キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

文句なしに楽しめる映画 The Joy Luck Club 

2008-01-10 15:10:23 | 映画・本・テレビなどを語る
オットいわくChick Flick「女の子好みの映画」ということなんですが、お勧め度100%です。今教えている授業の教材として使おうと思って、再度DVDを借りて観てみました。

この映画は、1993年に製作されました。移民として故郷の中国から苦難の人生を背負って生き抜いてきた4人の母親と、アメリカ人として生まれ育ったそれぞれの4人の娘たちの世代間の相違と心の絆を描いたお話です。エイミー・タンのベストセラー小説が映画化されたものです。

以前視聴した時は、まだ日本に住んでいて、自分自身子どももいなかった時でした。その頃と比べると、今の移民としての立場でこの映画を見ると、私自身がそろそろ経験し始めている子どもとの世代間のギャップ、文化の摩擦などと心理的にダブってきます。

母親がいかに心理的に子どもを束縛しているのか、逆に子どもは母親から受け入れられていない自分に劣等感を持ちながら苦しんでいるのかが、うまくストーリーとかみあって描き出されています。特に感情表現の下手な人は、こういう映画を観て、自分の周りの家族を苦しめていないか、振り返ってみたらいいのかもしれません。私もその一人なんですけど。。。

詳しいストーリーは、このサイトに出ています。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10691/story.html

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時々登校拒否になる自閉症のわが子

2008-01-09 10:53:42 | 自閉症アメリカ教育事情
お休みの後の学期の始まりは、少し大変なんです。

息子は、お休みが終わったことを悲しみ、学校に行くのを嫌がります。行けば行ったで、なんとかなるんだけど。。

これでも昔に比べてずいぶん良くなりました。以前は、学校が始まる1週間前くらいから、行きたくないって、泣き出していたんです。ホームスクールにして欲しいとただをこねられたこともありました。高校卒業するまで、何年学校に行かなきゃ行けないか計算して、その年月の長さを悲しんでいたものです。

今ではそこまで極端なことはなくなったけど、やはり学校が始まる前の数日は、くらーい表情です。私もそんなに楽しんで小学校行ってたわけじゃないんで、なんとなく気持ちわかるかな。。。

仲いい友達がいれば、学校に行くのも楽しみにもなるんだけど。。。息子は皆に嫌われていないけど、そんなに人気のあるわけでもない、影のような存在なんだと思います。自閉症児を抱える親としては、嫌われていたりいじめられたりしないだけ、感謝しなくちゃって思っているけど、やっぱりいつか友達ができたら嬉しいですよね。

そういう息子を元気付けるために、今日はカレーライスを作りました。息子の大好物です。そして、3年半前に日本に里帰りした時の東京ディズニーランドのビデオを見て、気持ちを取り直していたみたいです。そういう楽しいことがいつかまた待っているかと思うと、気持ちも明るくなるみたいです。
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アドバイザーの条件

2008-01-09 05:02:08 | 博士課程で学んで
これは、私のまったくの主観的な意見なんですが、体験に基づいて書きますね。

1.Eメールの返事がすぐ返ってくる教員
 どの教員も、複数の仕事を同時平行でこなしていかなければならないので、院生の指導を後回しにする場合があります。何度メールを送っても、返事が返ってこない教員もいます。本人いわく、忙しさのあまり、忘れてしまうそうです。

 私のアドバイザーは、その点、10中9の割合でメールを出したその日または翌日に返事を書いてくれます。もし書けない場合は、書けないので待って欲しいという内容のメールを書いてくれます。学会などの出張の場合でも、緊急のメールには応じてくれます。

 たとえば、緊急で相談にのって欲しい時、論文を添削して欲しい時など、メールが返ってこないと院生として非常に不安になるものです。院生も、時間との勝負で生活しているので、アドバイザーから返事がこないことによって、締め切りに間に合わないことも出てきます。メールのやりとりが順調に行くことで、大学院生活も起動に乗りやすいです。

