自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

空気について

2014年11月30日 | Weblog

 毎月送られてくる、或る老人ホーム(かつてそこの鑑査をしていた)からの便りに、空気について分かりやすい説明が載っていたので、引用させて頂く。
 「私たちは、酸素がなくては生きていけません。そのため、寝ているときでも休みなく酸素を取り入れています。その酸素を含んでいるものが空気です。
 空気のような存在というたとえのように、私たちは普段、空気のことをあまり意識しません。でも、体調が優れないときや、汚れた空気の場所にいるとき、何か息苦しい感じがする経験はあります。それは、私たちの体がよどんだ空気を敏感にとらえて、きれいな空気をほしがっているためです。
 ナイチンゲールは、公害や犯罪、病気が多発する産業革命の時代に生き、環境と健康の関係を強調しました。そして、呼吸する空気の条件を整えることが看護婦の役目だと述べています。時代は越えても、新鮮な空気の必要性は変わりません。
 ストーブの入っているこの時期は、窓を開ける機会も少ないですが、時々空気を入れ換えましょう。また、木の香りのするものや、空気をきれいにするという観葉植物などを置いて、森林浴効果を試してみてもいいですね。」
 
 
 生きていく上で空気の必要性を僕自身が重く感じたことはない。ただ、僕の兄は片肺がなく、65歳で亡くなったが、晩年酸素ボンベを側に置いていた状況を思い出すと、空気の存在を重く感じていたことであろうと追憶する。日常生活において現実に息苦しいという体験は、いかほどに苦しい思いをするのであろうか。便りを読んで、思わず兄のことを思い出した。