キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

時々登校拒否になる自閉症のわが子

2008-01-09 10:53:42 | 自閉症アメリカ教育事情
お休みの後の学期の始まりは、少し大変なんです。

息子は、お休みが終わったことを悲しみ、学校に行くのを嫌がります。行けば行ったで、なんとかなるんだけど。。

これでも昔に比べてずいぶん良くなりました。以前は、学校が始まる1週間前くらいから、行きたくないって、泣き出していたんです。ホームスクールにして欲しいとただをこねられたこともありました。高校卒業するまで、何年学校に行かなきゃ行けないか計算して、その年月の長さを悲しんでいたものです。

今ではそこまで極端なことはなくなったけど、やはり学校が始まる前の数日は、くらーい表情です。私もそんなに楽しんで小学校行ってたわけじゃないんで、なんとなく気持ちわかるかな。。。

仲いい友達がいれば、学校に行くのも楽しみにもなるんだけど。。。息子は皆に嫌われていないけど、そんなに人気のあるわけでもない、影のような存在なんだと思います。自閉症児を抱える親としては、嫌われていたりいじめられたりしないだけ、感謝しなくちゃって思っているけど、やっぱりいつか友達ができたら嬉しいですよね。

そういう息子を元気付けるために、今日はカレーライスを作りました。息子の大好物です。そして、3年半前に日本に里帰りした時の東京ディズニーランドのビデオを見て、気持ちを取り直していたみたいです。そういう楽しいことがいつかまた待っているかと思うと、気持ちも明るくなるみたいです。
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アドバイザーの条件

2008-01-09 05:02:08 | 博士課程で学んで
これは、私のまったくの主観的な意見なんですが、体験に基づいて書きますね。

1.Eメールの返事がすぐ返ってくる教員
 どの教員も、複数の仕事を同時平行でこなしていかなければならないので、院生の指導を後回しにする場合があります。何度メールを送っても、返事が返ってこない教員もいます。本人いわく、忙しさのあまり、忘れてしまうそうです。

 私のアドバイザーは、その点、10中9の割合でメールを出したその日または翌日に返事を書いてくれます。もし書けない場合は、書けないので待って欲しいという内容のメールを書いてくれます。学会などの出張の場合でも、緊急のメールには応じてくれます。

 たとえば、緊急で相談にのって欲しい時、論文を添削して欲しい時など、メールが返ってこないと院生として非常に不安になるものです。院生も、時間との勝負で生活しているので、アドバイザーから返事がこないことによって、締め切りに間に合わないことも出てきます。メールのやりとりが順調に行くことで、大学院生活も起動に乗りやすいです。

2.自分の研究テーマ(博士論文のテーマ)に非常に興味を持ってくれる教員
 誰でも、興味のないことを持続するのはつらいものです。私の場合、ずっと長い間、頭でイメージしてきた研究のテーマを、アドバイザーが非常に面白く思ってくれて、応援してくれたのでここまでやってこれました。博士論文の指導は長期戦ですし、終了した後も共同で論文を投稿する場合もでてきます。私のアドバイザーは、頻繁にvery, very interesting!とコメントしてくださり、ぜひこれは投稿して世の中に紹介するべきよ、と励ましてくれています。そういうサポートがあったことで、自信が少しずつつき、長い道のりを比較的苦にならずにやってこれたんだと思っています。

3.精神的にオトナである教員
 院生は結構頻繁に、アドバイザーを変えています。相性の問題もあるし、先ほどの例のように連絡がとりにくいアドバイザーだとやりずらいということで変える場合もあります。私も最初の頃に、アドバイザーを変えました。一応は、自由に変えてもいいという名目なんですが、元のアドバイザーが面白く思わないこともあります。プライドが傷つけれてしまうんでしょう。ということで、変える時には注意深くやらないと、教員の心情を損なってしまうことがあるので覚えておきたいです。

 やはり見ていると、おおらかで面倒見のいい性格の教員の元には、院生がたくさん集まってきます。いつも忙しそうにしていてストレス過剰だったり、大学に殆ど顔を出さない教員のところには、学生も集まらないみたいです。どの職業でもそうですが、バランス感覚があり、精神的にヘルシーな人とは、接していて居心地がいいんでしょうね。

 最後になりますが、やはりアドバイザーも院生を選びます。特に人気のあるアドバイザーは、あまりにも沢山の院生を同時に指導するわけにはいかないので、Noと言わざるをえないのです。そういうことで、普段から学生として自分はどうなのか、ということもあるでしょう。授業にきちんと出席しているか、課題の提出日を守っているか、ということはもちろんのこと、授業での発言やレポートの内容などで、この学生なら指導の価値があると思われるかどうかです。そして何よりも社会常識があって付き合いやすい人なのか(気難しかったり、極論に走ったり、自己中心的だと敬遠されるかも)ということもあるみたいです。

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