伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

J.S.バッハ作品の中より「より寛げる作品を」選んでみました。BWV1055オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調のオーボエの調べを聴く。

2022年10月06日 | J.S.バッハ関係

チェンバロ協奏曲は、J.S.バッハが作曲したチェンバロ協奏曲。1台用から4台用まであり、1台用は8曲(うち1曲は断片)、2台用3曲、3台用2曲、4台用1曲の計14曲がある。下記に記すように分類されているようである。
J.S.バッハと言えば一般的には教会音楽が多いと思われるが、随分有名な器楽曲も多く、現在においてもオーケストラの基本的な曲になっている作品も多く、もちろん聴いて楽しくなる曲ばかりである、特に今回はそう言う意味で気軽に、寛げる曲を紹介してみることにした。次に挙げる曲等は馴染みの深い曲が多いのではなかろうか?実に幅広い才能、いや矢張りバッハは神如くである。

チェンバロ1台用 
 BWV1052 協奏曲 ニ短調 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 原曲はBWV1052Rとして復元された 
 BWV1053 協奏曲 ホ長調 ヴァイオリン協奏曲 /または オーボエ協奏曲 ヘ長調 原曲は紛失 
 BWV1054 協奏曲 ニ長調 ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042 
 BWV1055 協奏曲 イ長調 オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 原曲はBWV1055Rとして復元された 
 BWV1056 協奏曲 ヘ長調 ヴァイオリン協奏曲 ト短調 原曲はBWV1056Rとして復元された 
 BWV1057 協奏曲 ヘ長調 ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV1049 チェンバロと2つのリコーダーのための協奏曲 
 BWV1058 協奏曲 ト長調 ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041 
 BWV1059 協奏曲 ニ長調 オーボエ協奏曲 断片のみ。BWV1059Rとして復元された 
チェンバロ2台用 
 BWV1060 協奏曲 ハ短調 オーボエ、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ短調 原曲はBWV1060Rとして復元された 
 BWV1061 協奏曲 ハ長調 (オリジナルであり原曲はない) 伴奏なしの版はBWV1061aとして知られる 
 BWV1062 協奏曲 ハ長調 2つのヴァイオリンと弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 BWV1043 
チェンバロ3台用 
 BWV1063 協奏曲 ニ長調 ヴァイオリン、フルート、オーボエ(?)と弦楽と通奏低音のための協奏曲 
 BWV1064 協奏曲 イ長調 3つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 原曲はBWV1064Rとして復元された 
チェンバロ4台用
 BWV1065 協奏曲イ短調 4つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ロ短調 ヴィヴァルディ作曲、RV.580



このようにチェンバロを1〜4台を用いて演奏で作られた作品も多種な楽器で演奏さている、14曲の何の曲も名作で演奏方法も様々でJ.S.バッハの曲を楽しみには誠に有難い曲である。筆者などはBWV1055オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調等は昔から好きで馴染み深い曲でもあり、いつ聴くも心身共に豊かに響く器楽の音に寛いでしまう音楽です。
ここで筆者の好きな演奏者を紹介しながらバッハの音楽も楽しんで見ようと思っています。



筆者の機材での低音までゆとりある10吋のタンノイIIILZ Monitor Goldを据え置き型の箱に入れたものを300Bのパワーアンプで鳴らす、低域から広域までゆとりたっぷりに鳴らすシステムが一番リラックス出来る。此の据え置き型に変更してオルガン曲も先ず先ず低音部の音も曲りなりに聴こえる様になった。
昔購入した写真の300Bと比べ今使用するZAIKA5300は一番相性は良いのであろう。



ブルーの色が綺麗な300Bに惹かれ購入した支那製のPSVANE COSSOR、期待したが音質は見事思った音と違った結果に終わった真空管でしたが、無駄が多い球選びです。一番手痛いことは300Bの真空管は貧困老人には厳しく、それぞれ高額で玉転がしも安易では無い事である。
WE300Bも古いタイプが音質は優れていると云われる、現在もWEの300Bは復刻製品を販売するが、古いタイプの音質が優れると云われる、ガラス加工にも問題はあるのであろう?昔のが優れていたのであろうか、パーツは何処が違うのか?疑問は尽きないようである。300Bも岡谷の真空管が定評あるようです。



現在メインに使用する300Bです、右下にZAIKAの文字のシールが貼ってあります。2A3の品質の良い物を寄りすぐり手間暇をかけ300B対応したと云われる数少ない火屋である。

