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葡萄食べをはれば静かなる家族 柘植史子

2016年10月27日 | 俳句
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柘植史子
葡萄食べをはれば静かなる家族

家族の団欒がある。妻と夫と子に孫とでこの家の家族である。同居者と訪問者かも知れぬ。誰の土産であろうか葡萄が皿に盛られている。それぞれに手を出しそれぞれの顔を見ては話が弾む。やがて葡萄が食べ終わると、話す事もあらかた話尽されて一同押し黙ることになる。ふっと静かで安らかな瞬間である。角川「俳句」(2014年11月号)所載。:やんま記