても、半分で150分くらい、2時間半です。
この日は、うっかり長袖を忘れて、腕が日焼けして痛い思いをしました。

そして、先週(3週目)の土曜日に無事に残り半分を刈り取りました。
あとは、ちょくちょく様子を見て、一度抜いた雑草がまた活着しそうなら、またくるっと反転させます。
8月は、稲の根を痛めないように、田んぼには入らず、様子をみて見守るそうです。
田んぼ教室も8月はお休み・・

9月の再会が楽しみです。


ちなみに、こちらが有機無農薬の普通に代かきした田んぼ。
草がないね~~オタマジャクシはいっぱい居ました。
でも虫の種類は少ないですね。


うどん打ち

2012-07-16 | 田んぼ
この3連休、土曜日は田んぼ、日曜日は畑、月曜日は家でゆっくり。
でも家でゆっくりするのって、けっこうたいへん。
「これ読んで~」「戦艦ヤマト作って~」「え~ん(泣:スイ)」と子どものたちのリクエストに応えてばかりだと、
どうしても疲れてしまいます。
やっぱり、クリエイティブなことを何かしらしたほうが楽しい。
ほんとの田舎暮らしだったら、薪をわったり、畑の手入れをしたり、家の修繕をしたり・・やることは尽きないんだろうけど、
悲しいかな、まだそこまでトランジションできていない。
家の周りは、アスファルトで、隣家が近接しています。

そんなわけで、うちでのクリエイティブなことといえば、料理です。
そこで、今日は数年ぶりにうどんを打ってみました。

長野県はおやきが有名だからか、地場産の小麦粉が普通にスーパーで売っています。
自転車でコースケを乗せて、買いにいきました。



1.5kgで、344円。

3人前で、大体300gの粉に、水140CCくらい、塩大さじ1、を加えてこねます。
程よく柔らかくまとまったら、30分くらい寝かします。


それから、伸ばして、折りたたんで、切りました。

でも、打ち粉が足りなかったのか、生地が柔らかすぎたのか、折りたたんだところで麺がくっついてしまい・・
一本ずつ伸ばすのが大変でした。
味はコシがあって、乾麺よりもおいしい。
それでいて、原価は70円くらい。乾麺よりお得でうまい!
これからは、冷たいうどんがうまい季節。
麺がくっつかないように研究します。



中川村の思い

2012-07-12 | 田んぼ
(中川村で自然農を営む、天晴(あっぱれ)農園の畑。奥の建物は手作りの作業小屋)

週末は、中川村の友人と交流することが多い。
最近、あっぱれ農園さんと友だちになり、野菜を取り始めた。自然農の野菜は、味が濃い。
水菜は辛く、インゲンは濃厚な豆味。

中川村は、同年代の魅力的な人が多いのだけれど、実は村長もすごい。
FBで一度引用したけれど、脱原発や沖縄の平和運動にも意識が高く、ご自身の考えを明確に表明していて尊敬しています。

村のHPに、脱原発について記事があったのだけれど、非常に NEW CLEAR な感じ。
元電通の方だが、当時、電力会社の担当を命ぜられたが原発に加担するのが嫌で断ったという話も書いている。
すごい。ぜひ、一読を【「脱原発をめざす首長会議」に参加した思い】。こんな村長もいる村に、ぜひ住ませてもらえたらいいな!

さて、ぼくも前職の茨城県観光課時代に、電源交付金を使った県の観光PRテレビCMを作る担当になったことがある。
それは「JCO臨界事故でマイナスイメージをうけた原発立地地域のイメージアップをするため」という文科省の補助金だったけれど、原発業界のお金を使うのは嫌だな、という思いと、今どき莫大な宣伝費(2000万円強)をかけてテレビCMで誘客をする効果があるのか、という気持ちで、「CMをやる意味がよくわからない」と上司に言った。でも、「いやなら担当を外すからやめろ」と言われ、何となくすぐに引き下がってしまいました。
実際は、仕事をすることで、まさに電通にも企画提案を出してもらい(不採用だったが)、もろもろのテレビ業界の一端を知ることはできた。
観光分野にまで、しかも文科省からも、原発マネーが流れているというのも初めて知った。
でも、最初の違和感、疑問を保持することができなくて、流されてしまったのは複雑な気持ち。

なんでJCO事故の補償金みたいなお金を予算にしていたのか。
おそらく県としては、非常に財政状況が悪い中、補助金をもらえればなんでもよかったんだと思う。
原発対策だろうが、過疎化対策だろうが、地方交付税だろうが、もらえるお金はもらう。
それで地元に観光客を呼びたい・・
しかし、原発がらみのお金を得る代わりに、反対ができなくなっていく。
自由がなくなる。
再稼動した福井県もきっとそう。
原発のリスクは福島原発でわかったのに、まだ安全だと思いたい。
反対はできない。お金のために・・

それだったら、これからはお金の流れを変えて、望む社会を創ることに役立てよう。
その本当にささやかな動きとして、地域の自然エネルギー事業へ出資する「市民ファンド」があるのだと思う。
おひさまエネルギーファンド






田んぼで捕まえた・・・

2012-07-08 | 田んぼ
コースケ、スイちゃんが覗いているのは・・
田んぼで捕まえてきたオタマジャクシ。

ぼくもオタマジャクシをじっくり観察したことはなかったので、面白く飼っています。
図書館で借りてきた本には、オタマジャクシの食べ物はなんて書いてあったかというと・・
なんと、「ゆでたほうれん草」!で、ちょうど白菜があったので、ゆでたやつをあげたら、ほんとに食べてた!
びっくりしました。

でも、近所の友だちのパパに聞いたら、「このへんの田んぼは農薬使ってないから、田んぼの水をくんでやれば、ミジンコがたくさんいてそれが餌になるよ」とのこと。
田んぼの水を虫カゴに入れてみたら、ほんとにミジンコがうようよ泳いどりました。
ミジンコって目で見えるんですね~小学校の理科の時間を思い出しました。
まるで水中のノミみたい。

5尾捕まえてきたけれど、残念ながら1尾はしんじゃって(おそらく水換えが不十分だったため・・ゴメンナサイ)、
一番小さかったのがいつの間にか居なくなっちゃって(食べられた?)、2尾は1週間でカエルくんになってうちの前で放してあげました。



(手足が出てきた。カエル苦手な人にはごめんです。でも実物は可愛いですよ・・)

いま1尾だけ残っているのが、ほかのより一回り大きい、たぶんトノサマガエルのオタマジャクシ。(写真のはふつうのアマガエル)
もうそろそろ前足が出てきそうな感じです。

自然農の田んぼは、お米だけじゃくて、生き物も学べます。