先ずはオーボエ奏者の(Alexei Ogrintchouk)アレクセイ・オグリンチュクです。
モスクワ、プラハ、パリなど数々の国際コンクールで優勝し、1998年にはジュネーヴの権威あるCIEMコンクールで第1位を獲得。1999年にユヴェントス賞、2000年にナテュクシス財団賞を受賞。2002年には、ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュジク・クラシックで外国人アーティスト新人賞および聴衆によって選出される賞の2つを獲得した。2007年には、ボルレッティ・ブイトーニ・トラスト賞を授与された。
20歳でワレリー・ゲルギエフ率いるロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の首席オーボエ奏者となる。2005年8月からはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席オーボエ奏者を務めている。
13歳からソリストおよび室内楽奏者として世界中の一流ホールで演奏しており、これまでに、マリス・ヤンソンス、ミシェル・プラッソン、アンドリス・ネルソンス、ケント・ナガノ、ダニエル・ハーディング、ジャナンドレア・ノセダ、ファビオ・ルイージ、トゥガン・ソヒエフ、ファビオ・ビオンディ、イルジー・ビエロフラーヴェク、ステファヌ・ドゥネーヴらと共演している。
室内楽では、ギドン・クレーメル、ラドゥ・ルプー、トーマス・クヴァストホフ、タベア・ツィンマーマンらと共演。また、ヴェルビエ、BBCプロムス、シティ・オブ・ロンドン、カンヌのミデム、プラードのパブロ・カザルス、コルマール、ロッケンハウス、モスクワ、アムステルダムなど数々の音楽祭に招かれている。
ここ数年は指揮者としての活躍も目覚ましく、マリインスキー歌劇場管弦楽団、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、ブリュッセル・フィルハーモニック、BBCフィルハーモニック、フランス国立ロワール管弦楽団、ヴェルビエ音楽祭室内管弦楽団、ジュネーヴ室内管弦楽団、リトアニア室内管弦楽団、スウェーデン室内管弦楽団、カメラータRCO、ラハティ交響楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、クレメラータ・バルティカ、 セビリア・バロック管弦楽団、アムステルダム・シンフォニエッタなどに客演している。
録音では、バッハ、モーツァルト、シューマン、スカルコッタス、R.シュトラウスなどの作品をBISレコード、ペンタトーン、ハルモニア・ムンディよりリリースしている。



次にヴァイオリニストのアリーナ・イブラギモヴァ(Alina Ibragimova)
バロック音楽から委嘱新作までピリオド楽器とモダン楽器の両方で演奏するアリーナ・イブラギモヴァは、ロンドン交響楽団、ドイツ・カンマーフィル・ブレーメン、シュトゥットガルト放送響、ベルリン・コンツェルトハウス管、フランス放送フィルハーモニー管、マリインスキー劇場管、シアトル響、フィルハーモニア管、エイジ・オブ・エンライトメント管、ハレ管、そしてBBCの全てのオーケストラと共演を果たしている。
これまでに共演した指揮者には、サー・チャールズ・マッケラス、ヴァレリー・ゲルギエフ、サー・ジョン・エリオット・ガーディナー、サー・マーク・エルダー、パーヴォ・ヤルヴィ、ウラディミール・ユロフスキ、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、フィリップ・ヘレヴェッヘ、リチャード・ヒコックス、オスモ・ヴァンスカ、ヤニック・ネゼ=セガン、トゥガン・ソヒエフ、エドワード・ガードナー、ジャナンドレア・ノセダなどがいる。
最近の主な協奏曲の共演で、サー・ジョン・エリオット・ガーディナー指揮ロンドン響とシューマン、ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送響とベルク、エドワード・ガードナー指揮ベルゲン・フィルとベルク、イラン・ヴォルコフ指揮ケルンWDR響とベルク、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンとメンデルスゾーン、コチシュ・ゾルタン指揮ハンガリー国立フィルハーモニー管とブリテン、ヤクブ・フルシャ指揮シアトル響とベートーヴェン、ファンホ・メナ指揮クリーヴランド管とプロコフィエフ1番、サー・マーク・エルダー指揮ハレ管とメンデルスゾーン、トマス・ソンダーガード指揮BBCウェールズ・ナショナル管とワトキンス、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管とメンデルスゾーンを演奏。



