キキ便り

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映画 Children of men を観る

2008-01-13 10:39:37 | 映画・本・テレビなどを語る
子どもがいない世の中がこんなに希望なく殺伐しているものだなんて、というのが第一印象です。

ストーリーは、西暦2027年、人類は何らかの理由で子どもが生まれなくなってしまって、世界でもっとも若い18歳の男の子が死んだところから始まるのです。このままでは、人類は絶滅してしまうという悲壮感が映画の隅々まで漂っています。世界各地では暴力と絶望が渦巻き、イギリスでは不法移民をスケープゴート化し、国から追い出しキャンプに追いやることで、正常化を図ろうとします。

この不法移民の取り締まりの様子は、第二次世界大戦中のナチのユダヤへ人の迫害とだぶってみえます。しかしこれは、現在のイギリスにおける増加する移民の問題、テロの横行などから、予言ともいえるのかもしれません。アメリカにおいても、不法移民への風当たりはかなり強いです。

ある時オットは、地元のラジオ局のトークショーに出演し、不法移民が大学の授業料の優遇を受けること(州内に住んでいるということで、州外の学生よりかなり安くなる)についてどう思うかと言うインタビューでした。オットは、子どもたちには罪があるわけではないから、恩恵をうけるべきだという主張だったのですが、かなり抗議の電話がありました。不法移民は、自分の国にかえれ、ということらしいのです。

話は戻りますが、主人公はそういう人類絶滅の危機の中、ある奇跡的に子供を宿した不法移民の少女を救うことを元妻から頼まれます。それから、命をかけた逃避行が始まるのですが。。。。

それにしても、どうしてこんなにfで始まる単語を頻繁に会話でつかわなきゃいけないんでしょ?オットとためいきをついてしまいました。バイオレンスもひどいので、コドモにも見せられない映画です。

コメント (2)
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