2.自分の研究テーマ(博士論文のテーマ)に非常に興味を持ってくれる教員
 誰でも、興味のないことを持続するのはつらいものです。私の場合、ずっと長い間、頭でイメージしてきた研究のテーマを、アドバイザーが非常に面白く思ってくれて、応援してくれたのでここまでやってこれました。博士論文の指導は長期戦ですし、終了した後も共同で論文を投稿する場合もでてきます。私のアドバイザーは、頻繁にvery, very interesting!とコメントしてくださり、ぜひこれは投稿して世の中に紹介するべきよ、と励ましてくれています。そういうサポートがあったことで、自信が少しずつつき、長い道のりを比較的苦にならずにやってこれたんだと思っています。

3.精神的にオトナである教員
 院生は結構頻繁に、アドバイザーを変えています。相性の問題もあるし、先ほどの例のように連絡がとりにくいアドバイザーだとやりずらいということで変える場合もあります。私も最初の頃に、アドバイザーを変えました。一応は、自由に変えてもいいという名目なんですが、元のアドバイザーが面白く思わないこともあります。プライドが傷つけれてしまうんでしょう。ということで、変える時には注意深くやらないと、教員の心情を損なってしまうことがあるので覚えておきたいです。

 やはり見ていると、おおらかで面倒見のいい性格の教員の元には、院生がたくさん集まってきます。いつも忙しそうにしていてストレス過剰だったり、大学に殆ど顔を出さない教員のところには、学生も集まらないみたいです。どの職業でもそうですが、バランス感覚があり、精神的にヘルシーな人とは、接していて居心地がいいんでしょうね。

 最後になりますが、やはりアドバイザーも院生を選びます。特に人気のあるアドバイザーは、あまりにも沢山の院生を同時に指導するわけにはいかないので、Noと言わざるをえないのです。そういうことで、普段から学生として自分はどうなのか、ということもあるでしょう。授業にきちんと出席しているか、課題の提出日を守っているか、ということはもちろんのこと、授業での発言やレポートの内容などで、この学生なら指導の価値があると思われるかどうかです。そして何よりも社会常識があって付き合いやすい人なのか(気難しかったり、極論に走ったり、自己中心的だと敬遠されるかも)ということもあるみたいです。

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子どもの病気と仕事

2008-01-08 08:20:25 | アメリカの大学で教える
今日から子どもの学校と私の大学での仕事が始まりました。

大学の駐車場に車をとめた直後に、娘の学校から電話がかかりました。気分が悪いので迎えにきて欲しいということです。ひぇー!初日から授業を休講にするわけにはいかないし。。。そもそもアメリカの大学には、休講という概念があまりないみたいです。今まで院生を10年近くやってきた中で、休講だったのは一度だけでした。

幸いオットが娘を学校に迎えにいってくれたので、一件落着です。もしオットと連絡がつかなかったらどうなってたんだろうって思います。近くに親戚や友達がまだいない中でのシゴト生活は、ツナワタリみたいなものです。
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レーザー線の鬼ごっこー バーチャルな世界が大流行

2008-01-06 09:59:47 | アメリカ便り
大晦日に、レーザー線の鬼ごっこができるプレイセンターに行ってきました。

アメリカでは、レーザー線の鬼ごっこが数年前から流行っていて、レーザーガンのおもちゃとかも結構売られているんです。

ここでは、軍隊のようなベストを着て、レーザーガンを持って、迷路のような施設の中で鬼ごっこ(相手や壁にある的を銃で撃つ)ができます。当たった確立や頻度などで、最後にコンピューターが得点を計算してくれて、誰が勝利を得たかがわかるようになっています。ディズニーランドにある、トイストーリーのアトラクションとちょっと似てますよね。違うのは、自分が逃げたり、追いかけたりしなきゃいけないことです。

鬼ごっこができる施設は真っ暗で、レーザーガンのターゲットが蛍光色できらきら光ってます。それだけじゃなくて、着ている白い服や歯も暗闇で光るのでちょっと不気味なんだけど。。。

結構面白かったみたいで、またやりたいそうです。バイオレンスな感じもするけど、どうなんでしょ。
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クリスマスの到来とともに増えるカロリー摂取

2008-01-05 07:43:41 | アメリカ便り
昨日、流感の予防注射を打ってもらいにいってきました。地元のクリニックです。

そこで、体重を久しぶりに測ってびっくりー!かなり増えちゃったんです。ピラティスとかやり始めて、パンツ類が緩くなったと油断しちゃったのがいけないんですね!!