アルバムは「オーボエ協奏曲集」オグリンチュク、イブラギモヴァ、スウェーデン室内管でイブラギモヴァも共演。
かつてベートーヴェンの未完のオーボエ協奏曲を世界初録音して話題を呼んだオグリンチュク。ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席奏者も務める彼の新譜は大バッハのオーボエ協奏曲集。もちろんバッハの作品表にオーボエ協奏曲はありませんが、カンタータ等で絶美なソロを多用している所からも、好んでいたといわれています。当アルバムのヘ長調作品はチェンバロ協奏曲第2番、オーボエ・ダモーレのものは同4番、ヴァイオリンとの二重協奏曲は2台のチェンバロのための協奏曲に基づきますが、いずれも原曲がオーボエ協奏曲だったという説があり、それを復元。オグリンチュクの妖艶な美音もさることながら、イブラギモヴァとの共演も注目です。




【収録情報】
J.S.バッハ:
オーボエ協奏曲ヘ長調
 01. Concerto for Oboe, Violin, Strings & Continuo in F Major (Reconstruction), BWV 1053R: 1. Allegro
 02. Concerto for Oboe, Violin, Strings & Continuo in F Major (Reconstruction), BWV 1053R: 2. Siciliano
 03. Concerto for Oboe, Violin, Strings & Continuo in F Major (Reconstruction), BWV 1053R: 3. Allegro
オーボエ協奏曲ニ短調
 04. Concerto for Oboe, Strings & Continuo in D minor (Reconstruction), BWV 1059R: 1. Allegro
 05. Concerto for Oboe, Strings & Continuo in D minor (Reconstruction), BWV 1059R: 2. Adagio
 06. Concerto for Oboe, Strings & Continuo in D minor (Reconstruction), BWV 1059R: 3. Presto
復活祭オラトリオよりアダージョ
 07. Easter Oratorio (Oster-Oratorium: 'Kommt, Eilet Und Laufet'), BWV 249 (BC D8): Adagio
オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調
 08. Concerto for Oboe D'amore, Strings & Continuo in a Major (Reconstruction), BWV 1055R: 1. [No Tempo Marking]
 09. Concerto for Oboe D'amore, Strings & Continuo in a Major (Reconstruction), BWV 1055R: 2. Larghetto
 10. Concerto for Oboe D'amore, Strings & Continuo in a Major (Reconstruction), BWV 1055R: 3. Allegro Ma Non Tanto
オーボエ、ヴァイオリンのための協奏曲ハ短調
 11. Concerto for Oboe & Violin (Or 2 Violins), Strings & Continuo (Reconstruction), BWV 1060R: 1. Allegro
 12. Concerto for Oboe & Violin (Or 2 Violins), Strings & Continuo (Reconstruction), BWV 1060R: 2. Adagio
 13. Concerto for Oboe & Violin (Or 2 Violins), Strings & Continuo (Reconstruction), BWV 1060R: 3. Allegro

 アレクセイ・オグリンチュク(オーボエ、指揮)
 アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
 スウェーデン室内管弦楽団

 録音時期:2009年8月
 録音場所:スウェーデン、オレブロ・コンサート・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND



収録されている作品中のオーボエとヴァイオリンのための協奏曲BWV1060で共演しているアリーナ・イブラギモヴァ目当てで購入に至る。 バッハに興味のない一般の方でもどこかで聴いたことのあるであろう曲。なじみがありすぎて、さらりと聴き流してしまいそうだが、最初に聴いたバッハ無伴奏がまさにそうであったように、やはり彼女の音は自然に耳へ入り込んでくるようである、思わず振り向かせる吸引力がある。
 オグリンチュク氏の素敵なオーボエは、以前にも何度か映像などで聴いた事があり、バッハの緻密な旋律がなんて温かいのでろう。とっても優しい音色だ。 心が疲れてる時に聴いたら、ものすごく癒される。 
確実にイブラギモヴァの音だとわかる彼女らしい音色はそのまま、オグリンチュク氏のオーボエとの会話が聴いてて心地よつい聴き手として受け入れられているような懐の広さも感じつつ、日常の時間軸から切り離された音の創り出す空間で 誰にも邪魔されず、しっとりと音色に酔いしれる。

本来協奏曲と言える二曲が並ぶが、先ずはチェンバロ協奏曲第4番、これは原曲がヴィオラ・ダモーレ協奏曲だった。それをオグリンチュクはオーボエ・ダモーレで吹いている 最後がイブラギモヴァの加わるOb&Vnの二重協奏曲と言えるであろう。これも一般には二台のCemb.のための協奏曲として知られる、たまには肩の凝らないバッハはいかがでしょうか?
流石はバッハの曲である。今回は久しぶりにバッハの器楽をを堪能しました。ブラボー!