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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

東電を潰すためのロードマップ

2011-09-22 | いろいろ



吉田照美のラジオで、原発のことを解説しているアーサー・ビナードさんという方の話の録音。

「東電は、民間企業のように一見見えるけど、ものすごい公務員のようなもの。(競争がなく、下手すると国より強い力関係)」
「競争原理が働ければ、原発は新設は無理だし、老朽化したものから自然になくなる」
「これからは東電を潰すためのロードマップが必要で、それを検討する委員会が今度は必要」

えらく日本語の上手な外人さんだけど、言っていることも鋭いな~
賛成。

幼児の環境教育

2011-09-14 | いろいろ
いま、長野県飯田市のおひさま進歩エネルギーという会社でインターンしています。
<市民出資>で志あるお金を集めて、太陽光発電パネルを普及したり、省エネESCOを進めている会社(NPOが母体)で、3.11以後、とても注目をあびているところです。

ここのマスコットキャラクターが上写真の「さんぽちゃん」
太陽のSUNとNPOをかけて、さんぽになったとか。
南信州の、やま(緑)・みず(青)・おひさま(オレンジ)を表していて、親しまれています。

今日はおひさま進歩のソーラー設置1号目の、明星保育園を見学。
保育園に設置された太陽光発電をきっかけに、子どもが節電の意識を持ち、家でもコンセントを抜いたりして親の意識が変わり、それを見て先生も環境教育に本気になったという好循環が生まれたようです。

子どもたちに環境のことを考えてもらう案内役が、さんぽちゃんです。
節電の大切さを知るパネルシアター(紙芝居のようなもの)を、おひさま進歩では保育園で上映していて、その時はさんぽちゃんの着ぐるみが登場します。
そんなさんぽちゃんを、園児たちがトイレットペーパーの芯に色紙を貼りつけて、壁画を作ってくれました!
さんぽちゃん、ほんと愛されてるな~。
この地域密着さが、おひさま進歩の強みです。


お金や利権に縛られているオトナ(オヤジ)の世界を目の当たりにすると、小さい頃から環境のことを考えて育ったコドモたちに、将来怒られそう。
そして、成長した彼らに期待しつつ、ぼくらワカモノ(だよね?)もやらなくちゃ!と思います。


発電量に応じて、室内のさんぽちゃんパネルが5段階に点きます。
といっても、発電量の数値をみて、先生が手動でスイッチを入れるものです。
入れ忘れていると、園児が「先生、太陽が出てるのに、パネルが付いてないよ~」とチェックするそうです。園児はよく気にしているんですね。


幼稚な?インターン生の写真を追加。楽しくやっています。
ちなみに、インターンはSENA(三遠南信地域連携ビジョン)という機関の主催するもので、現地研修の受け入れ先の一つが、おひさま進歩になっています。11月からのコースも、まだ受付中です。

原発もリニアも、同じこと。

2011-09-01 | いろいろ
伊那谷での、ミツバチ上映会は無事に終了!
チケット前売りはしてなくて、開けてみるまでどれくらいお客さんが来てくれるか分かりませんでしたが、なんと約180名の方々に来ていただきました。
ありがとうございます。
やはり、伊那谷の人は熱い。

司会をした座談会では、みんなに助けてもらい、よい時間がもてました。
おひさま進歩エネルギー原社長の講演のあと、すぐに全体討論のつもりだったけど、4~5人の小グループで話しあいたいという声が出て、そうなりました。
すると、盛り上がる、盛り上がる!
顔が見える範囲で話しあうことが大事なんだと思いました。

ぼくは、リニアのトンネル問題を抱える大鹿村の方々とご一緒。
グループ内で「単に原発を自然エネルギーに置き換えるのはダメ。自然と共生できる暮らしに変えることが、まず必要では」という話をしました。
ベンリを減らして、自然に許容されるかどうかの謙虚さをもって、幸せを感じられる暮らしがしたいと思いました。

印象に残ったのが、高尾山をぶち抜く圏央道のトンネル工事に反対していた方のお話。
「3.11以後、公共工事の勢いが急に増している。リニアも3月に事業計画がなされたが、高尾山ではそれまで5年かかって半分掘り進んだ工事が、地震後の5ヶ月で残り半分をすべて掘ってしまった」そうです。
地震のどさくさにまぎれて、やってしまったということか。
原発という究極の科学技術が破綻したにも関わらず、相変わらず【科学技術×公共事業=経済振興】という論理が動いている・・

この地域に関係するのが、断層・中央構造線をぶち抜くリニア新幹線。
路線のうち、80%が地下トンネル。そこで地震が起きたら?
しかも無人運転、電力は新幹線の3倍、車内は強烈な電磁波だそうです。
うーん、心配だ。
そして、東京と名古屋以外の中間駅を置く自治体は、多額の駅設置費用を求められています。
伊那谷にとって、夢を持ってくるのか、莫大な借金を持ってくるのか。
借金を背負うのは子どもたち。
悪い夢なら見たくない。

東京や大企業に依存しない、多様な文化を大切にする町に住みたい。
お金や箱モノがなくても、借金がなければ、自然と文化を生かした住みやすい町になると思うんだけどな。

映画の山口県祝島、スウェーデンの話は、遠いところの話ではありませんでした。