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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

六ヶ所村のドキュメンタリー

2007-07-22 | 2008年1月まで
六ヶ所村ラプソディーというドキュメンタリー映画があり全国で自主上映されている。
テーマは、原子力発電ででた放射性廃棄物を日本中から集めて再処理し、発電後の使用済みウランからプルトニウムを取り出す施設。
再処理して取り出したプルトニウムは、数十年後にできるであろう?施設でウランを混ぜてもう一度発電に使う計画(プルサーマル)。(ただし、プルトニウムは原子爆弾の材料にもなる)
そのための再処理工場が青森県の角のような半島の右側、津軽半島でないほうの六ヶ所村というところに建設され、いまは11月の本格稼動に向けた試験が行われている。

その六ヶ所村の人たちの、ウラン再処理工場に賛成、反対両方の声を聞きとって伝えようというドキュメンタリーがこの映画。1年半前に公開されて以来、主に自主上映が全国で開かれ続けている。

龍ヶ崎市で、このドキュメンタリー映画を作るために取材する過程で中間報告として出されていた「六ヶ所通信NO2」の上映会と監督のトークがあり、行ってきた。
正直なところ龍ヶ崎の市民活動をしている人には会ったこともないし、もしかして怖い人の集まりかも・・と、一抹の不安はあったけど、実際にはお客さんは10名くらいで、変な力が入ってなくて、鎌仲ひとみさんという40代の女性監督もきさくな人でした。「六ヶ所村ラプソディー」は、坂本龍一がかなりプッシュしているので気になっていたけれど、たとえば「華氏911」のように、「反対」と大きな声で主張する映画ではないようです。賛成、反対、不安・・など様々な地元のリアルな声を丁寧に聞き取って、「よく考えましょうよ」というのが監督のスタンスのようだった。

数年前、18切符で青森まで旅行して(津軽半島の「蓬田村」に行った)、帰りに六ヶ所村にいこうと思ったけれど、近くまでの公共交通がなくいけなかった。それきりだった六ヶ所村だけど、でも毎日の電気を使う生活と本当はつながっている。仕事がなくて仕方ないという過疎地域に押し付けているけど、すべてはつながっているんだから、結局は誰にでも還ってくる問題だ。
ちなみに旅行のときは、青森市と弘前市に泊まったけれど、とくに青森市の寂れようは大きなものがあった。
思い出すのは、その日は雨が降っていて、夜に「まるかい」という魚系スープのラーメン屋にいったら癖があるけどけっこううまくて満足して町を歩いていたら、交差点で長靴をはいたそこら辺の畑にいそうなおばちゃんに突然話しかけられた。
「お兄さん、いい子いるよ、遊んでかない?」と、傘をさして信号待ちしていたらいきなり誘われたのだ。そういう風俗街ならともかく、暗めなシャッター通りで、それも長靴のおばちゃんに!(もしかして風俗街だったのかな。お姉さんの呼び込みはいなかったけど)

さて、「六ヶ所村ラプソディー」は、茨城県ではまだ上映されていないそうです。あと上映していないのは、茨城、三重、奈良県くらいだとか。茨城で見てみたいな。
また、六ヶ所村ラプソディー上映後の六ヶ所村を取材した六ヶ所通信NO4もこれから製作するそうです。