月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

10/31 夜の旅するサーカス(瀬戸内サーカスファクトリー公演)お手伝い 

2020-11-03 18:51:58 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等
瀬戸内サーカスファクトリー公演
YonaYonaサーカス2020
夜の旅するサーカス
10/31 丸亀城



丸亀の文化サポーターとして当日運営のお手伝いをしました。三女もやってみたいということで一緒に参加。任された役割を頑張ろうと張り切っていました。親子共々、こうした場で公演の裏側も見つつ、共に活動できて嬉しかったです。

夜のサーカス公演も素敵なものでした。お手伝いの我々は、昼間のゲネも、お客さんの動き確認も兼ねて観ることができました。それもあわせての感想です。
………………………

場所は丸亀城。
大手門をくぐり、進むと見えてくる
城内観光案内所
(うちわ工房、おみやげ等)
その向かい側、
うるし林と、大手一の門(建物内)。
一の門の入口付近には、
見上げるくらいの大きな鉄骨が。
三角のサーカス用トラスが、
どーん!
なかなかの迫力。
そして、
一の門の中も舞台になっていた。
先日、文化サポーターのイベントで
雑巾がけした場所。
また別の舞台となるのか…
きれいにして良かったなぁ。
しみじみ。

お手伝いの我々は、
テントを立てたり椅子を並べたり。
お客さんの誘導や
安全柵としての三角コーン&バー
その移動手順やタイミング。
受付まわり、他
手指消毒や検温、マスク確認など。
それぞれに役割分担。


そして公演。
久しぶりのサーカス♪

会場に入る前から楽しい。
足につける竹馬かな?
足の長〜い白ずくめの人が、
白い布をヒラヒラさせている。
見上げるほどの高さにビックリ。
近くから音楽も流れている。

通りがかりの大人や
子どもの反応も面白い。

見慣れたお城の雰囲気が
いつもと違う。
これから始まる楽しい空間へと誘う
非日常への入口のようだった。

入場の列が途切れたころ、
三女は、
白い人を見ようと前に出た。
下からじっと見上げている。
それに応えるように動いてくれる。
指先に灯るあかりが右に左に動く。
わぁっと驚き喜ぶ三女。
言葉はないけど2人の間に
感じる温かいやり取り。
あぁ、いい雰囲気だなぁ。
写真を撮れなかったのが残念(笑)。
でも胸がじんわりするほど
目に焼き付いた。
(三女は私のスマホで撮っていた)

公演は、
一の門の中でのジャグリングから。
密にならないよう、お客さんは
前半と後半で入れ替わって観る。

始まるまで待っている間、
飲食販売コーナーには
温かい飲み物、スープや
おつまみもあり、それも楽しめる。
三女が買ってきた、焼いた鶏肉
ホット珈琲も美味しかった♪


一の門では
帽子を使ったジャグリング。
夜になると、また独特の雰囲気。
薄暗い中で揺れる灯り、
土壁に大きく映る人影も揺れて
何ともいえず良い。
生きているような帽子の動きにも
目が釘付けだった。
奥行きのある一の門。
最後は闇の奥に消えていく。
本当に違う世界に居るような
感覚だった。


そして外では、エアリアル。
高いところから垂れた
長い布を使って上に下にと
凄い空中パフォーマンス。
優雅な動きにうっとりしたり、
サーッと下りてくる速さに
ドキッとしたり。
思わず声があがる場面も。
お客さんの息づかいや
反応も感じられた。

それにしても、
昼間に観た感じと違いがあって
面白かった。
昼過ぎ、
ちょうど西からの眩しい光。
それに透けて見える布、
頭に思い浮かんだのは天女の羽衣。
秋色の昼の光、
飛び立つ鳥の羽ばたきや
さえずりに囲まれて心地よい気分。
下の方で回る時は、
布が地面近くを撫でるたび、
まとわりついた枯れ葉が
ヒラヒラ舞って
魔女のほうきみたいだと思った。

それが夜になると表情が一変。
ライトに浮かび上がる布は
生き物、生モノのように見えた。
なぜか頭の中に浮かんだのは
湯葉。生っぽい。
全然関係ない(笑)けど。
そんなしっとり感が新たに加わり
より違った見方で楽しめた。
(何だか得した気分に)


椅子を使ったパフォーマンス。
ひと目見て、これは!
子どもが好きそうだと思った。
なぜか。子どもは
ふざける生き物だから(笑)。
椅子の背もたれを後ろに傾け
グラグラさせるの、好きそう。
そういう動きの延長を
芸術的に極めるとこうなる、
みたいな(笑)。
だからワクワクするのかな。

そしてもうひとつ、
個人的にハッとしたところ。
椅子の上に椅子を重ねる動き。
初めに乗せた時は
微妙に隙間があり、
グラついていた。
上下入れ替えるとピッタリ。
それなら上に乗れる、という訳だ。
たまたまじゃなかった。
本番も同じだった。

ちよっと感動。。。
こんな少しのことなのに
出来たり出来なかったり。
出来るコツはどこかにあって、
それを見つけられたら、
誰もが不可能だと思っても
可能になることが
あるんじゃないかと。

もちろん、演出として
何かしら準備されたものなのかも。
自分が勝手に
思ってるだけかもしれない。
けれど、勝手に感動した。
“ 普通は出来ない ”ことはあっても
“ 普通 ”は、絶対じゃない。
現実に人の力で出来ることなのだと
すごく勇気づけられた。

向きを変えたら出来る場合がある。
逆に、どんなに頑張っても
難しい向きもある。
これでダメなら別の向き。
ちょっと形を変えてみて
合いそうなところで頑張ればいい。
そんなことを感じて
勝手に励まされていた(笑)。


次はリングを吊るしていた。
そういえば、
見ていて思ったことがある。
ところどころ
一度でうまくいかずに
何度かやって
うまくいく場面がある。
リングに付いている紐を
渡す時もそうだった。
うまくいって〜〜
と思いながら見つめて、
うまくいくと嬉しくなる。

周りの人も同じかも。
同じように応援している気持ちを
感じると、それだけで
気持ちが温かくなる。

なかなかキビシイご時世なので(笑)
そんなちょっとしたことに
心和み癒やされたりもする。
リアルな場、ならではの良さ。

リアルといえば、その後の
リングにつかまりぐるーんと回る
パフォーマンス!
絶妙な近さ!
回ると広がる高くなる……そして
ある瞬間、
前のお客さんさんに近づく。
ぶつからないけど
ぶつかりそうと思う感覚。
ドキドキ。
3D映画等だと、立体感が凄い
ド派手なアクションがありそう。
そういうのではないけれど、
リアルな場所で体験する遠近感は
ゾクッとするくらい気持ちいい。
観ているだけなのに
自分も一緒に回っているような
感覚に近づくようだから不思議。

まさに、心躍るとはこういうこと。

パフォーマンスをする人も
観る人も一体となって出来上がる
世界が何とも心地よかった。

天候にも恵まれ、
ブルームーンが輝く稀な夜。
楽しい時間を
ありがとうございました!


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