残暑の厳しい日曜日、ウォーキングクラブの月例会で奈良の
山の辺を歩いた。
スタートは近鉄桜井駅。
担当のMさんから作成した16ページにわたる資料が各自に配布さ
れ、コースについて説明がある。
ここ桜井市は、三輪ソーメンの本場。昼食はそのソーメンを食
べるのが今回のお楽しみの一つ。
予想最高気温が32度。炎天下、それを上回ると思われるの
でしっかりとストレッチを!
それは、ウォーキング指導員の自分の担当だ。
さあ、楽しいウォーキングの出発、13名で10時45分スタート。
道路にはめ込まれた道標も道案内!
大和川と馬井手橋、この橋を渡ったすぐ左側に「仏教伝来
之地碑」がある。これからその橋を渡るところ。
馬井手橋の上から河川敷の公園をみると馬のモニュメントが
並んでいるのが見える。
橋を渡って左へ、「仏教伝来之地碑」が建っている。
大和朝廷にやってきた外国の使節は、難波からここ大和川
を船でやってきて、この港に到着。日本文化に大きな影響を
与えた仏教も百済からこのルートで伝来した。
推古天皇16年(608)、遣隋使の小野妹子が帰国した時、こ
の地で飾り馬75頭を仕立てて迎えたという。
河川敷公園の馬のモニュメントはそういうことなのだろう。
標識が物語る交通の要衝・・・左 いせへ
静かな街並みを少しすすむと海柘榴市跡・海柘榴市観音堂。
このあたりは海柘榴市(つばいち)のあったところ。古代には
海柘榴市は、東西南北の陸路や大阪難波への水路を利用。
船の便もあり、重要な交通の要衝で、市が立って大いに賑わ
っていたらしい。春や秋には若い男女が集まって互いに歌を
読み交わし遊んだ歌垣(うたがき)は有名。人々は歌を通じて
愛を交換したという。
たらちねの母がよぶ名を申さめど
道ゆく人を誰と知りてか
ここはまた、後に、伊勢・長谷寺詣での宿場町として栄えた。
「枕草子」「かげろう日記」「源氏物語」等にも登場する。
海柘榴市観音堂。
古い格子の屋並みの通りをすすむ、いつも東海道ウォークで
こういう風景には見なれているが、ほっとする日本の姿だ。
いまは静かなたたずまいだが、このあたりは、かって三輪神
社の門前町で賑わったのだろう。
古い屋並みにくると鬼瓦に目がいく。ここでおたふくの鬼瓦
を発見。
金谷の石仏の納まった鉄筋コンクリートの収蔵庫に辿りつく。
平安時代のものといわれ釈迦と弥勒の二体の石仏が納めら
れている。日本でも指折りの名石仏とのこと。
格子越しに見える石仏は、高さが2.1メートル、幅が85センチ。
右が釈迦如来。左が弥勒如来。格子の隙間から撮影。
ここから平等寺までの小道は左右を大きな木々にかこまれ
てとても雰囲気がいい道が続く、小林秀雄の書という道標
がところどころに立っている。
平等寺は、聖徳太子創建といわれる古刹でもとは大神神社
の神宮寺。
大神神社、三輪明神といわれ親しまれている大和「一宮」。
背後の三輪山御神体とする式内社で日本で最も古い神社の
一つと言われている。だから本殿はない。
拝殿の奥に三輪三輪鳥居と呼ばれる三ツ鳥居が立っている。
また、大神神社は酒の神としても知られ造り酒屋のシンボル
である杉玉は三輪山の杉で作られているそうだ。
今日も大勢の人が訪れていた。
担当のMさんの説明にみんな納得!
拝殿前で記念撮影。
今日の楽しみは、三輪ソーメン。時間も11時45分、もう、みん
なの気持ちは、それひとつ。
そうめんの看板のかかったこぎれいな店の前をとおりながら
やっと小道の奥にある店に入る。上の写真とは関係ない。
おこわソーメン定食1000円を注文。
説明は省略、さすがに美味い。
にゅうめんを食べていたメンバーもいたが、そちらもおいしか
ったらしい。
これで午後のウォークも元気が出るぞ!
うっかり、早く食べたかったばかりに、せっかくのメニューの
写真を撮るのを忘れてしまったし、店の写真も忘れた。
時間は12時半を過ぎた、午後のスタート!
