伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

アナイス・チェンのJ.S.バッハ:バロックヴァイオリンとオブリガートのチェンバロのための ソナタBW V1014〜1019の考察。

2021年12月15日 | J.S.バッハ関係

J.S. バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 BWV 1014-1019は先日女流ヴァイオリニスト、ミシェル・オークレールの作品を紹介したが、最近見つけたスイスのヴァイオリニスト、アナイス・チェンを聴いて古楽器独特な少し太めなしっかりしたヴァイオリンの音色と、独自のニュアンスとアドリブの感じが気に入り何度も聴いています。確かに間違いなく筆者好みの演奏であり、この曲に関することを深掘りしてみました。

最近知った事はこのガット弦を使うバロック・ヴァイオリンは昔殆どの楽器はモダンヴァイオリンに改造され、弓は新規のモダン用の弓に変更され演奏していたそうです、考えられることは50年前の演奏の古楽器演奏は、音質は悪く音楽評論家の評判も悪く、オーディオ愛好家にも評判は悪かったように記憶する。最近は古楽器演奏が多く認められた事は大変好ましい。
また音質も大変落ち着いた音が特徴ともいえよう、弓の創造がバロック用とは違うことも影響するのであろうか?



それと以前から気になっていたLS3/5aのスピーカーの高さの位置がが高過ぎ少し調整しユニットの位置が耳の位置を直した、空き箱のTANNOY IIILZ in Cabinetの箱の上ににAIRBOW「ウェルフロートボード」を置き3/5aを設置し試聴する、高さが実にピンポイント的にマッチし良い塩梅で聴こえるのである。思うはやっと苦労して手に入れた音質の様に感じた。

狭い作業部やが益々狭くはなるがこの高さで聴くと変えられない音場が現れる。益々3/5aの音楽表現の高さを感じます。勿論メインのGoodmansのアコースティック・レジスタンス・ユニット(A.R.U)の付属するAUDIOM 80の箱に入れたTANNOYIIILZ Monitor Goldの音も良いが、アンサンブル程の演奏はLS3/5aで聴く事が多くなっている、ただしアンプはシングルよりプッシュプルの真空管アンプとの相性が良く、先日導入したコルグDS-DAC-10Rとも大人の感じの音の相性は良く大人の音が聴ける。

それとネットサーフィンしていると、スイスのヴァイオリニスト、アナイス・チェンは、チューリッヒとデトモルトでモダンヴァイオリンを学び、その後バロックヴァイオリンに転向したと掲載されている。
アナイス・チェン(Anaïs Chen= plays J.S. Bach - Adagio from Sonata I for solo violin BWV 1001バッハの無伴奏を聴いてた。良く通る音色に、若干太く逞しいバロック・ヴァイオリンの演奏が気になり調べてみました。


調べてみますと、BWV 1001ヴァイオリン・ソナタは無く、ヴァイオリンとオブリガートのチェンバロのためのバッハのソナタがあり、早速聴いてみます。先日紹介のオークレールも魅力的なバッハを奏でた名演奏ですが、アナイス・チェンを聴くと、独特なこのバロック・ヴァイオリンの音が実に心地よく聴こえる。



少し太めの腰の座ったそれでいて良く通る高音はまさにバロックヴァイオリン独特の音が聴こえる。導入後散々調整、補修を行い、最後に欠陥部分が解明し部品交換しスッキリした音質に変化を遂げた我が家のLS3/5aの鳴りっぷりも中々優れている様です。エンクロージャーの部品一つで、音質には部品等の材質一つで微妙な処が欠陥になりスムースな本来の音質が出ない場合もある様です。特に接続部分には最新の注意が必要です。

