後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

江戸時代の風景を見ながら日本の激変を想う

2017年12月03日 | 日記・エッセイ・コラム
武蔵国分寺のあった周辺は江戸時代は鷹狩りの場所だった村でした。崖の下には豊かな湧水が今でも湧いています。その湧水沿いには「お鷹の道」があり、農村風景は現在でも江戸時代のままです。昨日久しぶりに散策して来ました。古い蔵や長屋門があり、清らかな小川の傍には野菜や果実を並べている店が数軒あります。その奥は広い畑があるのです。撮って来た写真を5枚お送りいたします。









写真のように江戸時代と変わらぬ風景を見ながら、その後の日本の運命を考えていました。
明治維新から終戦までの戦乱に翻弄された日本、そして終戦後72年間、平和が続いた日本の運命を考えながら散歩しました。
そして平和を愛するオバマ大統領から差別主義者でアメリカ第一主義のトランプ大統領になってからの日本の大きな変化に驚いています。
憲法改正と軍備強化へと大きく舵を切った安倍総理の考え方に多くの人々が賛成しているのです。
自衛隊の参加したアメリカの航空母艦打撃群の北朝鮮沖の威圧行動にもかかわらず、北朝鮮はアメリカ本土を射程に入れたミサイルの発射実験をしたのです。
終戦後72年間、平和が続いた日本が急に戦争の危機に直面したのです。
しかしこの日本の急変ぶりをもう少し歴史的に考える方が良いと気がつきました。
戦前生まれ、戦後育ちの私にはどうしても戦後の大きな社会の変化が忘れられないのです。苦しい時代の数々のことが脈絡も無く思い出すのです。
あまりにも脈絡がありません。そこで帰宅してから年代順に調べてみました。
下は戦後の日本で起きたおもな出来事です。どうぞゆっくりご覧になって下さい。
例えば1964年(昭和39年)に東京オリンピック開催された頃のことは憶えていらっしゃるでしょうか?
1989年(平成元年)の頃、貴方はどのような生活をしていたでしょうか?
そんなことを想いながら以下の年表をご覧ください。

1945年(昭和20年)
8月14日 ポツダム宣言受諾。
8月15日 正午(日本時間。グリニッジ標準時午前3時) 玉音放送でポツダム宣言受諾が国民に公表される。
9月2日 戦艦ミズーリ艦上において降伏文書に調印(日本の降伏)。
1946年(昭和21年)
昭和天皇の人間宣言。 日本国憲法公布。
1947年(昭和22年) 日本国憲法施行。
1949年(昭和24年) ドッジ・ライン(安定恐慌)。
1950年(昭和25年) 朝鮮戦争(朝鮮特需)。
1951年(昭和26年)日本国との平和条約(サンフランシスコ講和条約)、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約(旧安保)調印。

1952年(昭和27年) 日本国との平和条約発効、日本の主権回復。
1954年(昭和29年)
ビキニ環礁で水爆実験(キャッスル作戦)、第五福竜丸の乗組員が被曝する。
自衛隊(陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊)設立。防衛庁(現在の防衛省)設置。
この年から、神武景気が始まる。
1955年(昭和30年)
社会党の右派と左派が再統一され、日本社会党が成立。
保守合同により自由党と日本民主党が合併し、自由民主党が成立(「55年体制」の始まり)。
1956年(昭和31年)
日ソ共同宣言調印。
国際連合加盟。
『経済白書』で「もはや戦後ではない」という言葉が使われる。
1957年(昭和32年) なべ底不況。
1958年(昭和33年) 岩戸景気。
1960年(昭和35年)日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(新安保)調印。
1962年(昭和37年)から、オリンピック景気が始まる。

1964年(昭和39年)
東海道新幹線開通。
10月10日 - 10月24日 東京オリンピック開催。
1965年(昭和40年)日韓基本条約を締結。
この年から、いざなぎ景気が始まる。
1966年(昭和41年) 日本の総人口が1億人を突破。
1970年(昭和45年)3月14日 - 9月13日 日本万国博覧会開催。
1971年(昭和46年) ニクソン・ショック。

1972年(昭和47年)
2月3日 - 2月13日 札幌オリンピック開催。
5月15日 沖縄返還。
9月29日 日中共同声明調印。
1973年(昭和48年) 第一次オイルショック。
1976年(昭和51年) ロッキード事件。
1978年(昭和53年)日中友好条約調印。
1979年(昭和54年) 第二次オイルショック。
1982年(昭和57年)中曽根康弘が「戦後政治の総決算」を掲げ第72代内閣総理大臣に就任。
1985年(昭和60年)
日本電信電話公社・日本専売公社が民営化、日本電信電話(NTT)・日本たばこ産業(JT)の発足。
1986年(昭和61年)から、バブル景気(平成景気)が始まる。

1987年(昭和62年)
国鉄分割民営化。JRグループの発足。
1988年(昭和63年) リクルート事件。
1989年(昭和64年)1月7日 昭和天皇、崩御。
平成
1989年(平成元年)皇太子明仁親王、天皇に即位。元号が平成に改められる。
1991年(平成3年)
初の自衛隊海外派遣(海上自衛隊のペルシャ湾派遣)。
ソ連崩壊。
この年から、バブル崩壊(失われた20年)が始まる。

1993年(平成5年) 細川内閣成立により55年体制崩壊。
1995年(平成7年) 戦後50年
阪神・淡路大震災発生。
地下鉄サリン事件発生。
村山内閣総理大臣談話「戦後50周年の終戦記念日にあたって」。

1998年(平成10年)2月7日 - 2月22日 長野オリンピック開催。
2000年(平成12年) ITバブル崩壊。
2002年(平成14年)5月31日 - 6月30日 サッカーワールドカップを大韓民国と日本が共催。
2005年(平成17年) 戦後60年。日本の総人口の減少が始まる。

2006年(平成18年)
「戦後レジームからの脱却」を公約に掲げた安倍晋三が、自由民主党総裁及び第90代内閣総理大臣に就任(初の戦後生まれの総理大臣となる)。

2007年(平成19年)
防衛庁が防衛省に移行。
日本国憲法の改正手続に関する法律成立(5月18日公布)。
2008年(平成20年) 世界金融危機(リーマン・ショック)。
2009年(平成21年)鳩山由紀夫内閣が発足(民主党による本格的政権交代が実現)。
2011年(平成23年)3月11日 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)・福島第一原発事故発生。
それにしてもいろいろな事があったのですね。
そしてこの東日本大震災から6年9ケ月、やっと日本も落ち着いて来ました。
その時、昨年暮れにアメリカ大統領選挙でアメリカのマスコミから非難されているトランプさんが当選したのです。
そのトランプ大統領は安倍総理とも親密で日本の将来へ甚大な影響を及ぼしそうなのです。
ここで日本の運命は大きく変わろうとしているのです。

散歩している武蔵国分寺周辺の紅葉は江戸時代と変わらず美しい風景です。
しかし江戸時代から近代国家になった日本は本当に激変しました。
これからも変わるでしょう。
そして変わらぬ人の心とは何でしょうか?そんなことを考えながら「お鷹の道」を散歩して来ました。
皆様は紅葉の風景をご覧になって何を想うでしょうか?
昨日、撮ってきた紅葉の写真をお楽しみ頂けたら嬉しく思います。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。