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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

仏教の「倶会一処」という考え方

2019年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、「フランスの魅力は芸術作品だけではない」と題する記事を掲載しました。
そして「パリ外国宣教会」のことを紹介しました。
日本のカトリック信仰は幕末から明治期に来日した「パリ外国宣教会」の神父達の影響を深く受けているのです。このような趣旨の記事でした。
この記事に対して趣味人倶楽部の「でいしゅうさん」から次のようなコメントを貰いました。
・・・多くの熱心な神父様たちが来日され、布教された事が良く分かります。
狂信的な人もいたでしょうが、神父様たちの大部分は真面目な庶民だったと思います。
キリスト様やマリヤ様に現世のご利益を願わなかったでしょうか?
怪我や病気にならない様にとか、故郷に残った家族の健康を祈ったと思います。人間はそのようなものだと思います。
キリスト教を信仰していないあなたの祖父母は地獄にいるのですか?
このように尋ねると家庭訪問の信者さんは答えに窮しています。・・・

このコメントは多くの日本人を代表した質問でもありますので私の答を以下に示します。
・・・でいしゅうさん、ご質問有難う御座います。私の答を次に書きます。
家庭訪問の信者さんとは違って私は答えに窮しません。
どんな宗教でも、それを信じて死ねば浄土や天国や極楽に行きます。
勿論そこには宗教の違いなどという狭量なものは一切無いのです。皆一緒に幸福になっているのです。
倶会一処なのです。でいしゅうさんの考えが狭いだけです。
ところで神父さんも勿論、現世のご利益を願います。しかし、それだけではないのです。神の栄光をもっと強く祈ります。それがキリスト教なのです。でいしゅうさんの考えはかたくな過ぎます。
全ての宗教の本物の信者は心が広いのです。
質問有難う御座いました。お元気で!・・・

さて倶会一処(くえいっしょ)とは仏教の浄土教の考え方です。
死んで極楽浄土に行くと全ての如来や菩薩たちと一処で出会うことができるのです。そして先に死んだ先祖達とも会えるのです。全ての貧しい人も金持ちも皆等しく一カ所で会えて幸せに暮らせるのです。

この倶会一処には他宗教を信じて死んだ人のことへは言及していません。
しかし倶会一処の考えを突き詰めて行けば全ての宗教にも普遍的に通用する考え方になります。
その境地には宗教の違いによる壁など自然に消えて無くなります。
これが私の信じていることなのです。

今日の挿し絵代わりの写真は今朝のカトリック小金井教会のミサの風景です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)









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