後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「宗教は貧困問題にも戦争防止にも無力だ、しかし私が信じる理由」

2019年04月04日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は宗教に関する気楽な随筆を書いてみます。
宗教のことを取り上げると途端に宗教は貧困問題も解決できないし戦争も防止できないから存在価値が無いと言う方がいます。
その上、西洋人が南米を侵略し植民地にしたとき聖職者も軍隊と共同して原住民を無理やりキリスト教徒にしたからキリスト教は悪です。
西洋人が南米を侵略し植民地にし原住民を殺したのは間違いの無い歴史的事実です。
しかしそれでも私は宗教を信じています。
さて、ここで一般的な日本人は宗教にた対する2つの考え方を示します。
1、宗教は悪い結果をもたらすからこの世から放逐すべきだ。
2、注意して信じれば良い結果のほうが大になるから信じた方が良い。
注意して信じることとは以下のようなことです。
宗教は他人に強要してはいけません。宗教を理由に戦争をしてはいけません。
この二つを厳しく守っている限り、宗教を理解したり信じると数々の良い結果をもたらすのです。
私がカトリックになって体験的に感じている良いことです。列挙いたします。

(1)何と言っても嬉しいことは仏教の事が明快に理解出来るようになったことです。そして仏教を信じている日本人を誇りに思えるようになったことです。理由は簡単です。仏教もキリスト教もイスラム教もみな同じ宗教としての共通な考え方を持っているのです。
キリスト教を信じたおかげで玄奘三蔵法師や弘法大師に親近感を持ち、尊敬出来るようになったのです。嬉いことです。

(2)キリスト教国の欧米人の心の奥が判るようになりました。
欧米人は一見傲慢のように感じられる時があります。しかしキリスト教を知ると欧米人の心の裏も見えるようになります。すると同じ人間としての悩みや迷いを持っていることが分かります。その結果、彼らに親近感を持てるのです。
同じ様にしてフィリピンやブラジルやアルゼンチンなどの南米の国々に住んでいる人々に親近感を持てるのです。
そして仏教国のミャンマーやタイやベトナムの人々を友人のように感じるのです。親近感が持てるのです。そしてイスラム諸国の人々も敵に見えません。これは私自身を幸せにします。

(3)私共夫婦は50年ほど前に一緒に洗礼を受けました。毎週、日曜日には一緒にミサに行きます。これで夫婦喧嘩が少し減ります。
宗教が夫婦喧嘩の解消や予防にかなり役に立つのです。

(4)最後に一番重要なことを書きます。宗教を信じていると何時かは全世界が平和になると信じられるのです。そして永遠の命を得られると信じることが出来るのです。この希望のおかげで毎日が明るい気持で過ごせるのです。毎日が幸せになるのです。

ですから私は宗教は注意して信じれば良い結果のほうが大になるかと信じています。
宗教は貧困問題を解決出来ません。戦争も防止出来ません。しかし私は上の(1)~(4)ような理由で信じています。
しかし宗教を信じていない全ての人々も大切にし、尊敬もしています。それが宗教が良い結果をもたらすための絶対条件なのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


今日の挿し絵代わりの写真は散りはじめた桜花と新緑のケヤキの写真です。こうして季節が新緑の候に変わっていくのです。