趣味の山小屋がある山梨県の旧武川村は、江戸時代、幕府の直轄領で、有名な武川米がとれ年貢として納めていた。現在でも見事な水田が広がっている。家々には白壁の蔵があり立派な農家が連なっている。いつも通るたびに、良い米のとれる農村には都会より豊かな生活があると感心する。
これと対照的なのが八丈島である。風景があくまでも雄大であるが、水田が無い。強い台風に備えて、家々が低く、トタン屋根だ。外見からは、質素な家に見える。ところが、古い家程柱や梁が都会の家より一まわり二まわり太い材を利用していて立派なそうだ。(コメント欄にあるように、島で知り合った歴史民俗資料館の細谷昇司さんが教えてくれましたので、この部分は後から訂正しました)
島の人々の所得は、個々により違うが、フエニックスロベレニーの国内生産が、八丈島が、ほぼ100%をしめている為かなり高いのだ。ロベはお年寄りでもできるので、特に高齢者は、お金持ちという話を聞く。
更に細谷さんは、江戸時代から昭和初期まであった水田の写真、水配分の堰石の写真、現在の水田跡の散歩道にある記念碑の写真を送ってくれました。
昭和時代まで水田があって米が取れていたのに何故無くなったのか?水田こそが富のシンボルと思い込んでいたので非常に不思議に思い、また細谷さんへ詳しく聞いてみました。そうしたら右端の写真の石碑に下のようなことが書いてあると教えてくれました。
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島の中央平野は水田地帯でした。明治になると国の殖産政策或いは自給自足から商品経済への移行もあって八丈島にも新しい作物が導入され営利性を求める農業形態が奨励されるようになりました。野菜以外に島の気候風土を生かして発展したのが花卉園芸です。戦前からフリージア、水仙、百合等の球根を栽培していましたが、戦後になるとフェニックス・ロベレニー(通称ロベ)等が高値で取引される事から年々花卉園芸が増加の一途を辿り水田が無くなり水田の形を残したまま畑として利用しています。この一帯の畑は昔は水田でした。
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コメントありがとう御座います。
あの折も團伊玖磨氏の別荘跡を聞きまわったのですが、知っている人に会えませんでした。
どうももう一度、八丈島へ行きたくなりました。
南海タイムス社も訪問したいと思っています。
小金井公園には確かに沖永良部の高倉があります。八丈島でも歴史民俗資料館の庭に同じもがありました。
いろいろ興味深い問題が多い島ですね。
また宜しくご指導ください。
敬具、藤山杜人
藤山杜人様の書かれていた事は間違っていません。でもそれはロベの栽培が入る以前のお話です。訂正有難う御座います。次にいらした時は私が案内します。それから小金井の民家園に沖永良部の高倉があります。ご覧になったと思いますが八丈島の高倉は、黒潮に乗ってあちらから渡ってきたのではないかと思いますが・・・・・・・・。
八丈島に関心をお持ち下さり有難う御座います。羽純様のブログ゛を拝見しました。八丈島はクラシック音楽が盛んです。これは山田耕作先生や先年お亡くなりになりました團伊玖磨先生が、こちらに別荘をお持ちで町民に毎年コンサートを開いてくれた影響だと思います。今も毎年夏に團伊玖磨記念コンサートがあります。又八丈島高等学校吹奏楽部は毎年のように各大会で金賞を受賞しております。羽純様のブログにコメントしたいと思います。藤山杜人様、コメント欄をお借りしました。
コメントありがとう御座いました。
申し訳ありませんでしたが、この記事は随分間違っていましたので、事後訂正を致しました。
ながれ様(細谷昇司様)のコメントに従って大幅に訂正しました。
心からお詫び申し上げます。
羽純さんも婉曲に私の間違いをご訂正頂き、本当にありがとう御座いました。反省しています。
敬具、藤山杜人
旅行者の表面的な観察による大変な間違いぶりで汗顔の至りです。
題も文章も大幅に書き換えました。
こころからお詫び申し上げます。
とりあえず訂正しましたが、もう一度推敲して完成いたします。
ご指摘ありがとう御座いました。
敬具、藤山杜人
勉強になります!
またきますね☆
家々が低く、トタン屋根がわびしげに見える。一見して生活が苦しそうだ。と書かれていますが少し違います、いや実態は、かなり違います。道より家の屋根が低い家が多く有りますが、これは台風避けの為です。自然をうまく利用しています。又トタン屋根が多いのは、これまた風が強いので瓦だと飛んで危険だからです。八丈民謡ショメ節に♪わたしゃ、八丈のかやぶき屋根よ、変わら(瓦)ないのがわしの棟(胸)と言うのが有ります。火山の島なので瓦にする粘土質の土がないと言う理由も有りましょうが。土壁が無く板壁だと言うのもこの理由からです。新築の家はシングル瓦を使用しています。確かに外見からは、粗末な家に見えるかもしれませんが、古い家程柱や梁が都会の家より一まわり二まわり太い材を利用していて立派です。今日もかなり強い風が吹きました。(年に10米以上の風が146日有ります、東京は27日です)飛行機は全便欠航、船は波が6米以上なので今日明日共無論欠航です。所得は、個々により違いますが、フエニックスロベレニーの国内生産が、八丈島が、ほぼ100%しめている為かなりの水準です。ロベはお年寄りでもできるので、特に高齢者は、お金持ちです。蛇足ですが、このロベの生産がある為、民宿が少しのお客様だと断る等の弊害も出てきています。