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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

伊那谷で『ミツバチの羽音と地球の回転』上映

2011-08-12 | いろいろ



つくばでも昨年10月に上映した『ミツバチの羽音と地球の回転』。
伊那谷でも上映活動の仲間がいて、さっそく参加しています。

8月27日(土)に「日本で最も美しい村連合」に加盟する中川村で上映することが決まりました。飯田市からは車で40分くらいの、アルプスの山並みが美しい村です。

昼と夜に上映し、その間には、おひさま進歩エネルギーの原社長さんに取り組みを紹介してもらい、みんなで意見交換をする座談会も行います。
自分は座談会のコーディネーターをやる予定。
どうなるか、楽しみ半分、ドキドキ半分。
お近くのかた、お待ちしてます。


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     『ミツバチの羽音と地球の回転』 伊那谷上映会   
      《8月27日(土) 中川文化センター》       
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<エネルギーを選ぶことは、私たちの未来を選ぶこと>

 3.11のフクシマ原発事故によって、放射能と向き合わざるをえなくなった
私たちの世界。
 長野県でも下水道汚泥などから放射性物質が検出され、食卓にも放射能汚染
の不安が広がりつつある現実があります。
 このまま原子力を使い続けてよいのか、他にどんな選択肢があるのか。

 原発の建設計画に約30年に渡って反対の声を上げ続けている、自然豊かな
山口県の祝島と、持続可能な社会へ舵を切ったスウェーデンの自然エネルギー
の取り組み。
 日本とスウェーデンの国を超えた人々の想い、エネルギー事情を追いながら、
新しい社会のビジョンを描くドキュメンタリー映画です。

 3.11が起きた後、伊那谷でこれから豊かに暮らしていくためにどうしたら
よいか・・。映画を観て、感じて、話し合いましょう!

●日時
  2011年8月27日(土)
 ・昼上映 14:00~16:15(開場13:30)
 ・夜上映 19:00~21:15(開場18:30)
 ・座談会「ポスト3.11を語ろう ここで豊かに暮らす」
     (ゲストスピーカー:おひさま進歩エネルギー㈱ 原亮弘さん)
      16:30~18:00

●場所  中川文化センター 大ホール
    (長野県上伊那郡中川村片桐4757、TEL 0265-88-1005)

●料金  大人1000円、高校生500円、中学生以下 無料(当日券のみ)

●小さなお子様  託児はありませんが、親子観覧室があります。
         お子様とご一緒にご覧ください。

●ブックカフェ  『ここに豊かに暮らす』を考えるための本を紹介する
ブックカフェがロビーにオープン。
         休憩時間などにご覧ください。

●作品について
・監督  鎌仲ひとみ
   「ヒバクシャ-世界の終わりに」(2003年)、
「六ケ所村ラプソディー」(2006年)に続く、核3部作として
「ミツバチの羽音と地球の回転」を制作。
・音楽  Shig02
・制作  グループ現代
・オフィシャルサイト  http://888earth.net/index.html

●主催 伊那谷ミツバチ上映会、 後援 中川村教育委員会、
協力 おひさま進歩エネルギー㈱

■お問い合わせ  伊那谷ミツバチ上映会 
 電話  0265-48-5182(事務局)、
    090―7266-1418(宮 崎)
 ブログ  http://mitu-inadani.jugem.jp/
 メール  ffkwj658■yahoo.co.jp (■を@に変えてください)







飯田人形劇フェスタ

2011-08-07 | いろいろ

飯田で毎年開催されている、人形劇フェスタに初めて行ってきました。

飯田は江戸時代からの伝統的な人形劇が伝えられてる土地のようですが、それを発展するかのように、全国の様々な人形をつかった芸人さんやパフォーマーが集まって、飯田市内各地で鑑賞会が8月4日~7日の4日間かけて開催されています。

ぼくは、最近知り合った「総合工作芸術家・だるま森」さんと、5年ほど前に知り合った「ムンドノーボぽこブヨ~ダン」の2公演を拝見。

どちらも子どもを夢中にさせる、楽しい公演でした。

ムンポコさんは写真が撮れたので紹介すると、

こんな感じのたっくさんの動物さんたちの人形がぞろぞろと出てきて、サーカスしたり踊ります。愉快なお兄さんとお姉さんが人形たちを引き連れて、ギターや笛、歌を歌ってくれる。


演奏のあとは、子どもたちに人形を触らせてくれて、みんな好き好きに触ったり、引っ張ったり遊んでいました。

最初の写真のように、お姉さんによるお絵かきコーナーも。
コウスケはワニの絵を描いていました。

飯田は子どもを大切にしているな~とうれしくなります。(いっこく堂など、大人向け公演もあります)
700円で、4日間の公演が見放題。

そして,その運営は各地区の市民によって自主的にされているのがスゴイ。
会場設営、受付、当日の司会進行、プロ公演の前の前座などは市民がやっています。
もちろん市役所も支援しているけれど、表には出てきません。
「自分たちのために、愉しいからやる」という空気。

人形劇フェスタは今日(8月7日)まで。
ムンポコさんは市立動物園のペンギンさんコーナーの前で、ペンギン人形さんを踊らせようかな~と言ってました。

5か月目の寝返り

2011-08-06 | いろいろ
(寝返りできたけど、仰向けにもどれないよ~くるしいよ~と泣いている妹。起きれないね~、と兄)

今日ですいぽぽは5か月。
なんだかあっという間で、すいぽぽが生まれてから今まで、時間の流れがとても変だ。
環境が大きく変わりまくり、でも意識しなければ平穏な日常で(お金はなくなっているが)、震災直後の混乱した状況がずっと昔のように感じる。
アレハ・ドレホド・マエニ・オキタ・デキゴト?