まだ、コースは5分の2くらいのところだ。
すぐ近くにある狭井神社へ。
ここには、薬の神、病気平癒の神。拝殿の横に御神水がわき
出しており、これを飲むと長生きができるとメンバーが一番
年上の自分にすすめる。
命の定年には順番はないぞと脅してやった。
昭和天皇と皇后陛下は、昭和45年3月15日にご親拝にな
ったそうだ。(大阪万博オープンの日じゃなかったかな?)
皇后陛下の歌碑が鳥居の近くにあった。
皇后陛下の御歌
三輪の里 狭井のわたりに 今日もかも
花鎮めすと 祭りてあらむ
この御歌は、昭和50年の「歌会始」においてお詠みになら
れたものだそうだ。
昭和天皇の皇后陛下の歌碑
ここから次の檜原神社までは、山道、たんば道を一列になっ
てすすむ。暑さがこたえる。汗が目に入り痛い。
タオルでひっきりなしに顔を拭く、水分の補給とおっかけ。
やがて木々の間から正面に白壁が見えてきた、玄賓庵だ。
謡曲「三輪」の舞台として有名、平安時代に玄賓僧都が隠棲
したと伝えられる庵だ。
次の目的地の檜原神社への登り道、杉木立の道をすすむ。
1時過ぎ、檜原神社に到着。ここは大神神社の摂社。
崇神天皇が天照大神を祀ったといわれる。
その後、天照大神が伊勢神宮に移されたためここは
元伊勢とも呼ばれている。ここも三輪山を御神体と
して境内には鳥居があるのみ、よーく探しても本殿も
拝殿もない。
担当のMさんが資料を遣っての説明に力がはいる。
境内が広くてベンチも適当にあったので休憩にする。
はるか正面に二上山が展望できるビューポイントだ。
心地よい風がとても気持ちよくて、それぞれが持ち
寄ってきたお菓子が回ってくる。いつからかウォーキン
グクラブの恒例になったおやつタイムだ。
13時20分にコースの後半へとすすむ。
神社を過ぎると眺望のいい道に出る、大和平野も見える 周
辺は果物畑。みんな元気いっぱいに足取りも軽くすすむが暑
さはピーク。前列の右が本人。
山の辺には、このような万葉歌碑が30基もあり、歌碑めぐり
も楽しめる。
大和朝廷の創始者とされる第十代崇神天皇陵、行燈山古墳
全長242mの前方後円墳。
くし山古墳群・・・山の辺の道をはさんで行燈山古墳の向か
いにある。
学習中のメンバー、ここでも担当Mさんが資料をもとにして
読み合わせと説明、これがわがウォーキングクラブの伝統だ。
途中のトイレ休憩で上の2枚は着替え、長袖から半そでに。
これでずいぶんと気持ちよくなる。
天理市トレイルセンターの施設で最後の休憩。ここは、お茶
に冷たい水が自由に飲めてありがたかった。
すぐ向かいの空海が創建した長岳寺は素通りした。
行基が開基といわれる念仏寺、門前に地蔵菩薩が六体並ん
で立っている。
念仏寺の鬼瓦?ならぬ戎様。
最後の大和神社へ向かう。
疲れているはずなのに、みなの足は、どんどんすすむ。
最後の目的地大和神社へ。ここで最後の記念撮影。
大和神社は、太平洋戦争中は、戦艦大和に守護神として祀
られていた。
祖霊社は、戦艦大和、駆逐艦等の英霊が祀られている。
JR櫻井線長柄駅にゴール。15時20分。
想像していた以上に残暑は厳しかったが、トラブルもなくて、
全員、元気にゴールができて満足のウォークだった。
一日の文字数はこれが制限いっぱい。かなりカットした。
山の辺を歩いた。
スタートは近鉄桜井駅。
担当のMさんから作成した16ページにわたる資料が各自に配布さ
れ、コースについて説明がある。
ここ桜井市は、三輪ソーメンの本場。昼食はそのソーメンを食
べるのが今回のお楽しみの一つ。
予想最高気温が32度。炎天下、それを上回ると思われるの
でしっかりとストレッチを!
それは、ウォーキング指導員の自分の担当だ。
さあ、楽しいウォーキングの出発、13名で10時45分スタート。
道路にはめ込まれた道標も道案内!
