伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

世は歌につれ、歌は世に連れと・・昭和時代何かと影響された楽器「手風琴」でJ.S.バッハの演奏を考察する。

2022年12月27日 | J.S.バッハ関係


最近の都内の夜景は大変美しい、冬空のためか空気が澄んでいるのであろう。同じ地球で戦争地域もあり一刻も早い終結が望みである。筆者も今年最後の仕事現場であり今年は年末は自宅でのんびり過ごせそうである。
今年も後少しで新しい歳を迎えようとしています。昨年から続く流行病(はやりやまい)のため行動を狭められ、のんびり温泉旅行等の制約もあり、ある程度のスポーツ放映で楽しんだが、お隣の支那国では相当な流行病患者が多く、全て秘密主義国家の体制ゆえ駆逐出来ない様相を呈している。1日の感染者はどの程度になるのか死亡した人数さえ不明の状態で最悪状態が続く。最近はまた日本の感染者も増えてはいるが、筆者も先日5回目の最新の予防接種を終えた。
又お隣ロシアはウクライナ戦争もロシア側が大変不利になっている様子で来年度はロシア国は無くなると予想する方もいる様であるが、一刻も早く戦争は終了して欲しい処である。
日本の政治も最悪で自民は弱小の公明党に気を使い、親中の公明政権は一刻も早くボイコットしなければならないのであろう。しかし自民議員も不手際議員も多く国民は安心、安全なリーダーが必要な時期でもあろう。



皆さんご承知の如く手風琴奏者は横森 良造(よこもり りょうぞう)さんは有名で、歌い手に合わせた自在な調やテンポの設定が出来、特にのど自慢、歌合戦系のテレビ番組では随分重宝されていた。
アコーディオンは1820年代にヨーロッパで誕生し、19 世紀に発明されて以来、100 種類以上のアコーディオンが生まれましたが、日本では「手風琴」はアコーディオンの和名です。手で風を作り、奏でる鍵盤楽器(琴)です。
日本へは江戸時代の末に伝来した。美保神社には、嘉永2年(1849)に奉納された「日本渡来最古のアコーディオン」(1841年頃、ウィーンで製作された小型の1列ボタンのダイアトニック・アコーディオン)が現存している。五雲亭貞秀の幕末の錦絵にも、アコーディオン(現在と左右が逆の古いタイプ)を弾く米国女性が描かれている。西南戦争で最後まで西郷隆盛と行動を共にした村田新八がアコーディオンを好んで弾いたことは有名である
手で蛇腹を伸縮させて空気を送り音を出す楽器。明治中期頃から用いられたそうです。



最近LS3/5A使用がめっきり少なくなっている、今日久しくLS3/5Aの音を楽しんで見ました、アンプは300Bを使用しました。みなさんご承知の如く、イギリスのBBC(英国放送協会)も、複数の民間企業と提携して開発した放送局用モニタースピーカーが存在します。それがLS3/5aです。音量を上げるパワーに弱い、低音が出ないなど、多少劣る面を持っていながらも、日本国内では支持者が圧倒的に多く、筆者自身で色々改造を施し、程よい渋めの良音が鳴るようになりました。特に真空管との相性は良い具合である。
導入当時はアンプは石のアンプで安物のトランジスターで弦楽器を聴くとキーキー音が鳴ったり。具合良くは鳴らず特にタンノイは弦の音が誠に厳しく苦労したことが記憶に残る、勿論石のアンプも良い物を有ったことは確かであるがその辺りたは球のアンプは手軽に再現可能の様に感じた。

今年もJ.S.バッハの曲を楽しんでまいりましたが、筆者の好きな演奏者の作品を紹介します。以前バッハのチェロ組曲をヴィオラ演奏で聴いた今井信子さんお作品は実に良い演奏でした、今回は鍵盤楽器の代わりにオブリガードアコーディオンと言うでしょうかアコーディオン奏者御喜美江(みき・みえ)さんとの共演のアルバムを聴きました。



