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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

25%削減の宣言

2009-09-10 | いろいろ
(asahi.com記事より)

鳩山代表が、「2020年の中期目標として、CO2を90年比で25%削減する」と、講演で宣言しました。

 「中期目標についても、温暖化を止めるために科学が要請する水準に基づくものとして、2020年までに1990年比25%削減をめざします。 これは、我々のマニフェストに掲げた政権公約であり、政治の意思として、あらゆる政策を総動員して実現をめざしていく決意です。」 (スピーチ全文より抜粋)

 日本の環境政策の歴史上、おそらく初めて世界からまともに評価された宣言を行いました。

 IPCCラジェンドラ・パチャウリ議長「鳩山氏の発言に勇気づけられた」
 英国ミリバンド外相「日本の決断は非常に意義深い」
 EU議長国スウェーデン カールグレン環境相「期待が持てる」「(COP15の)国際交渉に弾みがつく」
ニューヨーク・タイムズ「他国にも野心的な目標設定を迫ることになる」

これまでは「90年比8%減」だったので、政権交代した甲斐があります。
 ちなみに、EUは「90年比20%減。各国が新たな温暖化対策に合意すれば30%に引き上げ」で、ドイツ単独では40%減を目標にしています。

社民党、国民新党との連立合意文書では、<地球温暖化対策の推進>として、
 「・国内の地球温暖化対策を推進し、環境技術の研究開発・実用化を進め、既存技術を含めてその技術の普及を図るための仕組みを創設し、雇用を創出する新産業として育成を図る。
 ・新エネルギーの開発・普及、省エネルギー推進等に、幅広い国民参加のもとで積極的に取り組む。」
 などとなっています。

 「環境家計簿」や「一日一人○gCO2ダイエット」などの啓蒙キャンペーンでなく、法律や税制を組み替えて、実際に産業活動がグリーンに変わっていくような社会の仕組みが作れるかが注目です。

 しかし、電力総連、自動車総連など経済界は「コストがかかりすぎる」という趣旨の反対をしています。
 この期に及んでそんなことを言っていては、逆にグリーンニューディールの新たなビジネス競争をしている世界から、遠く置いていかれるのではないでしょうか。
 太陽光発電が数年前にドイツに抜かれ、風力発電は完全に出遅れました。
目標が骨抜きにならないように、本気で取り組むことを期待します。


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