3月中旬の関東地方は桜もまだ咲かなくて淋しい季節です。
しかし桜の前にコブシ(辛夷)やモクレン(木蓮)の白い花々がすがすがしく咲きます。大きな木ですが花は清楚です。近所の庭にその花を探して散歩します。小金井公園にもコブシとモクレンがあります。
下に2011年4月2日に小金井公園で撮った写真をお送りします。
庭木のコブシが散ってしばらくすると山々の雑木林の中に野生のコブシが咲き出します。新緑の雑木林のなかに混じって離れ離れに咲くコブシの花々ほど風情のあるものはありません。相当高性能な望遠レンズのついたカメラでないと撮れません。ですから写真を撮ったことはありません。
しかしそんな風景を心に刻んでいる方々も多いと思います。
ことしも清楚なコブシとモクレンの咲く季節が間もなく来ます。少し早いのですが写真をお送りいたします。
上と下はコブシです。
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上と下がモクレン(木蓮)です。
日本人の多くは最近急に軍事力の重要性を認識し始めました。そして独立国家ととして中国と対決する決心を固めつつあります。
この急激な社会の潮流の変化は何故起きているのでしょうか?
簡単に言ってしまえば、明治維新以来、現在まで「貧しくて弱い中国」と蔑視してきた中国が日本のGDPを抜き去り、航空母艦や原子力潜水艦を保有し、太平洋の制海権を握ろうとして武力威嚇を始めたからです。
特に日本の尖閣諸島の領海へ、中国は大型巡視艇を毎日2隻送り込み、その上最近は海軍のフリゲート艦が日本のフリゲート艦やヘリコプターへ攻撃用のレ-ダーの照準を合わせミサイル攻撃をする姿勢をとりました。
当然、日本のフリゲート艦やヘリコプターは進路を急変させミサイル攻撃を外す行動をとりました。と同時に日本側も中国側へ反撃攻撃の準備行動に出た筈です。
武力衝突の一触即発まで事態が進んだのです。
明治維新以来、現在まで「貧しくて弱い中国」と蔑視してきた中国だけに、ここまで侮辱されて日本人は急に怒りだしたのです。
中国の武力威嚇が日本人を覚醒させたのです。
充分な武力を保有して、日本は誇り高い独立国になるべしという意見が勢いを増しています。
日本は第二次大戦の惨めすぎる敗北から始めて立ち上がったのです。戦後、長く続いた厳しい冷戦構造から脱却して始めて独立心の重要性に気づいたのです。
大変喜ばしいことです。大歓迎すべき社会潮流の変化です。
しかしこの変化には大きな危険が待っています。日本人は小さな武力衝突に動顚しないで冷静に対処する心の準備をすべき時が来たのです。
たとえば日本の数千に及ぶ会社が中国本土に工場を持っています。この日本の会社の財産と利潤を守るためにはどのような戦略で中国と付き合うのが最善なのでしょうか?中国からの観光客を増加させるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
尖閣諸島近辺での海上で中国海軍が日本のフリゲート艦へミサイルを発射したら日本側はどのように対抗したら良いのでしょうか?
答えは2つです。(1)日本のフリゲート艦が傷ついたら現場では降伏する。あるいは、(2)日本側も瞬時に反撃し、中国のフリゲート艦を撃沈する。
皆様はどちらの行動が日本全体の国益を守ると考えますか?
私は(1)が日本全体の利益になると思います。(2)の場合は中国は中国本土にある日本の会社の経済封鎖をする可能性が考えられます。
衝突現場の日本の海上自衛隊の隊員の感情では(2)の行動に出るのが自然です。しかしその行動を止めるのがシビリアン・コントロールなのです。
最も良い方法は中国政府といろいろなルートで外交交渉をし、間違ってもミサイル発射のような実力行使に出ないように奥深い外交努力を展開すべきなのです。
攻撃されて反撃しなければ日本人の面子にかかわるという発想ほど危険な考えはありません。日本人はもっと大人になって世界の全体を考えて戦略的に中国と対抗すべきと信じています。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)