Mie Miki御喜美江(みき・みえ)さん。日本を代表するクラシックのアコーディオン奏者と言えば、必ず名前が挙がるアーティストである。1960年代にアコーディオンを始め、10代なかばでドイツに留学。本場のコンクールで優勝を重ね、日欧を往還しながら演奏を展開、「国際派アコーディオン奏者」の草分けとして知られている。ピアノやヴァイオリンなど他の楽器のために書かれた作品の演奏を手掛ける一方、オリジナルの新作委嘱・初演に早くから取り組み、独奏楽器としてのアコーディオンの可能性を拡大してきた。
そんな名手が2013年2月、ザ・フェニックスホールに来演。盟友で世界的ヴィオラ奏者の今井信子さん(ザ・フェニックスホール音楽アドバイザー)ともども、久々のデュオリサイタルに臨む。今井さんのパワー、バイタリティ、アイデアに惹かれるという御喜さん。
お二人の共演ももちろんいいのですが、興味深いのはそれぞれのソロによる演奏も実にです。御喜さんのイタリア協奏曲は圧巻!もしかして今まで聴いたイタリア協奏曲の中で最高かも知れない。勿論チェっバロ等の鍵盤楽器の演奏も良いのですが今回の1、3楽章の、このドライヴ感はなんなんでしょう。そして2楽章の陰影の豊かさはまさに筆舌に尽くし難い!後に紹介するJ.S.バッハ (1685-1750) : 平均律クラヴィーア曲集 第1巻、第2巻よりのアルバムも絶品です。考えてみればアコーディオンと言う楽器も確かに鍵盤楽器でであるのですが・・・素晴らしい作品と思えました。何か生き生きしたリズム活動感が感じられる素晴らしいバッハの作品とも思えたひと時でした。

そして、今井さんのソロ。なんと初のヴァイオリンでバッハの無伴奏パルティータ弾いてらっしゃるじゃないですか!えっ?ヴァイオリンで弾くの当たり前じゃないかって?いや、そういう意味じゃなくて、ヴィオラ奏者である今井さんのヴァイオリンは初めて聴いたんですよ。ヴァイオリン弾きがヴィオラを弾くというのはよくありますし、その逆だとこういうふうになるんですね。ちょっと新鮮な感じがしました。モダン・ヴァイオリンでもこういう音楽作れるんですよ!
ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ第1番ト長調 B WV1027これは素晴らしいですね、ヴィオラでの演奏はアコーディオンにヴィオラという楽器の音の魅力を知悉した仕掛け満載。耳の関心と知的興味を両立させ、じっくりと音の深みに引き込んで聴く愉しみを満たしてくれる津々脱帽の逸品。古楽で蒼色としに染まりアコーディオンで情動惻々相貌を変えるバッハ。今年の最後に紹介する作品としては満足な作品に思います。



『涙のパヴァーヌ~アンティクィティーズ』/CD
 アーティスト:今井信子/御喜美江
合計収録時間 | 01:01:41
【曲目】
 1.ギヨーム・ド・マショー: モテット第23番
 2.同 : ロンドー第14番
 3.J.S.バッハ: イタリア協奏曲 BWV.971
 4.イザーク: 仲間たちよ,ただちに
 5.同 : 運命に立ち向かい
 6.J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006
 7.ダウランド: ラクリメ(涙のパヴァーヌ)
 8.同 : 私の過ちを,彼女は許してくれるだろうか
 9.同 : もしも,私の受けた苦しみが
 10.J.S.バッハ: ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1番ト長調 BWV.1027
 11.同 : マタイ受難曲~汝が道と,汝が心を/コラール《わが心の切なる願い》BWV.727
【演奏】
 1-5,7-11.御喜美枝(アコーディオン)
 1,2,4-11.今井信子(1,2,4,5,7-11.ヴィオラ、6.ヴァイオリン)
【録音】
 2001年7月10-13日 レンナ教会,スウェーデン

