帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

もつ焼き いとや

2023-08-27 13:28:00 | 酒もってこい
その昔、悪い仲間たちの間で「そうだ医学部に行こう」という狂った企画がもちあがり、その人柱となった盟友ササ

海外の医学部に入学し、8年間かけて無事卒業して日本に帰国した

卒業祝いに何が食べたい? 寿司かすき焼きか天ぷらか、好きなもの食っていいぞというと

意外にも「もつ焼きが食いてぇ」とのこと

ならば北の赤羽、東の立石、西の荻窪、南の蒲田、どこにする?

ササは「蒲田のいとや」をリクエスト



ぐるなび - もつ焼き いとや (蒲田/居酒屋)

ぐるなび - もつ焼き いとや (蒲田/居酒屋)

もつ焼き いとや(蒲田/居酒屋)の店舗情報をご紹介。お店のウリキーワード:こだわりのもつ焼きなど。ぐるなびなら店舗の詳細なメニューの情報や地図・口コミなど、「もつ...

ぐるなび

 


海外でYouTubeを見てずっと研究していたらしい

蒲田なら毎週飲みにいってるよ、今日は鱈腹食うぞ

それではイッテミヨー!



午後1時の炎天下の大行列  ちょっと死を意識する



でも大丈夫。仲間内に「秘書課」と呼ばれる男がおり、全てをアテンドしてくれる
予約ができていない、など不手際があると秘書課責任払いの半グレみたいな集まりなのです



ドクター、魂抜けてますね、 そうだねいろいろ大変だったね 
8年間お務めご苦労さんです!

この男こう見えて得度した僧侶でもある



ボヤか? くらいに立ち上るケムリのむこうに野獣たちがひしめいている



モツ煮。ギアラ、ハチノス、モウチョウ、フワを八丁味噌で2時間煮込む
煮込みすぎていないので、それぞれの個性が際立っている
避けては通れない貴重な一品



カシラに付いてくる赤味噌は紅生姜や七味が練り込んである
他の焼き物につけても美味しいから、皿は店員から絶対に死守すること


旬の谷中生姜の爽やかな香り、野趣あふれる肉汁ダンゴ
美女と野獣か


分厚いタンはザクザクとして


プルンプルンのとろけるシロ



絶妙な火入れのトロレバ刺し


ハラミ刺し 臭みは全く感じない

出てくる肉は全員が4番ピッチャー
値段は立石や西荻よりちょい高いけど、総じて芝浦直送つぶしたて、新鮮な肉を堪能できるいい店でした
大谷を一人3千円で食えるんなら安いもんだ



うまい肉食うと頬がゆるむよね


河岸を変えて東口へ移動


@金春本館
蒲田に来たら羽付き餃子は欠かせない
なんかここんとこ毎週食ってるような感



@魚希(とき)
日本に帰ってきたんだから日本酒飲まないとね
刺身は普通の居酒屋レベルでした



夏の岩牡蠣、これは文句なく美味い!
ミルクとか通り越してこれはバターだ
海のアボカドだ  (森のバターと混乱中)


この店を出たあとからなんか記憶が飛んでしまって写真が残っていないのだけれど、さっき多数の破廉恥なLINEが送られてきました

恥ずかしくてとてもここでは書けません



沖縄料理屋で富井副部長的な失態をやらかしたらしい























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新潟へ避暑に行く

2023-08-14 10:42:00 | 酒もってこい
暑い夏を快適に過ごすアイテムのひとつにサラサラシャツというものがある



ブルース・リーやジャッキーチェンに愛された「利工民」の下着だ

ブルース・リーの勝負服にはソソる物語があった|雑誌Begin(ビギン)公式サイト

ブルース・リーの勝負服にはソソる物語があった|雑誌Begin(ビギン)公式サイト

考えるな! 感じたら買うべき(笑)「見たことある〜!」とツッコんだ人はきっと映画好き! そうじつはコレ、ブルース・リーの勝負服なのです(笑)。だた、この服の歴史まで知...

