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物いへば唇寒し秋の風  芭蕉

2016年10月02日 | 俳句
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松尾芭蕉
物いへば唇寒し秋の風

物を言うことは寒い。俳句が下手な小生は何句投句しても結社誌のびりっかす。そんなウサを酒に晴らそうなんぞと間違える。飲み会の席で偉そうに一期一会の熱弁を振るった相手が最近身内を亡くしたばかりと知って愕然。ああ言わなければ良かったと思うが時既に遅し。口から出た言葉は戻らない。秋の風に季節の深まりを覚え身に沁みる。唇寒し。「名俳句一〇〇〇」(2002)所載。やんま記