大和川と馬井手橋、この橋を渡ったすぐ左側に「仏教伝来
之地碑」がある。これからその橋を渡るところ。
馬井手橋の上から河川敷の公園をみると馬のモニュメントが
並んでいるのが見える。
橋を渡って左へ、「仏教伝来之地碑」が建っている。
大和朝廷にやってきた外国の使節は、難波からここ大和川
を船でやってきて、この港に到着。日本文化に大きな影響を
与えた仏教も百済からこのルートで伝来した。
推古天皇16年(608)、遣隋使の小野妹子が帰国した時、こ
の地で飾り馬75頭を仕立てて迎えたという。
河川敷公園の馬のモニュメントはそういうことなのだろう。
標識が物語る交通の要衝・・・左 いせへ
静かな街並みを少しすすむと海柘榴市跡・海柘榴市観音堂。
このあたりは海柘榴市(つばいち)のあったところ。古代には
海柘榴市は、東西南北の陸路や大阪難波への水路を利用。
船の便もあり、重要な交通の要衝で、市が立って大いに賑わ
っていたらしい。春や秋には若い男女が集まって互いに歌を
読み交わし遊んだ歌垣(うたがき)は有名。人々は歌を通じて
愛を交換したという。
たらちねの母がよぶ名を申さめど
道ゆく人を誰と知りてか
ここはまた、後に、伊勢・長谷寺詣での宿場町として栄えた。
「枕草子」「かげろう日記」「源氏物語」等にも登場する。
海柘榴市観音堂。
古い格子の屋並みの通りをすすむ、いつも東海道ウォークで
こういう風景には見なれているが、ほっとする日本の姿だ。
いまは静かなたたずまいだが、このあたりは、かって三輪神
社の門前町で賑わったのだろう。
古い屋並みにくると鬼瓦に目がいく。ここでおたふくの鬼瓦
を発見。
金谷の石仏の納まった鉄筋コンクリートの収蔵庫に辿りつく。
平安時代のものといわれ釈迦と弥勒の二体の石仏が納めら
れている。日本でも指折りの名石仏とのこと。
格子越しに見える石仏は、高さが2.1メートル、幅が85センチ。
右が釈迦如来。左が弥勒如来。格子の隙間から撮影。
ここから平等寺までの小道は左右を大きな木々にかこまれ
てとても雰囲気がいい道が続く、小林秀雄の書という道標
がところどころに立っている。
平等寺は、聖徳太子創建といわれる古刹でもとは大神神社
の神宮寺。
大神神社、三輪明神といわれ親しまれている大和「一宮」。
背後の三輪山御神体とする式内社で日本で最も古い神社の
一つと言われている。だから本殿はない。
拝殿の奥に三輪三輪鳥居と呼ばれる三ツ鳥居が立っている。
また、大神神社は酒の神としても知られ造り酒屋のシンボル
である杉玉は三輪山の杉で作られているそうだ。
今日も大勢の人が訪れていた。
担当のMさんの説明にみんな納得!
拝殿前で記念撮影。
今日の楽しみは、三輪ソーメン。時間も11時45分、もう、みん
なの気持ちは、それひとつ。
そうめんの看板のかかったこぎれいな店の前をとおりながら
やっと小道の奥にある店に入る。上の写真とは関係ない。
おこわソーメン定食1000円を注文。
説明は省略、さすがに美味い。
にゅうめんを食べていたメンバーもいたが、そちらもおいしか
ったらしい。
これで午後のウォークも元気が出るぞ!
うっかり、早く食べたかったばかりに、せっかくのメニューの
写真を撮るのを忘れてしまったし、店の写真も忘れた。
時間は12時半を過ぎた、午後のスタート!
まだ、コースは5分の2くらいのところだ。
すぐ近くにある狭井神社へ。
ここには、薬の神、病気平癒の神。拝殿の横に御神水がわき
出しており、これを飲むと長生きができるとメンバーが一番
年上の自分にすすめる。
命の定年には順番はないぞと脅してやった。
昭和天皇と皇后陛下は、昭和45年3月15日にご親拝にな
ったそうだ。(大阪万博オープンの日じゃなかったかな?)