雑誌Begin(ビギン)公式サイト

 


蒸暑い香港に行ったときにこのシャツに出会ってしまって、それから夏になるともう手放せない

いくつかグレードがあって、金鹿というのが最高級品なのだが、糸の番手が細かすぎてワンシーズンしか持たないのが玉に瑕


サラサラの極みだぜ

利工民シャツを着て、台風が来る前に行ってみよー、避暑地の新潟へ




だがしかし日本海側は気温39度 
台風の影響で現れたフェーン現象という憎いやつ


日本海のお魚のアメ横、市場通りへ
なんでか看板が仏壇屋


焼物のいい香りが漂います
ノドグロがおすすめですが

番屋汁200円は魚のアラの旨味がたっぷりでサイコー
酒飲みたい でもがまん



海岸沿いになんとブルーシールアイスクリームがめんそーれ!

沖縄育ちの娘たちがきゃあきゃあ狂喜乱舞。小娘か!  (そのとおり)

日本海を眺めながら紅芋アイスを食べていたら車が砂浜でスタックしてしまい、全員砂まみれになりました

「海のむこうに沖縄があるのかー」と次女が言いましたがありません
あるのは北朝鮮です



信濃川の支流にやな場があるので足を冷やしに行きます



と! 鮎が足元でビチビチビチ! 





この川口やな場は珍しいことに鮎を刺身で食わせてくれるんです
鮎の別名は香魚、清々しい香りを堪能するには刺身をおいて他にない
酒飲みたい でもがまん!


長女のどこか狂っているところは俺の血でしょうか

ところでミネは?



ミネはトリマーの友人に預かってもらって半年ぶりの風呂にご満悦の様子


宿で日本海の海の幸を腹一杯食い、温泉に浸かって、散歩に出かける

山の夜は涼しい風がそよそよしており、ようやく避暑らしくなった

田んぼでは蛍が一つ二つほのかにうち光っていたので、スマホで撮ってはみたものの


いとわろし。。。




翌日は山のロープウェイでさらに標高を上げました


リフトに乗って夏スキーを楽しみます

つるつるのアイスバーンみたいな人工芝の上を、まるでエッジの効かないレンタルスキーで滑降しました

スピードがまったく落ちなくて肝が冷えました



三日目はトレッキング
熊におびえながらブナの林を歩きます

これまでいろんな山で湧水を飲みましたが
針葉樹もいいけれど、やはりブナ林の水がいちばん美味しいと思います
ブナは水を研いてくれるんです



お土産はサバ缶ですがなにかがおかしい


家に帰り、畑で夏野菜を収穫

これからしばらくは野菜漬けの生活です


お盆休みの後半は、買い集めた新潟の日本酒でイッテミヨー!




















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紹興酒の思い出

2023-01-22 08:57:00 | 酒もってこい
正月に弟が家に来た

豚足と紹興酒をぶら下げてやってきた



     テビチ! 沖縄が懐かしい!


放送局に勤めている弟はこのほど部長に昇進したが

報道部→メイク室 というハードな配置変えに苦悶していた

「女ばっかだしよぉ、化粧とかカツラとか全くわかんねえし、どないせえちゅうねん」

俺なら大いに愉しめそうな職場なんだがな

そのうちにグログロとトグロを巻き始めたので、弟の声を遠い防波堤に打ち付ける波の音に変換して、そんで、紹興酒の赤いボトルをボーッと眺めていたら、色々なことを思い出した