仕上がったLS3/5aの特徴は癖もなく少し渋めの音ではあるが、長く聴いても聴きつかれない安定した音が特徴と思える仕上がりになったようである。



昔このバッハのソナタを聴いたのはシュナイダーハン&リヒター演奏の1966年販売のアルフーフレコード独ARCHIV3212を22〜3歳頃購入し未だ大切に保管している。特にウォルフガング・シュナイダーハン(Wolfgang Schneiderhan)ヴァイオリン奏者は5歳で公開演奏会を開き神童の名をほしいままにする。33年、17歳でウィーン響の、37年にはウィーン・フィルのコンサートマスターに就任し51年まで務める。今にして思えば実に高貴でやや悲痛な感じに表現されていた様に思う。当時はやはりバッハの音楽は素晴らしく高貴と感じていました。当時この曲を聴くたびに身の引き締まる思いが蘇ります。


筆者なりにこの曲改めて調べた、ヴァイオリンとオブリガートのチェンバロのためのソナタは、トリオ・ソナタ形式で構成されています。つまり、ベースラインの上の2つの等しく一致する上部の声からなる3つの独立したパートです。ハープシコードは、通奏低音の役割を演じる代わりに、数字付き低音のハーモニーを埋める代わりに、バイオリンと同じ条件で上部のメロディックラインの1つを取り、ベースラインには必要に応じて、ヴィオラダガンバの追加される。

バッハの音楽作品全体では、トリオソナタ形式で書かれた器楽ソナタは数が少ない。離れBWV 1014-1019から六のある弦楽器ソナタ、BWV 525から530まで、3つのヴィオラダガンバとハープシコード、BWV 1027から1029のためのソナタ、フルートとハープシコード、のための3つのソナタBWV 1030、BWV 1031とBWV1032などがある。



いずれの場合も、トリオソナタのテクスチャーは、バッハが自由に使えるミュージシャンの機能の一部である楽器の特定の組み合わせではなく、構成形式に由来します。これは、カンタータの第2部を開始するシンフォニアとして始まった、オルガンソナタBWV528の最初の楽章によってよく示されています。
BWV 76、オーボエ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバをソロ楽器として使用。そして、同様に2本のフルートと通奏ためのトリオ・ソナタによってBWV 1039とヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのオブリガート、のためにその代替バージョンBWV 1027。 ゆっくりとした動きには、バッハの最も美しく深遠なエッセイのいくつかが含まれており、深刻な、悲しい、または嘆かわしい影響があり
上記の様な演奏者への注意事が書かれている様です。

バッハはおそらく、ケーテンのカペルマイスター宮廷としての在職中に、1717年から1723年の間に6つのヴァイオリンソナタを作曲しました。どうやら彼はベースラインにソロパートを追加することにもはや満足していなかったので、代わりにハープシコードパートを完全に書きました。作曲技法に関しては、ここでの彼のモデルはバロックのトリオソナタでした。しかし、現代的な意味でのデュオソナタへの道はすでに追跡されています。ソナタはバッハの死後50年まで出版されませんでした。個々のソナタの伝達は、特にサインの材料がほとんど残っていないため、問題になることがあります。この原典版の付録では、さまざまなバージョンのさまざまな作品を再現しています。バッハが唯一器楽曲を楽しみ没頭したケーテン時代5年間の代表作であろう。

バロックトリオソナタの従来のモデルから事実上あらゆる点で逸脱することにより、ハープシコードとヴァイオリンのためのバッハの6つのソナタは、両方の楽器を主題動機の展開に等しく参加させます材料。彼らは2人のパフォーマーの間にも本物の対話を確立し、それによって実際に古典的なデュオソナタへの道を開きます。これらの2人のトップミュージシャンの間の対話は、平等で魅惑的であり、この録音の独自な性質は、音楽を楽しむリスナーを引き付けます。

今まで何気なく聴いたいたバッハのヴァイオリンソナタは、より適切にはチェンバロとヴァイオリンのソナタと呼ばれ、このように、同じ種類の6つの作品からなる多くの同様の器楽作品グループに似ています。たとえば、伴奏なしのヴァイオリン用の6つのソナタとパルティータ、チェロソロ用の6つの組曲、6つのイギリス組曲、または6つのブランデンブルク協奏曲を例に挙げてみましょう。



しかし、バッハがこれらの作業グループで追求している概念は、作品が演奏される特定の順序という意味での目的としていません。それはむしろ、同じカテゴリーの作曲で実現できる多様な音楽の可能性を体系的に探求するという原則に従います。したがって、単一の作品はたまたま全体を形成します。