御喜美枝さんは東京生まれ。16歳でトロシンゲン市立音楽院(ドイツ)へ単身留学。ハノーファー国立音大ピアノ科でベルンエルト・エーベルトに師事。1973・74年、クリンゲンタール国際アコーディオン・コンクール(ドイツ)青年の部で連続優勝を遂げ、ドイツを中心に活発な演奏活動を開始した。日本では77年に岩城宏之指揮・札幌交響楽団でデビュー。87年にサントリーホール、88年にカザルスホールのオープニングシリーズに出演。これまでに小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ、スイス・ロマンド管弦楽団、佐渡裕指揮ベルリン・ドイツ交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等、オーケストラとの共演も多数ある。



J.S.バッハ (1685-1750) : 平均律クラヴィーア曲集 第1巻、第2巻より
 (Das Wohltemperierte Akkordeon / Mie Miki)
【曲目】
 1-2 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV846(第1巻 第1番)(4'08")
 3-4 前奏曲とフーガ ハ短調 BWV847(第1巻 第2番)(2'57")
 5-6 前奏曲とフーガ 変ロ短調 BWV891(第2巻 第22番)(8'37")
 7-8 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV850(第1巻 第5番)(2'59")
 9-10 前奏曲とフーガ ヘ長調 BWV880(第2巻 第11番)(4'58")
 11-12 前奏曲とフーガ 変ロ短調 BWV867(第1巻 第22番)(6'03")
 13-14 前奏曲とフーガ 嬰ヘ長調 BWV858(第1巻 第13番)(2'54")
 15-16 前奏曲とフーガ 嬰ヘ短調 BWV883(第2巻 第14番)(4'55")
 17-18 前奏曲とフーガ ト長調 BWV884(第2巻 第15番)(3'20")
 19-20 前奏曲とフーガ ト短調 BWV861(第1巻 第16番)(4'09")
 21-22 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV874(第2巻 第5番)(8'15")
 23-24 前奏曲とフーガ ロ短調 BWV869(第1巻 第24番)(11'25")
【演奏】
 御喜美江(アコーディオン;Giovanni Gola / Hohner 1972)
【録音】
 セッション録音:2016年10月/レンナ教会(スウェーデン)

チェンバロ、ピアノでの名演、名盤に慣れ親しんだ耳にこのアコーデオンの平均律はとても新鮮で、単なる平均律アコーデオン版の先入観を一気に払拭してくれます。全集からの抜粋も秀逸。異次元の平均律を楽しんでいます。



この様に手風琴でJ.S.バッハを楽しんで聴いて見ますと、やはり10吋のタンノイ(IIILZ Monitor Gold)のユニットの音が確かめたくなります。
LS3/5AからIIILZ Monitor Goldのユニットに接続する、音質は意外と良く似ている様ですが、音質の響きの深みがタンノイが優れている、手風琴の音がこの様に深みのある味わいがあったことを感じさせて貰った音でした。



アルバムには次の様な解説がある、「数限りなくたくさんの美しさ、驚き、魔力、冒険が隠されていて、弾けば弾くほど新しい発見が絶えない」と御喜美江が語るバッハの平均律は録音の構想から実に5年、満を持してついに実現しました。ピアニストならば必ず演奏するこの曲集は、第1巻、第2巻とそれぞれ24の全ての調による前奏曲とフーガで構成されており、ハンス・フォン・ビューローが「音楽の旧約聖書」と呼び賞賛したことでも有名です。御喜美江のアコーディオンの演奏は、実に多彩な表情を見せ、ことにフーガの各声部の表現は圧巻でバッハへの敬愛と音楽への真摯な姿勢を聴くことができます。温かみのある美しいアコーディオンの音色がスウェーデンのレンナ教会に響き渡ります。

確かに聴けば納得してしまうが、アコーディオンの独奏イタリア協奏曲と今井信子さんおヴァイオリンの独奏無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006など未だ知らない世界を覗いた瞬間でした。ブラボー!

余り人気のないブログですが、ご覧いただきありがとうございました。皆様平和な良い歳をお迎えくださいませ。