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校庭で落葉をふんでおにごっこ 吉雄陽香

2016年10月08日 | 俳句
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吉雄陽香
校庭で落葉をふんでおにごっこ
作者は小学校四年生。学校には友達が大勢いて夢中で遊び暮らしている。巡る季節の一刻一刻が面白い年頃である。落葉を踏んで鬼ごっこ、いつしか遊びと区別のつかない喧嘩となってゆく。頭から落葉を掛けあって無我夢中とあいなる。無情なベルの音に授業が再開し午後の眠たい時間が始まる。あのころへ戻りたい、戻れない。俳誌「春燈」(2016・1号)所載。:やんま記