バッハのヴァイオリンソナタの最も重要な特徴は、革新的なスコアリング、起源の時点での絶対的な目新しさ、そして多くの点でモーツァルトとベートーヴェンの古典的なヴァイオリンピアノソナタの基礎となるプロトタイプにありました。

2つの高音楽器と通奏低音のためのバロックトリオソナタの伝統的な要素は、バイオリンとチェンバロの右手が低音の基礎の上にデュオ構造を形成する多くの動きまたは動きのセクションにまだ見られますが、チェンバロパートの一般的なテクスチャーは、トリオの演奏を超えています。6つのソナタBWV1014-19で、作曲家バッハはヴァイオリンソナタのジャンルの変容を独力で作成したそうです。

アナイス・チェン(Anais Chen)スイスのヴァイオリニスト、チューリッヒとデトモルドで現代ヴァイオリンを学び、バロックヴァイオリンに転向し、ベルリン芸術大学(2007)とバーゼルスコラカントルムバシリエンシス(2010)で優秀な成績を収めました。

少し変わった演奏のアナイス・チェン、マリア・ゴンザレス、ダニエル・ロジン演奏のフランソワ・フランクールのヴァイオリン・ソナタヴァイオリンを中心としたソナタは青年期の秀作で実に良い仕上がりの演奏である、



スイスのヴァイオリニスト、アナイス・チェンは、2007年に彼女は古代音楽ジェノヴァネルヴィのための国際室内楽コンクールで一等賞を受賞し、2008年に彼女はDienemann-Stiftung Lucerneの1年間の奨学金賞を獲得し、2009年に彼女は「Aumann-PreisfürinnovativeInterpretationundNeuentdeckungen」を受賞しました。国際ビーバーコンペティションセントフロリアンの機会、彼女のデュオフォーメーションであるL'Istanteは、アントワープで開催された国際若手アーティストのプレゼンテーションで「2010年有望な若手アンサンブル」に選出されました。

アナイス・チェンは、彼女のプロジェクトであるEntreTempsまたはPassagenに見られるように、ステージでバロック音楽をコンテンポラリーダンスに結合するパフォーマンスであるように、現代の文脈で古楽を提示することを特に楽しんでいます。



アレクサンドラ・イヴァノヴァAlexandra Ivanovaは、ロシア、バイカル湖畔の生まれ。モスクワのチャイコフスキー音楽院でピアノを学びつつ、徐々にチェンバロやフォルテピアノ、オルガン演奏に傾倒して行く。ヨーロッパとロシアで定期的にコンサートに出演しています。

彼女の幅広いレパートリーのチェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコード、ピアノなどのさまざまな楽器で何世紀にもわたって。ロシアのバイカル湖で生まれたアレクサンドラは、5歳のときに母親のナタリア・イワノワとピアノの勉強を始めました。



アレクサンドラは2002年にモスクワ国立チャイコフスキー音楽院の中央音楽学校でアレクサンダー・マンドヤンツのクラスを卒業し、ユーリー・マルティノフ、ヴィアチェスラフ・ポプルギンの指導の下、モスクワ音楽院でピアノ、歴史的な鍵盤楽器、室内楽、バソコンティニュオの研究を始めました。2007年、アレクサンドラはモスクワ国立音楽院でアレクセイ・リュビモフとの大学院研究を開始しました。同じ年、彼女はイェスパー・クリステンセン(チェンバロ、通奏低音、スイス、バーゼルのSchola Cantorum Basiliensisでのアンサンブルディレクションとフォルテピアノ)とルドルフ・ルッツ(即興)。

彼女は2012年に優秀な成績で卒業し、ScholaCantorumで伴奏者およびコーチとして働き始めました。アレクサンドラは、数多くのマスタークラスやコンサートプロジェクトに参加することで、今日の音楽シーンの主要なアーティストの何人かと協力し、インスピレーションを得てきました。アレクサンドラは、演奏コンサートミュージシャンとしての積極的なキャリアに加えて、ロシア、イタリア、スイス、ドイツのラジオ局でもレコーディングを行っています。




