自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

小豆について(請け売り)

2014年11月20日 | Weblog

 回転焼きというのか、呼び名は様々であろうが、小豆のあんこがいっぱい入った一種の饅頭が僕の好物。毎日食べる気はしないが、一週間に2日ぐらいは食べてもいい。
 小豆はアミノ酸バランスに優れたタンパク質、ビタミンB1・B2、鉄やカリウム等のミネラル、そして茹でると増える食物繊維、活性酸素を除去するポリフェノール等に恵まれている。
 ところで、日本の敗色が濃厚となった昭和19年、群馬県榛名山の村にも集団疎開の学童がやって来た。寺の本堂に寝泊まりしていた。
 ある日、村の子供達が慰問することにした。「明日、集団疎開の人達の慰問に行くから、家にある食べ物を何でもいいから持って来るように」と言われた。翌日、私たちは手に手に薩摩芋やジャガイモや大根やらを持って慰問に出かけた。寺の本堂には、私たちとは大違いの色白で上品な生徒達がいた。みんな痩せていた。
 一週間後、餅つき大会が催されることになった。先週の慰問品の中に、誰かが持って行った小豆があった。そこで寺の和尚さんが奔走して、もち米を工面してくれたらしい。
 疎開っ子と一緒になって餅をついた。口の周りを小豆のあんこだらけにして、つきたての餅を食べた。お互いの顔を見て笑いながら。

 以上は回転焼きの箱に書いてあったこと。一個の回転焼き、食べ応えがある。