3月6日にすいぽぽが生まれたとき、立ち会ってすぐに抱かせてもらった。
まるで「しあわせ」を抱いたような、フシギな感じ。
翌日、長男と上野動物園へ。
父子2人きりで電車で遠出できるようになったことがうれしい。
しかも初めてパンツに漏らさず、おむつなしで遠出。
帰りに病院の母子を見舞う。
赤ちゃんをかわいい~と覗きこんで、すっかりお兄ちゃんだ。

でも、それが東京で最後の、汚染されていない空気で何も考えずに遊びに出られる日になってしまった。
数日後にやってきた地震。
避難所支援、自分の避難、退職、インフルエンザ、非難の声、引っ越し・・

飯田に落ち着いてからも、子供が同時に熱を出したり、仕事がなかなか決まらなかったり。
かみさんもかなり疲れがたまっているようだ。

でも、新しい素敵な人たちとの出会いがあり、気にかけてくれるつくばでお世話になった人もいる。
ひょんなことで再会する人もいるし、同じように茨城を出て長野へ来た仲間も。

それでも見えないストレスや、気持ちの整理がつかず、いまいち元気がでない。
なんだか最近の天気のように、梅雨のような夏のような、晴れかと思えば急な雨・・という気持ちもすっきりしない日々だけれど、いまはそういう時期なのだろう。


そしたら、不意に今日、すいぽぽが初の寝返りをした!
「あらっ?」という感じに、こてん、と転がった。

時が満ちれば、必要なことは自然に展開していく。

今日の原爆の日、昼間はかんかん照りだったのに、今日も夜から飯田の天気は大荒れだ。
核兵器も、核エネルギーもいらない世界に変わらなければ、こどもたちは健康に生きることができない。
みどりの時代へ、寝返り(成長)を。
自分にできることは何だろうか。

(中国語ではNuclear(Atomic) power generation を「原子力発電」とあいまいな言葉の言い換えはせず、ちゃんと「核発電」というそうだ)

麦部に参加

2011-08-01 | いろいろ

伊那谷の中川村で、麦を育てている仲間がいます。
しろーとの女性ばかりですが、麦ができたらいいよね~ということで、借りた畑に麦を作ることにしたそう。

ぼくは、前職でつくばで品種改良されたパン用小麦ユメシホウのPRにちょっと関わっていたので、2月に麦踏みとパン作りのツアー(参加者のブログ記事)を企画して、都内などから参加者を募って体験したところでした。

麦は秋に播種した後、冬の間に伸びてきた芽をぎゅーっと踏むことで、根っこを強くし、丈夫な茎にそだてるんですね。昔は本当に人の足で列になって踏んでいたそうです。いまは、ローラー車のような機械で、ころころ踏んで圧をかけているんですが。

でも、麦踏後の大事な「収穫」をやったことがありませんでした。
だから声をかけてもらって喜んで参加。
コースケもつれて遊びに行きました。

7月初旬の週末、
場所は中央アルプス、南アルプスをのぞむ中川村にある、高台にある気持ちの良い畑。
絶好の畑日和です。


竹で組んだドームが中央に。美しい景色ですね~。ちなみに右側は小麦でなくてライ麦です。


今回育てた麦は、長野県のパン用小麦(ユメカオリ?)だそうです。
ただ、ばらばらって畑に投げてまいて、そのあと農薬も肥料もなし。
でも十分立派に育っていました(少なくとも見た感じは)。

いばらきでは6月の梅雨時期に収穫します。カビを気にしながら、梅雨の晴れ間にするんですが、
麦部では7月までほっておいて、乾燥した状態で刈り取りとのことで、収穫と同時に脱穀をしてしまいました。

それが、なんと足踏み式脱穀機と、唐箕(とうみ)を使ったんです!
どちらも歴史民俗資料館でよく見るけど、「触らないでください」ってふつう書いてありますよね~
足踏み脱穀機はタウン誌の「くださいコーナー」に出していただいて、唐箕は古道具屋さんで3000円で買ったんだとか!
(タイトル写真)

足踏み脱穀機で、ガーコガーコと麦から粒を引きはがします。
そのさいに、どうしても茎の一部や、殻のゴミが出てしまいます。
それを、麦の粒と殻・ごみに、風の力で分離するのが、唐箕。
ゴミごと上から投入すると、ハンドルを回すことで横風が吹きます。
軽いゴミだけは外へ出て、実は下へ落ちるという原理。
感動しました。

これぞ「非電化」、石油化されるまでの、日本人が培ってきた智慧の結晶の機械です。
コースケが「ぼくが回す!!」といって聞きませんでした。

脱穀した麦は、家に持ち帰って、さらに乾燥させています。
あとで持ち寄って、製粉する予定です。

田植え稲刈りと同様、大事な穀物をつくる体験は、貴重です。

ちなみに、おやきで有名な長野県は、小麦大国のようです。
スーパーでふつうに「長野県産小麦」が何種類も売っています!
つくばでは自然食品店でないと国産小麦は(しかも県内産)は売っていなかったと思います。