看護婦さんは、引越しのストレスじゃないの?と言ってましたが、確かにストレスが重なると食べてしまう私です。おまけに、感謝祭からクリスマスまでスィーツに囲まれた私です。

オットの母は、恒例の手作りクッキーを大きな箱いっぱいにクリスマスに贈ってくれるんです。気持ちはうれしいんですが、カロリーがすごいんです。そして肝心のコドモたちが食べてくれないから、オットと私がせっせと食べるはめになって。。。そして近所の人からもクッキーをおすそ分けに下さったり、うちで開いたパーティでもデザートが沢山余ってしまって。。。捨てちゃもったいない、好意を無駄にしちゃいけない。。。の気持ちがブタを招くんですね。


ということで、今日からダイエットです。三日坊主の私には、簡単にできるダイエットがいいです。いい方法があったら、ぜひ教えてほしいです。ちなみに、アメリカで今ポピュラーなダイエットは、1.Atkins Diet 2.South Beach Diet 3.Mediterranean Diet だそうです。バカンスに行きたくなるようなダイエットですねー!

日本人らしく、今夜のメニューは、野菜たっぷりの雑炊です。



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娘のしゃべる3つの言語

2008-01-04 12:50:08 | アメリカ便り
1.英語(アメリカ生まれ、アメリカ育ちです。外見は9歳なんですが、しゃべる会話は二十歳並みだねって言われるんです。apparently,ironically,obviously...など会話の中での言い回しが複雑なんです。)

2.日本語(たどたどしいんですが、言語感覚はあるみたいです。日本語の雰囲気で英語をしゃべることができるんです)

3.たまごっち語(これは、最近覚えはじめた言語です。Wiiのたまごっちの会話みたいに、宇宙人的に早口にしゃべるんです。将来,アニメの声優にでもなれそうです。)
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アメリカで子育てしながら博士号取得を目指している人のために:その5

2008-01-04 06:02:15 | 博士課程で学んで
私の経験からですが、ある程度社会人になって世の中を経験してから、院に戻ると勉強の面白さが倍増します。

20代の大学生と席を並べて授業を受けるのは、違和感がある場合も多いのですが、社会でいろいろなことを経験した視野から授業に出ると、発言したいという思いも高まってきます。

たとえば、テキストを読むという行為でも、自分の体験や普段考えていることオーバーラップしながら読めるので、歯ごたえがあります。(20代の時の私は、何を読んでもちんぷんかんぷんだったような気がします)。納得したり、反発したり、思い巡らしたり。。。。自分の中で対話を形成していくのです。そういう経験をすると、授業で交わされる議論にもついていけますし、新鮮な意見を出すことも可能です。確かに、英語を母国語としていないというハンディから理路整然と述べることは難しいかもしれませんが、アイディアのキャッチボールくらいなら年数とともに出来るようになってきます。

アメリカ人の学生は、一般的に非常に忙しく生活しています。日本よりも親からの金銭的な援助を受けている場合が少ないため、バイトを複数かけもちしながら生活しているのです。そういう学生たちは、意外とテキストを読んでいなかったり、斜め読みにしたり、手抜きしているものです。

しかし、留学生の存在では、うまく手抜きしながら授業に参加するのは、難しいと思います。私もそうですが、どこで手を抜いたらいいのかわからないのです。自分の勉強になると思って、出された課題の本や論文などは、やはり全部読むつもりでいた方が無難だと思います。

極端な例ですが、ある社会学部の授業で、学期中に本10冊以上テキストとして買わされ、論文も20本以上読まされました。それ以外に参考図書もありました。そして、毎週10ページ以上のフィルドノートを書かされました。あまりの課題の過酷さに、当初の半分くらいの学生が去っていきました。

私がサバイバルできたのは、授業で使った本や論文が面白くてためになったからです。読んでいくうちに、こういう研究ぜひやってみたいとか、アイディアがどんどん沸いてきて、知的充実感みたいなものを毎回感じさせてくれました。そういう私のやる気みたいなものを、この授業のインストラクターは理解してくれたようで、授業の最終日に、よくがんばってくれたわね、と感謝してもらえました。

以上述べたことは、全ての人の例にあてはまらないかもしれないのですが、授業の内容やテキストが面白い、と感じられるようなレベルになって、大学院にいくのが成功の秘訣かもしれません。生涯教育や社会人大学が流行している理由も、ここにあるのかもしれません。
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アメリカで子育てしながら博士号取得を目指している人のために:その4

