goo blog サービス終了のお知らせ 

yomoblog

南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

いつの間にか進んでいるリニア計画

2011-11-13 | いろいろ
関東地方の人はほとんど知らないだろうけれど、長野県やその南部の南信州ではリニアが本気で論じられている。夢の話だった「リニアモーターカー」が、いつの間にか、実際の計画としてJR東海がやろうとしているのだ。

飯田では、各県一つのリニア駅をどこに置くかで熱く盛り上がっていて、「ぜひ飯田市に、そして現飯田駅に」というのが地元の主張だったけれど、残念ながら(?)現在の飯田駅からは少しずれることになった。
でも、そもそもリニアなんていまさら必要なのか?というのが、首都圏(関東)の人の正直な感覚でしょう。
今の東海道新幹線で全然困っていないし、大阪にどうしても早くいきたきゃ飛行機に乗ればいいし。
東海道新幹線を、日本の新幹線をベースに作った中国の新幹線並みに改良すれば一番安くすむんじゃない?

南アルプスをトンネルでぶちぬき・ぶち壊し、80%以上が深い地下トンネルを通り車窓も見えず、無人運転の遠隔操作、電磁波に囲まれた電車は、楽しい電車?
そのちょっとしたベンリを求めた結果の莫大な建設費は誰が払う・・JR東海で払いきれる?
もう若者、赤ん坊へ繰り越す借金がいい加減にしてくれ。
東電への融資だけも膨大なのに。

「もっと速く、もっと大量に」という近代化思想には、もういい加減目が覚めたポスト3.11な私達ではないのだろうか。
(3.11直後に、皮肉にも事業計画が正式決定されたのだが)
永続可能な社会は、今のベンリと引換なんだろうか。
引退間近の脂ぎったおじさんたち、もう未来を食い潰すのはやめにしてくれないか。

・・と、モヤモヤと日頃思っていたら、
ちょうど日本自然保護協会のアセスに関する意見が記事になっていました。

原発的なものへの無邪気な幻想と腹黒い陰謀、やってくる現実の悪夢。
3.11から学ばなければならない。

>>

「リニア計画アセス方法書の撤回求める 日本自然保護協 」(11/11 信州毎日新聞より)


 日本自然保護協会(東京)は10日、JR東海がリニア中央新幹線東京―名古屋間の環境影響評価(アセスメント)の手法案を記した方法書に問題点が多いとし、いったん撤回し、手続きのやり直しを求める意見書を同社に送った。問題点として「動植物の現状把握に漏れが多く、基礎的な作業を欠いている」など7項目を指摘した。

 意見書はリニア計画について、南アルプス国立公園などの山岳部から里山まで生物多様性を保全する上で重要な地域を貫く「7都県にまたがる大規模開発」のため、「アセスはこれまで以上に慎重に行う必要がある」と強調。7都県ごとに公表されている方法書に加え、県境を越えて生態系の広がりを総合的に把握できるようにするため、全区間の方法書も作るよう求めた。

 トンネル掘削などから大量に出る残土の処分計画について「記載が不十分」、工事用道路の整備も「現段階での具体的な考え方を示すべきだ」とした。東海地震は、建物倒壊が起きやすい阪神大震災と同じような揺れ方になる可能性があるとし、「安全基準の妥当性から検討し直すことが必要」とも指摘した。

 JR東海は10日、アセス法に基づく方法書への意見募集を締め切った。長野を含む7都県ごとに意見の概要をまとめ、各都県に送付する。


広島・長崎から福島への歴史

2011-10-30 | いろいろ

友人から教えてもらった田口ランディの「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ」。
意外なことに小説家だと思っていた田口ランディさんは、核のことも3.11前から関心を強くもっていたようです。

ヒロシマ、ナガサキに原爆をおとされ、核の恐ろしさは世界一知っているはずの日本で、なぜ54基も原発があるのか。
これから原発をやめるには、何故ここまで進められたのか知らなければ、問題の原因から絶つことができません。

第2次大戦でナチスへの恐怖から原爆が開発されたこと、
ドイツが早々と負けたために、代わりに日本へ落とされた原爆。
戦後は、東西冷戦時代での西側の極東の拠点としての役割から、核の平和利用の拠点とされ、核への怒りがあっさりと原発推進に変えられていく。
大手新聞などの世論誘導、反原発=共産主義というレッテル貼り、戦後の貧しい時代。
経済のための原発推進。

箇条書きになってしまうけれど、上記のような日本が核を受け入れるまで流れが、やさしい言葉で解説されています。
この本を入り口に、もう少し核の歴史を知っておきたいと思います。
悪い歴史を引きづらず、繰り返さないように。

本質的な視点で核・原発を考えるために、よい入門書です。

虹の市・手作りソーラーシステム講座

2011-10-23 | いろいろ
伊那市の公園で行われた「虹の市」へ出かけて来ました。
有機農家や作家さん、コーヒーやさんなど、手作りで心のこもったものを作る作り手が集まったあったかいマーケットです。

その中で、手作りソーラーシステムのワークショップがあり、参加しました。
講師は、トランジション相模原のメンバーの鈴木俊太郎さん。
ちょうど「自休自足」という雑誌に載ったのを見たところでした。
本業の整体師の傍ら、自前でソーラーシステムを作るようになって、イベントにカフェを出店した時などの電源として利用しているそうです。
20Wの小さなソーラーパネルを持ち運んで、(その他にバッテリーやコントローラーなども)電動コーヒーミルや、電球の電源として問題なく利用できているそう。
大体、一式で2万円くらいで完成するそうです。

工具や金具にちょっと工夫が必要だけど、そんなに難しい電気工事をするものでもありませんでした。
その電源で、PCや携帯の充電、灯りがいくらかでも点けば、3.11のような大停電時には助かります。
ぼくもPCを動かすくらい、ソーラーでできたらいいなと思いました。

お忙しいようですが、3.11以後、WSを各地でされているそうです。
ちなみに、今日教わった作り方の概要は、いま販売中の「自休自足」に詳しく出ています。

そのほか、一斗缶など3000円くらいで作ったロケットストーブや、手作りの非電化冷蔵庫なども紹介してくれました。このストーブは、少ない薪(木材)で火力が強く燃えるそうです。


そして、会場にはポニーや、ハロウィンになったらポニーに引かせるためのかぼちゃの馬車を作る人が。さっそく子供たちが乗せてもらっていました。
上伊那にも面白い人がいっぱいいます!


筑波山わた部WS2011

2011-10-16 | いろいろ
3月まで住んでいた、筑波山麓で去年立ち上げた「わた部」。
綿を自分たちで作ってみようという、温故知新な企画です。

10月下旬に、ワークショップをするそうです。
詳しくは、わた部ブログを。
チラシもセンスいいな。やるなデザイナーK子ちゃん。

ぼくは、公私混同、家族ぐるみで参加していたんだけれど・・
仲間が今年もさらに進化、発展させてくれたようです。
うれしいな。(そして、少しさみしい)

わた部を含めて、筑波山麓のグリーン・ツーリズム振興は、つくば市役所時代にいちばん楽しく、やりがいある仕事でした。
途中で離脱することになり無念ですが、その分、伊那谷で自然エネルギーの地域づくりを盛り上げたいと思います。