シャドウピッチング

活字が好きじゃなかった私も、なぜか文章を書きたくなってきた。これも歳なのか。。。

ヒトヒトリフタリ

2013年05月11日 21時16分25秒 | アニメ・漫画

再びヤングジャンプのマンガの話。

『ヒトヒトリフタリ』 このタイトルを見たときに、どう言う意味なんだろう?と率直に思いました。

しかも、その表記は、『人―人=人』 と書かれている。 『人 引く 人 は 人』 とも読める。

 

ストーリーは、東日本大震災の原発事故を機に、原発ゼロを大方針に掲げて推進する寿命の短い「春日総理大臣」と、その総理を支える守護霊「リヨン」の二人と、すさまじいほどの悲しい過去を持ち黒い間(魔)を操る『久保』との戦いを描く。

 

原発ゼロに対して、それを阻もうとする既得権を持ったさまざまな権力からの抵抗。

それに対して、真っ向から戦う現代には実際には絶対表れそうもない総理大臣との戦い。

この春日総理がすごい! リヨンは霊界のルールを違反し、総理の寿命を本人につたえてしまう。春日総理は信じ難く動揺するも、時間がたちそれを受け入れる。そうなると怖いものなし。どのような反対分子がいようと、正面から「国民のため」と思う事に向け、邁進して行く。その姿に、国民が感動を覚え、震え上がる。共感! 『この気持ちを私ひとりとあなた一人で二人の気持ちに。。。』 と、民衆を引き寄せる。その言葉に表裏なし!死に対しての怖さがないので強い。

 

それに対し、自己の欲をを満たすために動いている者。自己犠牲なんて考えてもいないような人間に対し、黒い間(魔)が襲う。『魔が差す』と言うが、気持ちの持ちようだけではなく、自ら引き寄せてしまう事もあると思い知らされる。霊能力や背後霊など、オカルト要素をもったストーリーではあるが、震災後の日本を舞台しているために、さまざまな思いを読者に与えている。強いリーダーへの期待、本気で日本を変えようと思う意思とそれを推進していこうという覚悟。こう言うリーダーを、国民は求めているんでしょう。私もそう思います。(その人になれそうな人を、今想像することはあえてしませんが)

 

マンガをドラマ、映画化になっているの昨今非常に多い。 作者のマンガも、釈由美子ちゃんの「お行きなさい」でヒットした『スカイハイ』がある。 

でも、『ヒトヒトリフタリ』  これはやらないだろうな。。。。。(やったら大したもんだ!)