会社勤めをしていた頃に、本物の紹興酒に出会った

その頃の紹興酒といったら、ザラメや氷砂糖と共に供される、甘くて、くどくて、重鈍な飲み物で、まったく苦手な酒だった


     心象風景


ある日、会社の倉庫の掃除をしていた時に棚の奥に何やら大きな甕があるのを見つけた

先輩に聞くと、先代の社長が中国政府の偉い人から頂いたもので、まだ毛沢東が生きていた時代の酒、とのことだった


       こんなんでました


蓋の周りはカビだらけで、気味悪がって誰も手をつけていなかった

飲んでみませんか、と声をかけると誰もが首を横に振った

かわいそうなので、俺が救ってやることにした

遅い時間の残業で事務所がひっそり静まり返ったころに、給湯室の湯呑みを持ち出して倉庫へ向かった



     給湯室の湯呑み


ナイフで竹の封印をザクザクと切った。もう引き返すことはできない

漆喰で固められた木の蓋の隙間に刃を入れ、粉が落ちないようにそうっと開けると、甕の中の漆黒の液体が蛍光灯の光を反射してきらきらと輝いていた

湯呑みで掬い取った液体をひと舐めして、すぐに解った

「こいつは本物だ」

市販の紹興酒のウイスキーみたいな琥珀色に対し、甕の酒は葡萄酒のように赤黒い

鼻を近づけると花の香りがした ワインの人ならアロマとかブーケとかいうんだろうね

味わい深い米の旨味と、静かにじっくり発酵してきた時間の酸味が織りなす絶妙なバランス

もう、一発で惚れた

それから2年後に退職するまでそりゃ飲みまくりましたね (こっそり足しておいたので今ごろは20年古酒だ)


あとは沖縄に住んでいた頃に上海へ行ったときのこと

紹興と上海は近いので是非ともあの味を、とホテルのコンシェルジュに料理店を予約してもらった

その店は予想外に高級で、食べ物のメニューが2冊、酒のリストもついてきた

紹興酒の文字がないのでウエイターを呼んだ

俺の発音が悪いのか、紹興酒(シャオシンジウ)がまるで通じない

会社倉庫の甕の中の赤黒い液体を思い出し「紅酒はないか」と聞くと、もちろんありますともといった感じでリストの中からおすすめを指差した

これがいけなかった

ウエイターが籠に入れたボトルをうやうやしく持ち上げ、コルクを開けて(ん、なんでコルク?と嫌な予感がしたがもう遅くて)グラスに注がれたのは、何と中国産赤ワインだった (後で知ったが紹興酒は「黄酒」)

中国がいけいけバブルで、皆がこぞって赤ワインを飲んでいた時期だった

泣く泣く酸っぱいワインを飲んだら悪酔いして、帰りに露店でザリガニを食って吐いた


翌日、上海名物の小籠包を食べに行ったら、相席になった観光客が高そうな紹興酒をボトルで飲んでいた

つい、派手な装飾の陶器ボトルをじっと見つめてしまった

羨ましげに見えたのだろうか、おひとつどうぞ、と呼ばれてしまった

それはそれは素晴らしく美味しい紹興酒だった

上海に来てよかったな、と思った





あれから何年も経ち、今では日本でも良質な紹興酒が飲めるようになった

でも、ふと思う

なぜあの時、紹興の街へ行かなかったのだろうか

上海から車で2時間とかからないのに

チャンイーモウ監督の映画「紅いコーリャン」の主人公のように
はたまた魯迅の阿Qみたいに、現地の呑み屋で茶碗酒をかっ喰らったら
また別な世界がひろがっていたに違いない(はずだ)


と、そんなことを兄に話したら、兄は兄で紹興酒でやらかしていた

長女が生まれた時、庭に紹興酒を埋めたらしい

女児紅という、娘が生まれた際に甕を埋め、結婚するときに掘り出し飲む現地の慣しを真似たのだ



結婚式が終わり、さあいよいよ飲むかと掘り出してみたら、酒は上等な黒酢になっていて

泣く泣く酢豚を作って食べたんだそうだ

どちらも酸っぱい思い出だ


うちの二人の娘にも誕生日にそれぞれ泡盛を求め、どこぞの鍾乳洞に寝かせたはずだが、預かり証をどこかに無くしてしまった

(ダメオヤジ)





