現代視覚文化研究会「げんしけん」

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舞-乙HiME 第5話「学園と制服とあたし♪」

2005年11月05日 21時36分12秒 | アニメ・映像全般
 第5話のストーリーは「眠い目をこすりながら、予科生であるコーラルの義務、朝の掃除に精を出す【アリカ・ユメミヤ】。あこがれの学校での初めての生活に胸を高鳴らせていると、本科生・パールのナンバー3である【シホ・ユイット】が、【アリカ】を「あなた、何てことをしてくれたいんですの?」と制服を売った容疑で生徒会室へと引っ張っていく。学費も後ろ盾もない【アリカ】がお金を稼ぐためにやったのだと決めつける【シホ】。そこに【マリア・グレイスバート】がやって来て【アリカ】を支援する匿名の人間が現れたと告げる。しかし【アリカ】は、制服を誰かが盗ったのではという疑念から、名前も素性もわからない人間を信じる気になれなくて・・・。」という感じに展開される。
 前半パートで注目した部分は、【アリカ】と【シホ】との「制服を売った事の疑惑」に関する掛け合いと制服の管理に対する責任を取って寮で謹慎をする【アリカ】と【ニナ・ウォン】との会話シーンですね。どちらの場面とも【アリカ】の心情面がかなり描かれています。まず、初めての授業を受けて緊張し疲れ気味の【アリカ】が【エルスティン・ホー】と【イリーナ・ウッズ】と次の体育の授業の話をしていると【シホ】が星組の教室に入って来て【アリカ】を無理有り連れて行く所から始まる。この場面では【アリカ】の「あっ・・・マキマキの人だぁ」と言われて【シホ】が口を押えながら「お黙りなさい!」とかなり怖い表情で言うのも面白かった。次に【シホ】に連れられて【アカネ・ソワール】と【チエ・ハラード】のトリアスの3人が居る生徒会室の場面になり、この場面では【シホ】の容赦ない詰問が【アリカ】を待っていた。【アリカ】も負けじと【シホ】に反論をするが信じて貰えない状況が描かれます。このシーンで【アリカ】の感情がよく出ていたセリフがあります。【アカネ】に「その制服は昨日はどこにあったの?」の質問に【アリカ】が「昨夜、ちょっと汚しちゃって、それで洗濯しようとして、そのまま洗濯場に忘れて来ちゃったんです・・・」と答える場面での【シホ】の【アリカ】を凄い表情でにらむ(怖)と更なる疑いをかける【シホ】の「ありがちな嘘ね」と言われた時の「違います!・・・それは、あたしはお金はなんて持ってないけど、そんな事、絶対にしてないんだから!!!絶対にしてない・・・」と下を向いてしまう【アリカ】のセリフですね。このセリフの最後の部分「絶対にしてない・・・」には、【アリカ】の「やっていないのに何で信じてくれないの?」といった感じが巧く演じられていた。それと【アリカ】は「意図的な悪意」での行為などを受けた事がおそらく無いので、【シホ】の「あなたに濡れ衣を着せようと誰かが取ったとでも?」と「この学園にふさわしくないし、めざわりですもんねぇ」のセリフには、かなりのショックを受けたと思います。【アリカ】は純粋で感受性が豊かな子だからこそ、迷ってしまう危険性があると思います。それがアニメ劇中内では【アリカ】の表情に出ていました。【アカネ】と【チエ】は【アリカ】が売っていないと確信している感じだか【シホ】は「トリアス」としての生徒指導というよりは、個人的な感情で【アリカ】を責めていたと感じられても仕方の無い感じではありました。この後に【ミス・マリア】と【ナツキ・クルーガー】が場を治めに入って来ますが【アリカ】はショックを感じたままで【ミス・マリア】から謹慎処分を受けて寮で一人で匿名の寄付の事なども考える時間を与えられた。私がこの第5話で最も好きなシーンが謹慎している【アリカ】と【ニナ】との会話シーン。この場面では【アリカ】の「心の弱さ」を表現しています。アニメ劇中では帰って来た【ニナ】に【アリカ】が「ねえ、ニナちゃん・・・あたしやっぱり嫌われているのかな・・・あたし、ここに来ちゃいけなかったのかな・・・」と今にも泣いてしまいそうに言うと【ニナ】が「そう思うのなら、すぐに出て行くのね・・・あなたはどうしてもオトメになりたいから、私とあんな無茶な「舞闘」をしたんだと思ってた!」と怒りとも悔しさとの取れる表情で【アリカ】を見るシーンが心象的だった。でも、ここで【ニナ】が来てくれて、話して良かったと思う。ただの優しい言葉、なぐさめの言葉だったら【アリカ】はここで負けて終わっていた。【ニナ】の感情を素直に表に出すのも良かったし【ニナ】が「うじうじ・・・なんなのよ!あの子!ばっかじゃないの!」と木を蹴るシーンも好きです。その【ニナ】の姿で【セルゲイ・ウォン】に言われた「君の夢は、それだけの価値があるのか?」の言葉を、そして【ニナ】との「舞闘」をした時の自分の気持ちを思い出す。【アリカ】は自分の頬を叩き、自分自身に気合いを入れて【イリーナ】と【ホルス】と犯人捜しへの行動を開始するのだった。それと【ニナ】は【ジュリエット・ナオ・チャン】にお願いします。
