62
松本 久
蓑虫にかかはりのなき地動説
蓑虫がぶらんとぶら下がっている。ただぼんやりとそうしている。人間の浅はかな頭脳では重力があったり地動説があったりする。客観的に絶対と信奉されている。そうかなあ、地球が動いているなんて頭の中だけじゃないの。脳みそが入っていない南瓜頭にはつまり主観で言えば絶対大地は動いていないよな。客観を受容出来ない小生の中ではこんな主観的絶対しかない。蓑虫が我関せずとただただぶら下がっている。雄山閣「新版・俳句歳時記」(2001)所載。:やんま記
松本 久
蓑虫にかかはりのなき地動説
蓑虫がぶらんとぶら下がっている。ただぼんやりとそうしている。人間の浅はかな頭脳では重力があったり地動説があったりする。客観的に絶対と信奉されている。そうかなあ、地球が動いているなんて頭の中だけじゃないの。脳みそが入っていない南瓜頭にはつまり主観で言えば絶対大地は動いていないよな。客観を受容出来ない小生の中ではこんな主観的絶対しかない。蓑虫が我関せずとただただぶら下がっている。雄山閣「新版・俳句歳時記」(2001)所載。:やんま記