日曜日の朝はテレビを見ながら、朝食のコーヒーをゆっくり飲みます。見る番組は決まって、「遠くに行きたい」という旅番組す。遠くの魚村、農村や山里を訪ね、人々のなりわいを温かい色の水彩画のように描いた番組です。制作、「テレビマンユニオン」と字幕が流れます。
そうするとこの番組を見ながら、私はもう4年ほど前に亡くなってしまった村木君のことをあれこれ思い出します。テレビの画面に流れる風景を見ながら懐かしく思い出します。
村木君は中学校と高校の演劇部の仲間でした。この仲間達とは高校卒業以来、ときどき会って、一緒に飲みました。
村木君はTBS社でテレビディレクターとして活躍し、後にテレビマンユニオンの創立メンバーとして有名になりました。テレビマンユニオンでは「遠くへ行きたい」、「世界不思議発見」、「海は甦える」など歴史的な作品のプロデューサーの仕事をしていました。
彼のお葬式は芝の増上寺でテレビマンユニオン社葬でありました。彼の同僚の追悼文によると、彼は視聴率第一主義に反対し、良心的な作品を作る姿勢を一生通したそうです。(このブログでも村木良彦君の追悼文:あるテレビマンの死 を掲載しました。)
毎週、日曜日の朝に、テレビにテレビマンユニオンの字が出る度に村木君のことを思い出します。そして仙台の彼の家にも何度も遊びに行ったことなど思い出しながらゆっくりコーヒーを飲みます。
並んでコーヒーを飲んでいる妻が一人で話しています。私がその話を聞いていないから、独り言になっているのです。
今朝の番組では、淡路島の傍の小島で「イザナギ」、「イザナミ」という2人の神様が仲良くなって、日本列島を作ったという伝説を中心にした番組です。
古事記の話です。妻はそのストーリーを詳しく私へ教えているのです。そして古事記をお読みなさいと言っているのです。
私は馬耳東風です。逆らわないで、ウン、ウンと言っています。
夫婦は一緒に食事をしていても全然別の事を考えているものです。
今日は日曜日なのでイエス様のことも村木君のことの合い間に考えています。
イエス様のことは亡くなってしまった親や親類を思い出すように懐かしく思い出します。何故か身近じかな人なのです。その人に会うためにこれからミサへ行きます。
妻は何を考えているのか一人で身支度をしています。
何時もの日曜日の朝はこのようにして時間が流れて行きます。
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今週いっぱい皆様が健康で、平穏に過ごせるようにお祈り申し上げます。
後藤和弘(藤山杜人)
この写真の出典は、http://homepage2.nifty.com/40boy/umi/kabe014b.jpgです。