キキ便り

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アメリカで子育てしながら博士号取得を目指している人のために:その4

2008-01-03 06:18:01 | 博士課程で学んで
子育てしながら大学院に通って一番気になるのは、子どもの病気です。

これは私の考えなのですが、基本的に子どもの病気を理由に授業を欠席するのは、1コースにつき1、2度くらいまでで、後はどうにかしてでも授業に出席するべきです。院の授業は、大抵週1回または、週2回くらいの割合で開講されますので、頻繁に休むとかなり印象を悪くしてしまいます。

教員によって理解度に差がありますので、最初から子どもがいるから大目に見てくれると甘く構えてしまうと、その意識のズレが成績に影響するかもしれません。長期の病気や入院などの場合は、考慮してもらえると思うのですが、カゼなどの理由では頻繁に休めません。

子どもの病気が理由で学校を休んでしまうと、今度は自分がどんなに病気になっても(入院する程なら別ですが)休めなくなってしまいます。欠席日数が多くなってしまうからです。私自身、感染性の病気は別として、どんなに体調が悪くてフラフラでも授業に出るようにしました。

これだけシビアに考えるのは、私自身の院生としての体験、そしてティーチングアシスタントやインストラクターとして授業を教える立場にかかわった経験からなのです。アメリカ人の学生でも、いろいろな理由で授業を休まなければならないと、教員にEメールを送ってきます。

たとえば(1)熱が出たので他の人にうつしたくないので休ませて欲しい。(2)婚約者が病気の検査を受けなきゃいけないので(重い病気の可能性があるので)付き添いにいきたい。(3)就職面接(バイト面接)を受けなきゃいけないので休みたい。(4)親が久しぶりに他の州から遊びに来たので、一緒にディナーを食べたいので休ませて欲しい。こういう理由に度々応じて考慮してあげていると、キリがないのです。

そうすると、教員もだんだん応じるのが面倒になり、たとえ病気でもなんでも、欠席は欠席!という決断を下さざるを得なくなるのです。公欠は別ですが。。(運動選手が対外試合で他の州に遠征に出かけるなど)

パートナーや伴侶の方が、仕事を休める融通のある場合は別ですが、基本的にはベビーシッターを日常から探すなど、サポート体制を整えておくことが大切です。そして何よりも、普段から家族みんな睡眠をよくとり、おいしいものを食べ、適度に体を動かして、健康を心がけることです。
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