月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

9/24 MIMOCA〔常設展〕美術館は心の病院 〔企画展〕猪熊弦一郎展 風景、顔 (講演会)

2018-09-26 18:21:39 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等


9/24(月・祝) MIMOCA
〔常設展〕美術館は心の病院
〔企画展〕猪熊弦一郎展 風景、顔
★いずれも9/30まで。その後長期休館へ
企画展の講演会
講師:木本文平
(碧南市藤井達吉現代社会現代美術館館長)

美術館が工事のため長期休館に入る前に
観ておきたいと思って。ちょうど講演会では
晩年の猪熊さんの話が聞けるということで。
………………………
これまでの交流の話から、
猪熊さんがどんな人で、どんなことを
考えていたのか 知ることができた。

面白いと思ったものを
その場でスケッチしていた話。
水たまりや工事現場など、
歩いて10分の目的地まで1時間かかったとか。
「抽象と具象の境はない」
美しいと思った造形を表現しなきゃ、
描くこと、感動を得ること
これからの美術は[医学]と[建築]を
学んでいる者から
などなど。

常設展のタイトルでもある
「美術館は心の病院」
心のオアシスであるという。
何となく分かる気はする。
後の質問に答える中で
こういうことかな…と思った話があった。
それは、猪熊さんの
「アートを通じて語り合えば戦争は
起こらないんじゃないか」という言葉。

高村光太郎はヨーロッパ留学の際、
人種差別を受けていた。しかし作家同士では
繋がりがあり連帯感があったらしい。
一歩社会に出ると迫害を受けていた中でも。

「アートは人類共通のもの」
と言われていたように
全く違う人間でも接点をもてる何かが
アートにはあるのかもしれない。
そのような感覚を多くの人が持つことで
お互い心がほぐれたらいいなと思う。

パンフレットにも書いてあった
猪熊さんの思う美術館は………

誰にでも親しまれ、みんなが来て遊び
新しい美というものがどういうものか
だんだんわかっていくような。
気軽に、コーヒーやサンドイッチ、
休むソファ、リラックス、
自分の悩みも何もここで流してしまう、
昔でいえば町にある教会の役目、心の病院。

企画展で見た
猪熊さんの「スケッチ'87」にも
よく表れていた。
美術館の建物、内観、オブジェなど
自由に描いてるスケッチのスライドショー。
これは必見。ワクワクする!

関連プログラムとして置いてあった雑記帳。
MIMOCAのどんなところが
「心の病院」だと思うか。
そう思う展覧会や催し物、場所、
個人的な体験などを書くもの。
私も書いてきた。
毎日終日365日逃げずに
向き合い続けていた長い期間、
それでも何とか脱して足を運んだ美術館で
自分の世界を持てたことなど。

常設展も見て回った。
猪熊さんの初期から晩年にかけての
変化が分かる作品が一同に。

自分は、抽象的な「Landscape BY」
みたいなのが好きだなと思った。
幾何学的な形の組み合わせで描かれた大都市。
久しぶりに一人でじっくり見ると
新たな発見もあった。全体的に見ると
何だか都会の地下鉄構内の図にも似て。
でも小さな形にも色々ある。
はしごや建物、草のギザギザ、
細かな粒々が人に見えたりして。
ミニチュアやジオラマを見るような
ワクワク感。
そこにあるひとつひとつを想像すると
世界が無限に広がるようで楽しかった。

小さな子どもの手を繋ぎつつ
動きを気にしながら見ていた頃には
気づかなかった発見かもしれない。

いつ観ても、何回観ても
その時々の発見や楽しさがあるのかも。

そう思うと、猪熊さんが言っていたように
美術館は、気軽に度々行けることが
大事なんだろうなと思った。

屋上の、MIMOCAカフェは9/30で閉店とか。
すごく残念。癒しの場でもあったのに。
別の形でも…
お茶できる場を再開してほしい!

最後だからと、カフェでウインナー珈琲。
本棚から2冊、軽く目を通した。
どっちも良かったー。
猪熊さんの『私の履歴書』
生い立ちが分かるエピソード色々。
これはいずれ買いたい。
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9月25日(火)のつぶやき

2018-09-26 05:39:25 | 日記等 未分類
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