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市場買出し 花巻そば

2022-12-30 13:07:00 | 酒もってこい
年末の買出しは恒例の川崎南部市場

アラスカの禁漁で蟹の価格がえらいことになっておった

サラリーマン時代はおやつがわりに食べていたのに

今年は本鮪のサクが千円で投げ売られていてウッキウキです

数の子はカナダ産に限りますな

本当は北海道産が一番なんだけど、あれはお高いからねぇ

塩抜きをして、ちゃんと本枯鰹節で出汁を引き、その中で静かに一晩寝かせれば最高のおつまみが出来上がる

うちは皆が数の子好きなので1キロくらいすぐになくなる

だからコスパの良いカナダ産なのだ

味付けに白出しを使うようになってから、家事がだいぶ楽になった

最近はいろんな種類の白出しが売られているけど、変なの買うと味の輪郭がぼんやりしちゃう

うま味調味料の使い過ぎでしょうね

俺のおすすめはこれ



にんべん白だしGOLD

料理がキリッとまとまります 

卵焼きなんか料亭の味になりますよ奥さん



帰りに池上のしぶそばに寄って花巻そばを食す

磯の香りがぱあっとなって
それが出汁の海に解けていく

なので黄身をいつ割るかが問題だ

いつもここで悩むんだ

学生の頃、蕎麦の玉子を一気にちゅるんと飲む奴がいてちょっとカッコよかった

こういう、ちまちまとした悩みを抱えながら来年もまた生きていくのですな

それでは一年間お疲れ様でした

良いお年を!






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立会川 鳥勝 五反田 かね将

2022-05-06 14:38:00 | 酒もってこい
旧知の編集者ミツグ君はワタクシの最も信頼するグルメの一人

どの店で何を食べるべきかを問うと、予算と誰とどうしたいのかを聞かれる
そして必ず期待以上の結果が返ってくる

自身でもいくつも著作はあるが、この人のすごいところは毎年のトップ10店を仲間に知らせて
くれるところ

それも今どきアナログで!


そんなミツグ君と従兄弟のミスターと一緒にピチカート・ファイヴの小西康陽のCDブックを出すことになり、打ち合わせを兼ねて立会川の鳥勝へ行った

立会川「鳥勝」創業47年、モツの名店!芝浦のつぶしたてを召し上がれ

芝浦の食肉市場(芝浦と場)から毎日欠かさず仕入れる新鮮なモツを、驚くほど低価格で楽しませてくれる「鳥勝」。ディープだけど、とっても朗らかな雰囲気で、一度行けばと...

Syupo [シュポ]

 






解読不能のメニュー  切り取って額装したい!

まずは前菜から。 それはフレンチも居酒屋も変わらないんです


生野菜ダブル やきとんのタレがかかっていて非常にウマウマ

タレはお婆ちゃんが毎日フルーツを使って作っています

ミツグ君 「秘伝の継ぎ足しのタレ? ダメだダメだそんなもの、酸化してるに決まってる」

岡星も同じことをいっていた



焼酎一升餅が置かれ、飲んだ分だけ支払うシステム



コブクロとガツ刺 一つの皿に合盛りするのが常連のスタイルなんだって

あと、常連が頼むものといえば



焼きとんを、なんと塩もタレもかけないで焼いてもらう裏メニュー

塩分で肉のエキスが逃げないから非常にジューシーに仕上がります

これに他の常連が置いている塩をガリガリとミルしていただきます

ミノなんか5分位噛んでいても、まだおいしい味がする。一生かみ続けたい

ヒマラヤの岩塩がものすごく良かったので、今度キャンプでやってみよう



肉も野菜も豆腐もすべて溶けてなくなる寸前の煮込み

飯にぶっかける強者もいるとか

その他焼き物を食い散らかして一人2000円、ありえな~い

おじいさん、お婆ちゃんのどちらかがいなくなったら店は消滅してしまうとのこと

250年くらい生きてください


締めに汁物でも食べたいね、ということで五反田へ移動



かね将で汁物を

 高円寺にこういうもつ焼きが美味いお店があったんだけど名前を忘れてしまった。どうした特派員。



名物の牛すじトマト煮

ハーフサイズを頼んでしまって後悔しています

今も激しく後悔しています





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