2008-01-03 06:18:01 | 博士課程で学んで
子育てしながら大学院に通って一番気になるのは、子どもの病気です。

これは私の考えなのですが、基本的に子どもの病気を理由に授業を欠席するのは、1コースにつき1、2度くらいまでで、後はどうにかしてでも授業に出席するべきです。院の授業は、大抵週1回または、週2回くらいの割合で開講されますので、頻繁に休むとかなり印象を悪くしてしまいます。

教員によって理解度に差がありますので、最初から子どもがいるから大目に見てくれると甘く構えてしまうと、その意識のズレが成績に影響するかもしれません。長期の病気や入院などの場合は、考慮してもらえると思うのですが、カゼなどの理由では頻繁に休めません。

子どもの病気が理由で学校を休んでしまうと、今度は自分がどんなに病気になっても(入院する程なら別ですが)休めなくなってしまいます。欠席日数が多くなってしまうからです。私自身、感染性の病気は別として、どんなに体調が悪くてフラフラでも授業に出るようにしました。

これだけシビアに考えるのは、私自身の院生としての体験、そしてティーチングアシスタントやインストラクターとして授業を教える立場にかかわった経験からなのです。アメリカ人の学生でも、いろいろな理由で授業を休まなければならないと、教員にEメールを送ってきます。

たとえば(1)熱が出たので他の人にうつしたくないので休ませて欲しい。(2)婚約者が病気の検査を受けなきゃいけないので(重い病気の可能性があるので)付き添いにいきたい。(3)就職面接(バイト面接)を受けなきゃいけないので休みたい。(4)親が久しぶりに他の州から遊びに来たので、一緒にディナーを食べたいので休ませて欲しい。こういう理由に度々応じて考慮してあげていると、キリがないのです。

そうすると、教員もだんだん応じるのが面倒になり、たとえ病気でもなんでも、欠席は欠席!という決断を下さざるを得なくなるのです。公欠は別ですが。。(運動選手が対外試合で他の州に遠征に出かけるなど)

パートナーや伴侶の方が、仕事を休める融通のある場合は別ですが、基本的にはベビーシッターを日常から探すなど、サポート体制を整えておくことが大切です。そして何よりも、普段から家族みんな睡眠をよくとり、おいしいものを食べ、適度に体を動かして、健康を心がけることです。
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コドモの考える新年の抱負

2008-01-03 05:55:16 | アメリカ便り
コドモたちに今年の抱負は?と聞くと。。。

9歳のお茶目な娘:
Nancy DrewのPCゲームのミステリーをヒント集なしに、自分の力で解きたいそうです。挑戦意欲旺盛なのは、いいことですよねー!将来、獣医さんになりたいとも言ってるので、ペット探偵なんてどうかしら?ペット探偵になって、ジジのような行方不明になったペットを探すのです。

11歳のクールな息子:
「夜更かしすること」だそうです(笑)。そんなの抱負は困る~!!ってからかったら、「早起きすること」に変えました。素直な息子です。今年の夏から中学生です。自分で市バスに乗って、通うんだそうです。日本の中学生みたいですね!
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初めてのFirst Night

2008-01-02 12:21:49 | アメリカ便り
大晦日は、近くの町のFirst Nightに参加してきました。

これは大晦日の夜から、深夜にかけて行われる恒例の行事で、花火が上がったり、バンド演奏があったり、地元の劇団やバレエ団、ダンスグループの公演があったりして、いろいろなパフォーマンスが楽しめるんです。

またパレードもあって、地元の人たちがニューイヤーをお祝いする帽子やハロウィンもどきの衣装を着たりして、盛り上がっていました。こういう風にして、みんなで新年をお祝いするって楽しいですよね~。

夜11時に、ホテルに戻って、シャンペンとクラッカー(紙吹雪の出てくるもの)でお祝いしました。コドモたちにとっては、こんなに遅くまで夜更かししたのは生まれて初めてで、オトナ生活を味わえて嬉しかったみたいです。

2007年に貴重な時間を割いて、私と母のブログを見てくださった方、応援してくださった方、ありがとうございました。08年も、みなさんにとって素晴らしい充実した年でありますように!
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