12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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悪書追放

2010年11月24日 04時59分05秒 | Weblog

この言葉を最近耳にしたのはNHKドラマ「ゲゲゲの女房」の中であった。子供の頃両親から厳しく「漫画は悪書である」と躾けられた記憶がある。 そんなこんなで漫画を接することもなかったし、成人してもこの言葉に呪文のように縛りつけられて、最近まで漫画に積極的に接しようという気になったこともなかった。

 

大きく考え方が変わったのが、ドラマ「ゲゲゲの女房」を見てから以降、“まんが悪書説”

というものに対する考え方が変わったのである。(すべてに共通することだが、良い漫画もあればよくない漫画もある。)

 

先日、「トキワ荘実録」(丸山昭著 1999年 小学館発行)に、次のような記載があったのを見つけた。

 

「・・・1955年代半ば・・・まんがは児童に害悪を与えるものである。まんがを掲載した図書は悪書であり、追放すべきである。という声が突然高まり・・・、それが政府の見解として打ち出されるや「進歩的」文化人が先頭に立ち、PTAを巻き込み、ついには警察関係の団体まで参加する騒ぎになって“俗悪まんが・悪書追放」はまるで流行のファッション・・・」

「・・・まんがは、けしからんの大合唱・・・まんがを載せた本を小学校の校庭に積み上げるという“焚書”さわぎ・・・」

 

現在はまんが悪書論をヒステリックに叫ぶ人はなくなり、それなりの認知を受けていると思っている。しかし、まんがに限らず、将来この種の大きな誤りを再び起こすことの無いように、物事の本質を見極める目を養う必要があると感じたのである。