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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

ドイツの太陽光発電

2013-02-01 | いろいろ
※一部、修正しました。産業用をまずは普及させて次は家庭用が普及したと書いていたのですが、よく確認しましたらむしろ意識ある市民から導入が始まり、家庭も産業も一緒に普及してきたということです。



2000年に固定価格全量買取制度(長期間、高い価格で全て買い取る)が始まっていたドイツでは、2009年から家庭向けの余剰売電(自家消費して、余った分だけ高く売れる)を進めてきた日本とは違った太陽光発電の普及がされていました。(日本でも2012年からは、産業用は全量売電になりました)

日本だと家庭用の太陽光発電(3~4kW)をよく見かけますが、ドイツでは20kW~50kWくらいの中規模なものが目立っていて、僕の回った市街地では家庭用の普及率は飯田市の半分くらいな感覚でした。
なぜドイツでは大きなものが存在感があるのか。

ドイツでも、まずは意識ある市民が太陽光発電に取り組み始めたそうですが、10kW以上でもそれ未満でも、全て全量買取の対象であったため、小規模な家庭用、市民共同出資および農家や中小企業による中規模なもの、メガソーラーの大きなもの、すべてが同時に普及してきたそうです。

ただし、都市部では日本に比べて持ち家比率が低いので、家庭用はあまり普及していません。農村部で日照条件のよいところでは、家庭用も普及しているそうです。

ドイツでは今はすでに買取価格が大きく下がったため、大きいパネルでないと収益がでないため、今後は中・大規模がさらに増えていくことが予想されています。なお、通常に買うよりも太陽光の電気のほうが安くなるグリッド・パリティに到達したので、これからは売電ではなく自家消費型も増えていく見込みです。

さて、ドイツで見た太陽光の様子を紹介します。

農家の大きな屋根。農家にはよく付いていました。

フライブルク・ボーバン地区(車が厳しく規制されている)の公共駐車場の屋上パネル。市街地の周辺部で車を降りてトラムに乗り換える交通政策のシンボル的拠点に、ソーラーがたくさん付いています。

フライブルクのサッカー場。15年前、ドイツではじめてサッカー場に全面的にソーラーが載ったところ。市民が多く出資しています。

高速のサービスエリアの屋上が全面ソーラー。30~40kWくらいかな。

カッセル市エネルギー公社屋上の薄膜ソーラー。ここにみんなで立って、記念撮影したけど発電量減っちゃったかな?








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