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5月6日、大月で30・8℃ 本年初真夏日 県内の地形的特性が大きな要因か

2017-05-07 12:24:19 | 日記
①5月6日12時の天気図



5月6日、日本海から本州へ寒冷前線が南下、山梨県内ではこの前線に伴う悪天はほとんどなかったものの 、

前線前側の暖かく湿った気流の影響で、県内全般的に日中気温が上昇しました。

特に、午前中から県内東部や富士五湖地域中心に気温がぐいぐい上昇、東部の大月(大月市内アメダス大月観測地点、都留高校敷地内)
では、最高気温30・8℃ を観測!大月では、本年初の真夏日となり、この日、全国各観測地点でも、最高の気温となりました。

この日の、富士五湖地域河口湖での、ウインドプロファイラー時間高度分布図(10時~16時)を見ると、特筆するべき現象が現れています。

②5月6日10時~ⅰ6時までの、ウインドプロファイラー時間高度断面図 気象庁HPより引用



③5月6日12時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用



引用図②より、富士山北側に位置する河口湖では、上空2000㍍〜4000㍍付近で上昇流の場で風向は概ね西南西〜南西、風速は10㍍毎秒と強めです、この強風を伴った上昇流の場、山梨県内の上空
2000㍍以上の地域で、富士五湖地域から東部地域にかけて、地形的に鞍部となっていて、当該鞍部での気流の収束が発生している所作でありますが、
地表付近では所々下降気流も分布して、風速は概ね5㍍毎秒以下と比較的弱め、風向は疎らな状態です。

地表付近で風向が疎らで風速弱めなのに、ものの1000㍍上空では気流収束が見られて風速強めな状態は、地表付近で気流が澱んでおり、上空が暖気でありますと、当該暖気が地表付近へ降りてきやすい気象条件といえます。

当日、山梨県周辺では、寒冷前線の前側に位置し、南から暖気が大量に流れ込んできている気象状態であり、子の暖気が地表付近で澱み、地表に降りる気流も発生、当該地表に降りる気流が、下降気流による断熱昇温 で一層上昇、河口湖周辺の地形的特性が酷似している(ほぼ南北方向と西側が山地に囲まれた地形的鞍部に位置する)県内東部大月での高温につながった と思われます。

ちなみに、6日の県内各観測地点での最高気温と 最高気温発生時刻を記しました。(*印は気象官署)

(地点)(気温)(観測時刻)
大泉 22.2 15:13
韮崎 24.6 15:03
甲府* 27.1 14:24
勝沼 27.7 14:15
大月 30.8 13:23
古関 25.2 10:54
切石 25.9 11:15
河口湖* 25.5 10:03
山中 21.6 13:47
南部 25.7 11:50

大月周辺で高温を観測する際には、富士五湖地域の各観測地点で午前中の早い時刻より、中西部盆地地域より先行して気温上昇する特性がありますが、このことを如実に物語っていますね。

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