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謎々のやうに無花果食べ了へぬ:石井薔薇子

2020年09月25日 | 俳句
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謎々のやうに無花果食べ了へぬ:石井薔薇子
めったに食べたことの無い無花果を噛んでいる。む、これは何。初めての味である。例えようも無いこの味は謎々の様に問いかけてくる。カルピスは初恋の味、初鰹は旬の味、山菜は舌にほろ苦い味。やっと食べ終えたが評する言葉は見つからない。良いでは無いか何事にも答があっては詰まらない。<無花果をがばと噛みしは異人館:やの字>:石井薔薇子句集「夏の谿」:2012年9月20日所載。
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