後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

カトリックの葬儀

2008年09月20日 | うんちく・小ネタ

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今日は教会でお世話になったトマス・M.S.氏の葬儀がありました。

葬儀のミサは毎日曜日のミサと同じような次第ですが、説教はなく、神父様による故人の生涯の説明があります。賛美歌や、お祈りの後、最後に参列者による献花があり、賛美歌を歌いながら出棺を見送ります。

イエス様が教会まで降りてこられてトマスの手をとって連れて行かれるような感じがします。とても荘厳な雰囲気が会堂にあふれます。天に召されるのだと思っても、お年を召した奥様の悲しみが伝わり、粛然とした気持ちで座っておりました。

写真は主任司祭の山本量太郎神父様が信者に聖餅を与えるためトマスの棺の前に出て来られたところです。

いつものミサよりも神秘的でイエス様が身近に感じられました。

日曜朝のミサは明るくて楽しく、イエスさまに勇気づけられて、元気になって教会を出て来ます。

お葬式は悲しいものとは分かっていても淋しいものです。

仏教のお葬式にも出ることが多い年齢になりました。お世話になったり、一緒に仕事をした方々が次々に旅立って行きます。中には生前に、お別れの手紙を下さる方も居られます。心の準備が出来ますので有り難いと思いながら、淋しくなります。

しかし年老いてくると、悲しさも静かに受け入れることが出来るようになります。

平穏な境地で、今日もトマス・M.S.氏の為にお祈りして来ました。 (終わり)

9月20日午後、カトリック小金井教会にて、


ホテル趣味のための犠牲

2008年09月20日 | うんちく・小ネタ

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趣味にはいろいろあり、日常生活がある程度犠牲になることが多い。その犠牲が大きいほど面白い趣味である。1969年、ドイツで聞いた、「苦しくても高級なホテルへ泊まりなさい。美味しい食物の味は忘れるが、良いホテルの一泊は一生忘れない」と。

出張の度に高級ホテルには泊まれない。大抵便利なビジネス・ホテル。しかし家人と一緒の時は犠牲を払っても良いホテルに行くようにしている。左の写真は7月7日に紹介した、鬼首ホテル、右は上高地帝国ホテル。どちらも一度行ったら一生忘れられない。違いはある。左は清潔そうな機能的なデザイン、右は伝統的な山小屋風。室内の照明も左は明るく、右は意図的に暗くしてある。従業員のサービスはどちらも良い。しかし左は日本の良い旅館のようなサービス、右は欧羅巴的な、サッパリしたサービス。どちらが好きかは個人の趣味による。

1979年にフランスのヴェルサイユで会議があった。フランス人の知人へ頼む、「内装が美しく、しかも経済的なところを予約しておいて」と。部屋に入ると壁一面に縞馬のような文様がある。これで眠られるのだろうか?ところが10分もすると、少し暗い色のゼブラ模様が何故か心を休ませる。良く眠れる。それ以来、フランスでは内装の美しいホテルに泊まるようにした。知人へ一々頼む手間隙が大変ではあるが。これも犠牲の一つ。フランスのホテルの内装は一見派手な模様に見えるが、しばらくすると心地良い。そして抽象画的な美しさが楽しい。

話はいきなり飛ぶが、クルーザーヨットのフランス艇はキャビンの壁や調度が、色彩豊かで楽しい。しかし、ヨットの上の方についている金具が悪い。日本製に全て取り替えなければいけないという。話がそれたのでこの辺で止めます(終わり)