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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

遥かな山国、秩父の三十四ヶ所観音霊場を訪ねて

2019年10月06日 | 日記・エッセイ・コラム
佛教に関心のある方は四国88カ所の四国霊場の遍路にご興味があると存知ます。
信仰上は空海が42歳の厄年の弘仁6年(815年)に四国霊場を開いたと信じられています。しかしそれは史実ではありません。
史実であろうが無かろうが関係無く日本人なら四国霊場を空海と結びつけて考えています。
遍路を巡り歩く時は同行二人と言って空海、弘法大師さまが一緒に歩いてくれるのです。
私は弘法大師さまを尊敬しています。大好きです。何時かは同行二人で四国88カ所を歩いてみたいと思っていました。
しかし四国はあまりにも遠方です。そこで関東地方の遍路と霊場を調べてみました。
すると数多くある霊場のうち坂東33カ所霊場と秩父34カ所霊場が群を抜いて有名で遍路をする人が多いと分かりました。
そこで先週の土曜日に遥かな山国、秩父の三十四ヶ所観音霊場を訪ねてみました。

今日はその訪問記をお送りします。
とにかく秩父は遠かったです。青梅、飯能を経て正丸峠を越え3時間かかりました。
写真に従ってご説明します。

1番目の写真は山々の囲まれた狭い盆地にある秩父市です。この周囲の山里に三十四ヶ所観音霊場のお寺が散在しているのです。この盆地が東京の荒川と隅田川の源流です。

2番目の写真は武甲山です。秩父盆地の南側にあり標高は1,304メートルです。日本二百名山の一つです。 秩父セメントの原料の石灰岩を産出しています。

3番目の写真は三十四ヶ所観音霊場の第7番目の法長寺の山門です。

4番目の写真は法長寺の本堂です。御朱印帳に印と墨書きをしてくれる納経所があります。

5番目の写真は三十四ヶ所観音霊場の第6番目の卜雲寺(ぼくうんじ)の石段です。

6番目の写真は卜雲寺の本堂です。納経所があります。

7番目の写真は卜雲寺の本堂の前のお地蔵さんです。

さて観音霊場に行ったら何をするのでしょうか?
慈悲深い観音さまへ助けて下さいとお祈りします。悩み事を解消してして下さいと祈ります。家族の健康を祈ります。慈悲深い観音さまは33も姿を変えて全ての祈りをかなえてくれるのです。
お祈りが終わったら納経所へ行って自分が書き写したお経を納めます。
お経は何でも良いのですが普通は次の般若心経を書きます。
佛説・摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。・・・・・

ところが現在はお経を墨書きする人はいなくて単に御朱印帳に印を押して墨書きをして貰いお金を払って次のお寺へと急ぎます。
例が適切ではありなせんがスタンプ・ラリーのようです。

全国の観音菩薩霊場は、https://nippon-reijo.jimdo.com/掲載霊場の一覧/観音霊場/ に数百出ています。
関東地方では坂東三十三観音霊場 、円覚寺百観音霊場、葛飾坂東三十四観音霊場、武蔵野三十三観音霊場 、多摩川三十四観音霊場などなど数十の霊場があります。
三十三ヶ所の観音霊場巡礼は8世紀頃始まったといわれていますが、江戸時代になって、庶民の間で観音霊場巡礼が広まり坂東三十三ヶ所や西国三十三ヶ所巡礼が流行しその結果各所に新たな札所が設けられたのです。
秩父三十四ヶ所観音霊場は、文暦元年(1234)の開設といわれています。
江戸時代の観音霊場のお寺の宗派はいろいろです。
それに比較すると四国霊場88カ寺の宗派は真言宗が圧倒的に多いのです。
https://e-systems.co.jp/blog/aquahenro/welcome/kb03/ によると、
真言宗:80ヶ寺
臨済宗: 2ヶ寺
曹洞宗: 1ヶ寺
天台宗: 4ヶ寺
時宗 : 1ヶ寺  合計88のお寺です。

最後に四国のお接待文化について書きます。感動的な地方文化です。
四国には「お接待」という文化が根付いています。お遍路さんにお菓子や飲み物などを無償で施すのです。
お接待にはお遍路さんへの施しだけでなく、弘法大師・空海に対するお供えの意味も含まれています。お遍路さんは「同行二人」という考えのもと、弘法大師とともに四国を巡っているのです。
物を与えるだけがお接待ではありません。お遍路をしていると、「頑張ってください、ご苦労様です」と声をかけられるのです。四国では当たり前で小学生からお年寄りまでお遍路さんに声をかけるそうです。
素晴らしらしい四国地方文化です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

今日のカトリック小金井教会のミサ

2019年10月06日 | 日記
今日は世界中のカトリック教会は年間第27の主日のミサを捧げます。そして同じ個所の聖書の朗読をします。
今日の新訳聖書の朗読はルカによる福音書で次ぎのような箇所でした。

ルカによる福音書、17章の5-10
5 使徒たちは主に「わたしたちの信仰を増してください」と言った。
6 そこで主が言われた、「もし、からし種一粒ほどの信仰があるなら、この桑の木に、『抜け出して海に植われ』と言ったとしても、その言葉どおりになるであろう。
7 あなたがたのうちのだれかに、耕作か牧畜かをする僕があるとする。その僕が畑から帰って来たとき、彼に『すぐきて、食卓につきなさい』と言うだろうか。
8 かえって、『夕食の用意をしてくれ。そしてわたしが飲み食いするあいだ、帯をしめて給仕をしなさい。そのあとで、飲み食いをするがよい』と、言うではないか。
9 僕が命じられたことをしたからといって、主人は彼に感謝するだろうか。
10 同様にあなたがたも、命じられたことを皆してしまったとき、『わたしたちはふつつかな僕です。すべき事をしたに過ぎません』と言いなさい」。

今日のカトリック小金井教会のミサの写真を3枚お送りいたします。