皇后陛下の歌碑が鳥居の近くにあった。
皇后陛下の御歌
三輪の里 狭井のわたりに 今日もかも
花鎮めすと 祭りてあらむ
この御歌は、昭和50年の「歌会始」においてお詠みになら
れたものだそうだ。
昭和天皇の皇后陛下の歌碑
ここから次の檜原神社までは、山道、たんば道を一列になっ
てすすむ。暑さがこたえる。汗が目に入り痛い。
タオルでひっきりなしに顔を拭く、水分の補給とおっかけ。
やがて木々の間から正面に白壁が見えてきた、玄賓庵だ。
謡曲「三輪」の舞台として有名、平安時代に玄賓僧都が隠棲
したと伝えられる庵だ。
次の目的地の檜原神社への登り道、杉木立の道をすすむ。
1時過ぎ、檜原神社に到着。ここは大神神社の摂社。
崇神天皇が天照大神を祀ったといわれる。
その後、天照大神が伊勢神宮に移されたためここは
元伊勢とも呼ばれている。ここも三輪山を御神体と
して境内には鳥居があるのみ、よーく探しても本殿も
拝殿もない。
担当のMさんが資料を遣っての説明に力がはいる。
境内が広くてベンチも適当にあったので休憩にする。
はるか正面に二上山が展望できるビューポイントだ。
心地よい風がとても気持ちよくて、それぞれが持ち
寄ってきたお菓子が回ってくる。いつからかウォーキン
グクラブの恒例になったおやつタイムだ。
13時20分にコースの後半へとすすむ。
神社を過ぎると眺望のいい道に出る、大和平野も見える 周
辺は果物畑。みんな元気いっぱいに足取りも軽くすすむが暑
さはピーク。前列の右が本人。
山の辺には、このような万葉歌碑が30基もあり、歌碑めぐり
も楽しめる。
大和朝廷の創始者とされる第十代崇神天皇陵、行燈山古墳
全長242mの前方後円墳。
くし山古墳群・・・山の辺の道をはさんで行燈山古墳の向か
いにある。
学習中のメンバー、ここでも担当Mさんが資料をもとにして
読み合わせと説明、これがわがウォーキングクラブの伝統だ。
途中のトイレ休憩で上の2枚は着替え、長袖から半そでに。
これでずいぶんと気持ちよくなる。
天理市トレイルセンターの施設で最後の休憩。ここは、お茶
に冷たい水が自由に飲めてありがたかった。
すぐ向かいの空海が創建した長岳寺は素通りした。
行基が開基といわれる念仏寺、門前に地蔵菩薩が六体並ん
で立っている。
念仏寺の鬼瓦?ならぬ戎様。
最後の大和神社へ向かう。
疲れているはずなのに、みなの足は、どんどんすすむ。
最後の目的地大和神社へ。ここで最後の記念撮影。
大和神社は、太平洋戦争中は、戦艦大和に守護神として祀
られていた。
祖霊社は、戦艦大和、駆逐艦等の英霊が祀られている。
JR櫻井線長柄駅にゴール。15時20分。
想像していた以上に残暑は厳しかったが、トラブルもなくて、
全員、元気にゴールができて満足のウォークだった。
一日の文字数はこれが制限いっぱい。かなりカットした。
ブログの中を一緒に歩かせて頂きました。
目的を持って歩くのはとてもいいですね。
途中の三輪ソーメンも美味しそう!
残暑も厳しかったようですが
健康管理はしっかりと、楽しい一日でしたね。
さっそく、見ていただいてありがとうございます。
予想外の暑さには、驚きましたが、それ以上に、秋の気配いっぱいの山の辺は、とても楽しく歩くことができましたよ。
三輪ソーメンは、やっぱりおいしかったです。
ぜひ、一度、ご一緒に歩いてみたいですネ。
暑い時に冷たいソーメン、美味しいですよね~
私も食べたかったな~
ソーメン、ほんまにおいしかったです!
おこわご飯と妙に合っていましてネ。
ぜひ、訪ねてみてくださいな。
最近は神社巡りをしていまして、
大変興味深く見させていただきました。
天理市の「大和神社」も行ってみたいですね~
出発点の古都、桜井は
学生時代、友人の誘いで、
アルバイトによく行っていました。
コースですネ。
天理まで歩くこともできたのですが、あの暑さで
次に残しました。
神社巡りをされているんですネ。
古くから神々のすむ山の辺は神社、また、神社、去年の熊野古道もそうでしたが、参拝して通らないと落ち着かなくなりましてネ。
ウッディさんが桜井で学生アルバイトをされていたとは、驚きました。学校が関西だったんですネ。