いろいろな旅行会社が格安のパッテージ旅行を企画し、お客を集めます。2泊3日とか3泊4日の国内旅行には何度も行きました。
2006年3月25日からの3泊4日の旅は奇想天外なコースでした。企画内容が独創的なのですぐに申し込みました。
コースが普通の発想ではありません。飛騨の山岳地帯の観光をしてから、名古屋港を出港し、太平洋を仙台港まで縦断する船旅を楽しみ、更に松島観光をして東京に帰ってくるというものです。
3月25日の朝に新宿を観光バスで出発し、奥飛騨の平湯雛祭りを見て、新穂高ロープウエイで穂高岳に登り、その夜は奥飛騨温泉に泊ります。
3月26日は高山の朝市を見て、高山散策後、白川郷に出ます。白川郷をしばらく歩きまわり、郡上八幡へ行きます。市役所の男女職員による郡上八幡の盆踊りをみて感動します。テンポが早いのに典雅な踊りです。そして連歌で有名な宗祇水を見て、一路、名古屋港へ向かいます。
その夜は航行中の「きそ号」(15000トン)の特等室で宿泊です。
3月27日の朝は、房総半島沖を巡航しています。その日は終日、茨城沖、福島沖、宮城沖と航行し夕方、仙台港に着きます。その夜は作並温泉に泊りました。
3月28日は松島へ出て、五大堂や瑞巌寺を観光し、松島湾を観光船で周遊しました。松島観光を終え、昼食後、一気に新宿まで観光バスで帰って来ました。
この3泊4日の食事、宿泊代、船と観光バスの乗船料金など全てを含めて1人45、980円でした。パッケージ旅行は一般的に格安な上に、宿泊するホテルや旅館がかなり立派なので安心です。
この太平洋の船の旅は名古屋に本社がある「太平洋フェリー」という船会社が運航しています。名古屋、仙台、苫小牧と定期航路があります。そして15000トン級の新造船を使っているので船内の施設が綺麗に出来あがっています。主力船は「きそ」と「いしかり」ですが、他にも「きたかみ」などのもう少し小さい客船もあります。
以前にご紹介した「飛鳥II]や「にっぽん丸」などの立派な客船のような感動的な「サービス」が無いことだけが違いです。夜には無料のショーもありますが、飛鳥IIのような大規模なショーではありません。
しかしこのようなフェリー客船は快適なので、苫小牧から仙台へと、そして川崎港から四国や九州迄も含めて4、5回乗り、太平洋の航海を楽しみました。なお日本海側にも新日本海フェリー社が同じような船を運航しています。乗ったことはありませんが、日本海側も一度行ってみたいと思います。下に「きそ」の写真を示します。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
これは「きそ」15000トンですが全く同型船として「いしかり」も運航しています。
これは「いしかり」のダイニングルームです。「きそ」も同じですが絨毯やテーブルクロスの色が違います。
船内は広々していてグランドピアノがあり午後にピアノ演奏がありました。
船室はベッドが2つと、バス・トイレがついています。大きな四角な窓の外には太平洋の海原が広がっています。船が動いているので、巨大な河のように波と水が、うしろへ、うしろへと流れて行きます。一日中、その巨大な流れを見ていても飽きません。船がゆったりと上下します。その感じが何故か良いものです。