J.S.バッハ(1685-1750):ヴァイオリンとオブリガートチェンバロのためのソナタ集 BWV1014-1019

【CD1】
  1-4.ソナタ第1番ロ短調BWV1014
  5-8.ソナタ第2番イ長調BWV1015
  9-12.ソナタ第3番ホ長調BWV1016
【CD2】
  1-4.ソナタ第4番ハ短調BWV1017
  5-8.ソナタ第5番ヘ短調BWV1018
  9-13.ソナタ第6番ト長調BWV1019



アナイス・チェン(ヴァイオリン)
アレクサンドラ・イヴァノヴァ(チェンバロ)
録音: 2017年Steppenwolf Studio, Asch

モンスターカル・ヴァイオリンの達人アナ・チェンバロそして、イヴァノヴァガが演奏するバッハのソナタ。旋律をヴァイオリンと現代の二重ソナタの良いこのオンラインこの作品集を、2人の良いバランスで聴くことが出来ます。

古楽曲の記譜法やコンサートバロ進行熱心に研究をアップた上で斬新な解釈をする演者。達人アナ・チェンバロそして、イヴァノヴァガ団するバッハのソナタ。旋律をヴァイオリンとパラノリンた「現代の二重ソナタ」の良いこのオンラインこの作品集を、2人は得的となるなかで聴けます。 、古楽曲の得の記譜法やコンサートバロ進行熱心に研究をアップた上で斬新な解釈をする演者。古楽器の音色を響かせます。

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器楽の古楽器演奏にも関わらずよりバッハを理解しフリーな演奏も聴ける音楽も楽しさを味わせてもらえる一枚の様です。
スイスのヒストリカル・ヴァイオリンの達人アナイス・チェンとそのパートナー、イヴァノヴァが演奏するバッハのソナタ。チェンバロを単なる通奏低音として用いるのではなく、右手で奏でる旋律をヴァイオリンと並列に扱った「近代の二重ソナタ」の礎ともいえるこの作品集を、2人は情熱的かつスタイリッシュな解釈で聴かせます。

チェンはベルリンやバーゼル・スコラ・カントルムなどで学び、古楽についての当時の記譜法や演奏環境などについて熱心に研究を重ねた上で斬新な解釈を生み出す奏者。使用楽器は、最近作られた歴史的楽器のレプリカに、様々なタイプの弓を使い分けることで、理想の音色を追求。時にはバロック・ヴァイオリンとコンテンポラリー・ダンスを融合してみせることもあります。メディア掲載レビューほかスイスのヒストリカル・ヴァイオリンの達人アナイス・チェンとそのパートナー、イヴァノヴァが演奏するバッハのソナタは心に残る演奏であった。



チェンバロを単なる通奏低音として用いるのではなく、右手で奏でる旋律をヴァイオリンと並列に扱った『近代の二重ソナタ』の礎ともいえるこの作品集を、2人は情熱的かつスタイリッシュな解釈で聴かせます。チェンはベルリンやバーゼル・スコラ・カントルムなどで学び、古楽についての当時の記譜法や演奏環境などについて熱心に研究を重ねた上で斬新な解釈を生み出す奏者。使用楽器は、最近作られた歴史的楽器のレプリカに、様々なタイプの弓を使い分けることで、理想の音色を追求。時にはバロック・ヴァイオリンとコンテンポラリー・ダンスを融合してみせることもあります。

筆者は今までどちらかといえば、古楽器と言えど透明度の高い澄んだ音色が好きではあったがこの二人の演奏は若干重く感じるが、従来バッハの演奏はこの様な演奏もあると言われる様にも感じる、如何にもバッハの音楽と言わんばかりの様である。又違うスピーカーで聴けば違うコメントのもなるのですね、この辺りが正にオーディオの趣味の面白さの様に思う。思いは十人十色である・・・・。

今後もバッハの新譜の発売は期待できそうである、ぜひ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006の発売は期待したい。ブラボー!