 後半パートでは【アリカ】たちは【アカネ】の友人【カズヤ・クラウゼク】と一緒に制服の売られたお店「バック・ステージ」への情報収集をする。4人で喫茶店にて【カズヤ】がお店で集めた情報を精査している時の【アリカ】がかなり可愛いです。真剣に話を聞いているが、ジュースのストローからも真剣に口を放さない仕草が可愛かった。食べる事と飲む事に関してはかなり真剣だと感じ取れます(笑)。ですが、【カズヤ】自身が、あまりこういった感じのお店に出入りしないので、そんなに良い情報は得られなかった。一方、【ニナ】も【ナオ】に頼み、街に外出をしていた。サングラスとヨコシマ柄の衣服を着ている(笑)【ナオ】はアンダーグランド的な方の知り合いが多そうなので、すぐにある酒場の一人の男までたどり着いた。そして、サングラスを外した【ナオ】が「うちらのシマで、勝手に商売してさぁ・・・ただで済むと思ってんの?・・・お兄さん」と【ナオ】の爪が光るのだった。しかし、あの【ナオ】と同じ服装の男たちは・・・【ニナ】もチャイナドレス姿で男たちの真ん中に居たし・・・心がアツくなりました(笑)。そんな中、アニメ劇中では【アリカ】たちに【セルゲイ】が話し掛けて来る場面があります。【セルゲイ】が「おや?珍しく元気がないね、アリンコちゃん。そう言えば、君、学費に困って制服売ったんだって」と言われて、「誰もそんな事していません!」とおさげが逆立っていたし、【アリカ】が寄付の事を喋ってみると【セルゲイ】が「ほ~どこの変人だい?」と言うと【アリカ】が「あんたなんかと違って、きっと優しくて、カッコイイ人よ!ベェェェダ!!!」と舌を出す【アリカ】、「まあ、せいぜい勉強を頑張るんだな。その人が後悔しないように・・・」と言うと「ふん、言われなくても・・・」とそっぽを向いたりしますが、やっぱり【アリカ】ちゃんは元気な方が可愛いと思う瞬間ですね(萌)。夕方になり【アカネ】と【チエ】に情報の報告をしていると、そこへ【マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム】が「何やら、入学早々やらかしたそうじゃなあ!そなた!」と【アリカ】を大笑いにやって来ます。「ミコトにも見せてやろう」と捜すと木の上に【ミコト】が【トモエ・マルグリット】のハンカチをくわえていた。木の上から鉄柵を越えようとして引っ掛けて、ハンカチを破ってしまう・・・そのハンカチが昨夜、【アリカ】の汚れた制服を拭いた事に気が付いた【イリーナ】が「そうか・・・謎が解けた」と言い、集めたみんなの前で推理をして【ミコト】が犯人であると告げる。【シホ】は「そんなのただの想像じゃないの?」と言うが、【イリーナ】は「いいえ、制服に合ったかぎ裂きが動かぬ証拠です」と破れたハンカチと照合し、そして、制服が無くなった事と制服を売った事は別の出来事であると結論付ける。その【イリーナ】の姿に大感動をするキラキラ笑顔の【アリカ】。【マシロ】は認めないが暴れていた【ミコト】が【イリーナ】からハンカチを奪って出て行ってしまう行為が裏づけになり・・・【マシロ】は「いいがかりじゃ!」と言いながら退散して行きます。制服に関する事は【ミコト】のした事になり【アリカ】への疑いは晴れるのだった・・・しかし、アニメ劇中はここからが一番、盛り上がると思います。その今回の事をみんなに話す【イリーナ】。今回の事件では【ハルス】と【イリーナ】とは友達になったのは良かった。その食事の席をいち早く立ったのが【ミーヤ・クロシェット】だった。その後を追う様に【ニナ】も席を立ち、お手洗いでの【ミーヤ】と【ニナ】との会話シーンが表現される。このシーンにより【アリカ】の制服を持ち出した人物が【ミーヤ】だと描かれる。今の【ニナ】は【アリカ】の為ではなく、学園の秩序の為に【ミーヤ】に警告したと感じた。もちろん【イリーナ】の推理は違っています。【アカネ】の「マシロ様とミコトちゃんには悪い事しちゃったね」と【チエ】も「でも、まあ落とし所としてはこんなとこじゃないかな」のセリフ。【ナツキ】と【ミス・マリア】の会話シーンも同じである。特に【ナツキ】のセリフは【アリカ】の為ではあるが、それは彼女の出生の秘密などに関する意図的な考えが合っての発言だったと推測される。
 最後に描かれているのが・・・【ミーヤ】と話している柱の陰にいるオトメ。おそらく、コーラルの制服だと思うが・・・名前はあえて挙げません。【ミーヤ】「ごめんなさい・・・でも」「私は、ズタズタにしてあの子の机に置いておけと言った筈よ・・・それを何?小銭でも稼ごうとしたの?」【ミーヤ】「その方が大ごとになると思ったし、やっぱり、制服を破くのって・・・何か・・・あっだから・・・」と平手打ちを受ける。【ミーヤ】「ごめんなさい・・・次は・・・ぜったぃやるから・・・」との意味深な会話が展開されている。犯人扱いされた【ミコト】が見たのが真実だったとは皮肉な演出ですね。